バーチャルでの試着を体験すべく、オーダースーツを扱う「UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE’S 銀座並木通り本店」へ。前編ではLEE編集部の男性部員、編集ヒラっちのアバター作りを体験しました。
後編では、いよいよアバターによるバーチャルフィッティングに挑戦です!
高見澤 いよいよアバターくんに、オーダーのスーツを試着していただきます。画面のメニューで、好みの色、柄、デザインのスーツ、シャツ、ネクタイなどを選べば仮想試着ができるそう。ヒラっち氏、好みのイメージで試してみてください。
“ヤンエグ”風、“紅の豚”風、“英国紳士”風……アバターが憧れを試着!
ヒラっち 自由にイメージを試せるとのことですので、まずは普段まったくなじみのない組み合わせに挑戦してみました。テーマは“できる商社マン”風です。
高見澤 いきなりそこいきますか。でも、意外や意外、ハマっていますね! 普段とはまったく違う装いで、新鮮。
ヒラっち 早速、新しい自分に出会えた気分です。スワイプで動かして、角度を変えてイメージを確認できるのもまた楽しいですね。画面を拡大したら、生地の風合いや織り柄まで確認できるんですね。
高見澤 3Dはやはりリアルですね。平面とはまったく違います。ヒラっちさん、こんな“ヤングエグゼクティブ”風が憧れだったんですか?
ヒラっち いえ、せっかくなので自分と対極の世界をバーチャルで体験してみたかったんです。次は、本気で着てみたいスーツを試着してみます。
ヒラっち できました。ネイビーやチャコールなどの現実路線に、今回は思い切って憧れを乗せてみました。
高見澤 明るいベージュ系ですか。普段ネイビーばかり着ている印象のヒラっち氏がこれを着ていたら編集部一同どよめくでしょうね!
ヒラっち “紅の豚”をイメージしてみました。
高見澤 ポルコですか。ダンディズムを感じますね。バーチャルなら1分足らずで試着できるので、「ポルコになってみたい」という男の夢も気軽に叶えられますね……! (クルクルクル…)お、ポルコヒラっち氏、後姿も決まってますね~。いいんじゃないですか?
ヒラっち こちらは、英国の田舎に住んで、ベントレーに乗るようなジェントルマンをイメージして選んでみました。ジャケット、ジレ、パンツを全部違う色にしています。冒険です。
高見澤 いいと思いますよ。憧れの人は外国人が多いんですか? ポルコも確かイタリア人(豚?)でしたし。
ヒラっち いえ、日本人にも憧れの人はたくさんいますよ。究極はやはり“白洲次郎”的な人でしょうか。
高見澤 ほう……。えーと、分かりやすく日本の芸能人での憧れは、どなたですか?
ヒラっち 着こなしが上手な方といえば堺正章さん、峰竜太さんではないでしょうか。イタリアの伊達男のようにおしゃれですよね。こんな知識の浅い若造が語るのもおこがましい話ですが。
高見澤 男性って、スーツに対してこだわりがあるものなんですね。普通のお店でのリアルな試着だったら何時間もかかりそうですが、3Dならつき合えます。
高見澤 アバターが試着してくれるせいか、今日はなんだか強気ですね。なんでも来い! 的な。せっかくなので、お店の方に見立てていただいて、アバターくんに試着してもらいましょうか。
ヒラっち 新鮮ですね。カントリーのヘリンボーン、ロンドンストライプ、ペイズリー……すべてを知り尽くしている男でないと着られないような要素ばかりです。
高見澤 そうなんですか。でも似合うと思いますよ~。
(編集部に場所を移して)
高見澤 アバター試着を終えてみて、いかがでしたか?
ヒラっち 今まで着たことがないような色合わせに挑戦できて楽しかったですね。サイズをはかるときなど、最終的には試着をするのでしょうけれど、画面上でイメージを見られるのは楽です。最初から私自身が試着するんだったら怖気づいて言い出せないような組み合わせも、今日は自由に試せました。
高見澤 一緒にみていて楽しかったですし、これは夫婦でも楽しめますね。独身の方だったら、デート感覚で。
ヒラっち そうですね。恋人と行った後に、自分でもう一度行って見たいですね。
高見澤 なぜ??
ヒラっち 恋人の前では気恥ずかしくて試せない組み合わせもあると思うので。まぁ、すべて妄想ですが。
高見澤 なるほど。今回、男性のスーツへの熱さを垣間みたような気がします……。まさに男の夢!
ヒラっち スーツは『007』のジェームズ・ボンドがやっぱり憧れであり、夢ですね。彼があるとき撮影で用意されて着たオーダーのスーツを「パジャマより楽」と評したそうなんです。オーダースーツとはそれほど、自分の体にピッタリくるものなのだと。
高見澤 今回のシステムを使えば、そんな憧れにも気軽に近づけますね。
ヒラっち はい。今回バーチャル試着を経験してみて、思い切ってオーダーでよいものを着たいな、という気分になりました。
映画『007』や『紅の豚』への憧れを、『マトリックス』のような世界観を持つ自身のアバターが試着……。次元と時代の融合を感じさせる取材でした。
夫スーツ、試着が大変そうでなかなか購入に踏み切れないという方、参考にしてみてください。
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高見澤恵美 Emi Takamizawa
LEEwebエディター・ライター
1978年、埼玉県生まれ。女性誌を中心に女性の性質や人間関係の悩みに迫り、有名無名千人超を取材。関心あるキーワードは「育児」「健康」「DIY」「観劇」など。家族は夫と4歳の息子。