お年玉の募金をきっかけに生まれたご縁
先月から続くウクライナ危機、連日のニュースに心を痛めている方も多いのではないかと思います。
我が家の子どもたちは小学校3年生と1年生ということもあり、報道などを観ながら親子で拙いなりに世界情勢について話をしています。
そして自分たちの無力を痛感しつつも何か今できることをしたいと考え、以前から何度か記事を書かせていただいていた日本ユニセフ協会を通して「ウクライナ緊急募金」に協力させていただくことにしました。
3年ほど前に、『「寄付」という選択肢!お年玉の一部を、子どもと一緒に募金【ユニセフ】』という記事を書かせていただきました。
きっかけとなったのは、その頃アメリカで拡がりを見せていた「50-50 Birthday Party」という取り組みです。
誕生日パーティーなどを盛大に行うイメージの強いアメリカですが、その際のプレゼントを全て「現金」でいただき、その半分は「子ども自身が好きなものを買う資金」に、そして残りの半分は「子どもの選んだ団体に寄付をする」というお祝いの仕方で、幼い頃から親子で社会貢献や社会との関わりについて考える機会に繋がっているということを知り、非常に素晴らしい取り組みだと感じました。
世界の子どもたちや社会情勢について知るきっかけに
それを機に、当時6歳と4歳だった子どもたちと話をしてお年玉の一部をユニセフさんに募金することに。
本人たちに実感を持ってもらうため、その際はネット振込み敢えて振込用紙を取り寄せたところ、同封の資料には、ユニセフが取り組む主な活動や、募金したお金がどんなことに使われるか具体的に書かれており、子どもたちに説明しながら一緒に目を通すこともできました。
振込用紙なども自分で書いてもらい、郵便局に行って手続きをしたところ局員の皆さんから褒めていただいたことなどもあって、兄妹共に印象的な出来事となったようです。
その後もユニセフからは、貧困や紛争などに直面している子どもたちの様子や支援に関するお手紙などが定期的に届いています。
それらを目にしたり時に話したりすることが、「自分たちの恵まれた状況は当たり前ではない」という意識や感謝、平和の大切さ、そして社会に関心を持つことに繋がればと思ってきました。
今年のお年玉も一部寄付し、また、余った外貨を世界の子どもたちのために役立てる「外国コイン募金」など、微力ながら折に触れ協力を続けています。
どこまで子ども達に伝わっているかわかりませんでしたが、今回自分たちからも「何かウクライナの方々の役に立ちたい」と言ってくれたのは、そういった積み重ねのおかげもあると嬉しく感じています。
子どもやママ達の姿に「何かできないか」という想いが湧き上がる
この記事を書きたいと考えた引き金のひとつは、寄付について調べていた際に見た動画でした。
それは1歳4か月の女の子を抱えたお母さんのインタビューで、自宅のすぐ近くが爆撃されたことで避難を決意し、夜行列車に乗って逃げてきて朝4時から駅で待機しているということでした。
自宅からは防空壕に行くことが難しく、娘さんと浴槽で眠っていたそうです。
泣くでも取り乱すでもなく、「私は勇敢でなければいけない」「今の私にできるのは娘と母を守ること、それが全て」と話す若いお母さんの姿には、本当に言葉がありませんでした。
当然ながら寄付をすれば良いという話ではないのですが、少しでも何かせずにはいられない…そんな想いが湧き上がりました。
ユニセフによると、ウクライナの子どもたちとその家族が直面している状況は、刻一刻と悪化しているそうです。
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)が検証したデータによると、少なくとも13人の子どもが死亡しており、戦闘の激化とともに、この数はさらに増えると予想されます。多くの子どもたちが負傷し、周囲で起こる暴力行為によって、心にも深い傷を負っています。
また、何十万人もの子どもたちが、学校に通うことができなくなりました。
ウクライナで暮らす750万人の子どもたちにとって、リスクは高まっていくばかりだといいます。
また3月1日には、国際社会に求める資金支援を大幅に増やすと発表しました。
ウクライナ国内での支援を拡充し、近隣諸国での難民支援を展開するため、ウクライナ国内の活動に2億7600万米ドル。さらに周辺国での難民支援に7300万米ドル。
それを受け日本ユニセフ協会は200万米ドル(約2億3000万円)を拠出することを決定したそうです。
(2022年3月2日 公益財団法人日本ユニセフ協会プレスリリースより)
ネットでの募金ならば10分ほどで完了
インターネットでの募金の手続きは本当に簡単で、クレジットカードやAmazon Pay、携帯キャリア決済等も使うことができます。住所の入力などを含めても、長めに見積もって10分以内で終わらせることができると思います。
我が家も今回は、スピードと自粛要請も踏まえ、ネットで振込をしました。
寄付が全てということではなく、社会を知り役立つための方法は他にもあると思います。
ただ我が家の場合は、「何か少しでも、困っている方々の役に立ちたい」という思いを、自分たちに可能な範囲で世界と繋げていただける善き選択肢だと感じています。
ユニセフ・ウクライナ緊急募金のサイトには、現状と共に支援の内容などもわかりやすく書かれています。
またユニセフのサイトには、紛争についての胸の痛むニュースが溢れる中、子どもたちにどんな風に語りかけ接すれば良いかという、お母さんお父さんへのヒントも掲載されました。
子どもたちがどう感じているかということも、様子を見守りつつ気にかけていきたいと私自身もはっとさせられました。
気になった方は是非、ご覧になってみてください。
「子どもとの対話のヒント 紛争のニュースで感じる不安 否定せず、寄り添って」
1日も早い収束と、世界の平和を願うばかりです。
ウクライナ緊急募金 - 日本ユニセフ協会
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佐々木はる菜 Halna Sasaki
ライター
1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。