【植物の育て方】プロに聞く枯らさないための基本＆おすすめグッズ「光の量、水のあげ方、風通し3つのポイント」

2022.06.23

今、大ブームの「おうちグリーン」。植物を枯らさず、上手に育てられる人に憧れる人も多いのでは？
そこで、初心者におすすめの植物、枯らさないための水やり方法など、育て方の基礎を専門家にうかがいました！
おしゃれな鉢や水まわりアイテムなど、編集部おすすめのお役立ちグッズも必見です！

●「グリーンハンド」とは？……緑の手を持つ＝植物を枯らさず上手に育てられる人のことを、英語ではgreen thumb（親指）、green fingersと呼ぶ。グリーンハンドは同義の和製英語。

植物を上手に育てたい！
プロに聞く！「枯らさない」ための基本は？

「NEO GREEN」代表・園芸研究家白田仁さん

2007年以来、都内に店舗を経営。都市でも緑を感じる生活を提案。『INDOOR GREEN and LIFE』（グラフィック社）など本や雑誌の監修も多数。
NEO GREEN：http://www.neogreen.co.jp/

光の量、水のあげ方、風通し3つのポイントをチェック！

植物が枯れてしまう一番の原因は、水やりの失敗かと思いきや、白田さんいわく「日当たりが足りていないケースがほとんど。光不足になると光合成が少なくなり、根から吸う水の量が減ってしまいます。それに気づかないまま水をやり続けると、根腐れを起こすことが」

室内で植物の生育に一番適している場所は、直射ではない日光が当たる、窓のすぐそば。光量5千ルクス程度が理想だそう。

「水やりは土の表面が乾いてから、鉢底から水が出てくるまで十分あげるのが基本。冬場は水を吸う量が減るため、回数や頻度を減らして。見落としがちなのが風通し。最近の住宅は気密性が高いので、空気が流動せず、光合成の効率が悪くなって生育不良に」（白田さん）

窓を開けたり、エアコンの送風やサーキュレーターを使うとよいとのこと。

「また、植物は原生地の環境に近づけてあげると育ちやすいもの。熱帯雨林、砂漠、地中海性気候など、購入時に調べておくと、適切な育て方のヒントになりますよ」（白田さん）

観葉植物が枯れてしまう理由ワースト３

１. 光の量が足りていない

光不足の結果、生育不良を起こすと根から吸う水が減ってしまう。

２. 水やりが足りない＆多すぎる

土が乾燥する前に水をあげると水分過多に。水が少なすぎる場合も。

３. 風通しが悪い

風通しが悪いと光合成がにぶり、生育不良に。害虫も発生しやすい。

必要な光＆水が一目瞭然！観葉植物の育て方マトリックス

室内の目安として、窓ぎわが5000ルクス、部屋の奥側は500～700ルクス。
マトリックス右側の水分を多く必要とする植物には、土表面が乾き始めたらすぐの水やり。左側は土の過湿を嫌う植物なので、土表面が乾ききったのを確認してから水をやること。
初心者ならマトリックス左上の、耐陰性も耐乾性も強い植物から始めると失敗しにくい。