【好印象な声って?】フリーアナウンサー魚住りえさんが教える「“印象のいい声”のポイント3つ」
2022.03.15 更新日:2022.10.14
素敵な声の代表格とも言えるアナウンサー。声の印象よくするためのポイントを、長年現場で活躍してきたプロが教えます。
教えてくれた人
フリーアナウンサー・スピーチ・ボイスデザイナー
魚住りえさん
日本テレビでアナウンサーとして活躍後、フリーに。30年間で培ったアナウンス技術を生かした「魚住式スピーチメソッド」を確立。個人レッスンやYouTube配信も人気。
Twitter:rie_uozumi
公式サイト:https://www.rie-speech.jp/
聞き取りやすいことはもちろん、知的で親しみやすさも感じる魚住さんの声。長年の鍛錬のたまものですが、「トレーニングすれば、誰でもいい声になれますよ」とうれしい言葉!
「まず“印象のいい声”のポイントは3つあります。響きのいい声、密度の高い声、抑揚のある声。この3つが揃っている声は、聞く人の耳に心地よく聞き取りやすいのです(詳しくは下記参照)。声帯を鍛える、息の量を増やす、話し方に抑揚をつけるなどの練習を続ければ、これらの条件を満たした、その人それぞれのいい声に変わっていきますよ。よく『若い頃のような声が出せない』とのお悩みも聞きますが、10代と同じ声を目指す必要はありません。落ち着きのある大人っぽい声は30代・40代ならではの特権です。
今回紹介するトレーニングの前段階として、本当に簡単ですぐできる方法をひとつ。耳心地のいい声は周波数が3000ヘルツ程度と言われます。私たちが普段耳にするアナウンサーやナレーター、機内アナウンスなどの声はすべてこの周波数だそうで、実は生まれ持った声質にかかわらず、誰でも口角を上げて話すとこの周波数になる。つまり声の印象がよくなるのです。まずは口角をキュッと持ち上げて笑顔で話すようにするだけで、声の印象が変わりますよ」(魚住りえさん)
1 よく響く声で聞き取りやすく
「トイレなど小さな個室では声は響きにくいですが、体育館やホールなど大きな空間ではよく響くもの。それと同じで、口を大きく開けて口の中の空間を大きく保つことで、声量が大きくない人でも声を響かせられるようになります」(魚住りえさん)
2 密度の高い声で魅力的に
「声の密度は、息がどのくらい詰まっているかが重要。かすれのない明瞭な声が『密度の高い声』です。声の密度を上げるコツは、一気にパーンとたくさんの息を押し出すこと。腹式呼吸で出す空気の量を増やすのがポイントです」(魚住りえさん)
3 抑揚のある声で親しみやすく
「一般的に、高い声は若さや元気さ、低い声は説得力や落ち着きを感じさせます。声の高さに高低がなく、一本調子で話すと聞き取りにくく相手の印象に残りにくいもの。高低をつけて話すことで、相手に声を印象づけられます」(魚住りえさん)
【特集】出会いの春“好印象声”は作れます!
詳しい内容は2022年LEE4月号(3/7発売)に掲載中です。
撮影/藤澤由加 ヘア&メイク/畑野和代 イラストレーション/多田景子 取材・原文/遊佐信子
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