トレンドを感じさせるのも、印象をコントロールするのも、顔まわりでその大半を担うのが、実は＂眉＂。

長引くマスク生活でさらに存在感を増し、ここ数年、眉アイテムは種類もカラバリもかなり豊富に。それでも、さっとのせるだけで楽しめるアイシャドウやリップとは異なり「難しい」とどこか更新されづらいのも、眉メイクの実情でした。

そこで、これまでのルールにとらわれず、メイクが格段に楽しくなる＂自己肯定眉＂を、ヘア＆メイクアップアーティストの菊地美香子さんに教えてもらいました。この春は優しく溶け込みながらもおしゃれな「ふわっと美眉」で、新しい自分に！

教えてくれたのは
ヘア&メイクアップアーティスト 菊地美香子さん

数々の表紙や広告等のルックを担当。コスメブランド「セルヴォーク」のクリエイティブアドバイザーを務める、第一線で活躍するヘア&メイクアップアーティスト。

メイクの中で眉だけ置いてけぼりになってない？

「ファッションやリップはトレンドを追いかけるのに、眉は何年も前と同じままという声も。ラフなムードが主流の今、形は地眉を生かして自然に、色はふわっと軽やかに。春だからこそ、マスクだからこそ、そんな〝自己肯定眉〞メイクを！」（菊地美香子さん）

今、眉はこんなに自由で楽しい

トップス￥19800／シングスザットマター　ネックレス￥33000／ショールーム 233（マラ・スカリース）　イヤーカフ￥15180／Jプロダクツ

ナチュラルで自分らしい眉でいい

左右対称にしなくてはならない、という概念は忘れてOK。地眉というベースありきの眉メイクが今っぽく自然に仕上がります。

まずは明るい赤みのあるブラウンを

黒い瞳の人が多い日本人は〝赤み〞が眉に宿ると、目元を優しく、バランスよくまとめてくれるので迷ったらまずは赤みを。

ふわっと軽やかに色づく「眉マスカラ」が再び、人気です！

ここ数年、ヘアカラーやメイクの自由度が増えた影響か、眉色を気軽に変えて楽しめる眉マスカラも豊富。ライトな質感も今っぽい。

菊地美香子さんが解決&レクチャー
お悩み眉を生かすワンポイントLESSON

Q.カックン「眉山」をなだらかにしたい

A.眉頭〜眉山の高低差をなくすように描き足す!

「イラストの赤線部分あたり、眉頭〜眉山にかけて、リキッドアイブロウで一本一本描き足し、高低差を埋めていくのがベター。眉頭に毛並みも足されて自然な仕上がりに。眉頭はアイシャドウチップにファンデーションをつけ、ぼかしながらなじませるとより描いた感がなくなります」（菊地さん、以下同）

Q.「眉が短い」「眉が薄い」けど自然に仕上がる？

A.パウダーとリキッドのダブル使いが溶け込むカギ！

「眉の足りない部分をメイクするときこそ、適当にしてしまっては肌から浮いたり、メイクしている感が出てしまいます。パウダーでベースをひいてから、アイブロウリキッドで一本一本描いていくことで、ナチュラルな毛並みを感じるリアルな眉に近づけられますよ」

Q.描いてる感が出て眉がなじみません……

A.最後に眉まわりをファンデーションでぼかす

「眉を仕上げたら必ず〝ぼかす〞作業が必要です。アイシャドウチップに、パウダーでも、リキッドでもいいのでファンデーションをつけ、描き始めの部分や、線が強く残った部分を軽くなぞりながらなじませて。仕上がりがさらに美しくなります」

次回は、まずは＂赤みブラウン＂の最新「ふわっと美眉」メイクを！ヘア＆メイクアップアーティスト菊地美香子さんがレクチャー。

撮影／三宮幹史（TRIVAL）（人物）　岩城裕哉（物）　ヘア＆メイク／菊地美香子（TRON）　スタイリスト／辻村真理　モデル／比留川 游　イラストレーション／naohiga 取材・原文／浦安真利子
※商品価格は消費税込みの総額表示（2022年4/7発売LEE5月号現在）です。