白髪を目立たなくする最新トレンド!
おしゃれも楽しい「デザインヘアカラー」
こんにちは。美容エディターの伊熊奈美です。
今回の質問はこちら!
「白髪を染めずにハイライトを入れると、白髪も消えておしゃれに見えると聞きました。どんな風になるのか教えてください」(みりこ・42歳)
従来は白髪を染めるとなると1色で塗りつぶす「白髪染め」を使う方法が多かったのですが、伸びたときに目立ちやすいことから、ハイライトを入れるといった「デザインカラー」で「白髪をぼかす」方法がコロナ禍を経てより一般的になってきました。前回も少しご紹介しましたが、今回はさらに多くの事例をご紹介します。
※以下、画像提供及びヘア&カラーはすべて薫森正義さん(Rougy)
Rougy白髪消しの術1
ハイライト&ウェーブで白髪をカモフラージュ
髪の中に黒髪と白髪しかない場合、黒と白のコントラストが際立つので、白い方だけが浮いて目立ちます。でも、黒い(暗い)色と白(明るい)色のほかにも、その中間の明るさの色が複数入っていれば白髪の存在感が薄くなります。この中間の色を意図的につくるのが「ハイライト」です。
こちらはパーマのウェーブ表面のところどころに筋状のハイライトが乗るように計算したベージュ系のヘアカラー。立体的でボリューム感を出しながら、おしゃれ感も加わります。最近のハイライトは「いかにも」な感じでなく、細くさりげなく入れるのが人気です。
さらにパーマでウエーブをつけていることも白髪を目立たせないテクニックのひとつ。毛の中間から毛先だけでなく、こんな風に根元にもふんわりとした立ち上がりがあれば、生えてきた白髪も見えにくくなります。
白髪消しの術2
ポイントカラーと髪型で視線をそらす
表面ではなく内側のポイントカラーに視線が集中するため、白髪が気にならなくなります。写真のようにカラフルな色やかなり明るい色を入れるのなら、その箇所だけブリーチをして色を重ねるダブルカラーという方法になります。もし生えぎわやもみ上げに白髪があるなら、そこを中心にポイントカラーを入れれば一石二鳥。白髪は天然のブリーチ毛なので、上から明るい色をのせやすいんです。
白髪は分け目と生えぎわに多くありますが、生えぎわをこのテクニックでカバーし、髪型でも短い前髪を作るなど、分け目そのものを作らないヘアスタイルにすれば、白髪はほぼ見えなくなります!
白髪消しの術3
思い切って…全体を明るくする!
ちょっと冒険になるけれど…ヘアカラーが流行している今なら、このくらいまで髪色を明るくするという手もあります。表面の色はブリーチで明るくしてピンク系のカラーをのせていますが、内側はあえて地の髪色も残しているので、根元に黒い髪が伸びてきてもあまり気になりません。もちろん表面に混ざった白髪も明るいピンクの中に混ざれば目立たなくなります。
カラーをしたら1週間はカラーヘア用シャンプーを使って!
ヘアカラーをした日は、色が安定していないのでシャンプーはお休み。
翌日から1週間は必ずカラーヘア用シャンプーを使いましょう。
キューティクルを締める役割をするため、内部成分や染料の流出を防いで色もちがよくなり、ダメージも予防します。ヘアカラーの頻度を減らせるので、髪と頭皮のために必須のケアです。むしろやらないなんて損!(お財布にもやさしいですしね)
カラーシャンプーには、ヘアカラーで乾燥しやすくなった頭皮と髪を弱酸性に戻す役割もあります。特にブリーチをする場合は、ブリーチヘア用が心強い!
ただし、今回ご紹介した方法は、おしゃれを楽しめる一方で髪に負担をかけるものでもあります。ケアも今まで以上に気を配って、おしゃれを楽しみながらきれいな髪を保ってくださいね!!
伊熊奈美さんが伝授する白髪染めテク、こちらも必読!
伊熊さんへの質問募集中です!
大人女性の髪悩みの救世主、伊熊さんへの質問大募集中です! 少しずつですが、お答えしていきますので、ぜひ質問を送ってくださいね!
伊熊奈美 Nami Ikuma
毛髪診断士・美容エディター
毛髪診断士の資格を持つ美容エディター。雑誌や書籍の編集・執筆のほか、セミナー講師やヘアケア製品開発にも携わる。大人女性のヘア情報サイト『HAIRISTA』を監修。1男の母。
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