声が小さい、低いなど【声にお悩みの方必見】LEE読者のあるあるお悩みエピソード
2022.03.10 更新日:2022.10.14
声が小さい、低い、幼い、くぐもっている……など、もともとの声のコンプレックスに加え、マスク生活でさらに悩みが増えた人も!? 「この人なんだか素敵」「もっと話したい」と思われるような印象のいい声を今日から目指してみませんか。
LEE読者のあるある“声”悩みエピソード
エピソード1
エクレアさん

名刺交換の際に、自分の名前をはっきりと言っているつもりが聞き返されることが多いのが悩みです
エピソード2
みなあこさん

年を重ねて声が低くなってきたと自分でも感じているのですが、相手には聞き取りにくいようで不機嫌だと思われがちに…
エピソード3
AnnSallyさん

昔から声が高く子どものような声と言われがちで実年齢より幼く見られてしまうことが…
エピソード4
にこねこさん

声が小さいのをわかっているのでマスク越しでは大きく話す意識はするのですが威圧しているような印象を与えてしまうことも多々…

フリーアナウンサー・スピーチ・ボイスデザイナー
魚住りえさん
毎日のマスク生活で、実は声を出すときの声帯への負担は増えていました。専門の医師がマスクと声の関係を解説!
教えてくれた人
医師 長谷川智宏さん

山王病院・国際医療福祉大学東京ボイスセンター(東京・港区)で、喉頭疾患や音声障害の治療にあたる。親しみやすい人柄で、患者からの信頼も厚い。趣味は合唱とサッカー。
マスク生活によって今まで以上に声帯に負担をかけたり、反対に話す機会がなくなることで声帯が劣化することも
マスクを常時着用するような生活になって、早2年。この間に声に悩む患者さんがとても増えた、と医師の長谷川さん。
「今まではアナウンサーや歌手など声を使う専門的な職業の方や、保育士など瞬発的に大声を出すことで声帯に負担がかかるような仕事の方が多かったのですが、そうではない一般の方の受診も目立つようになりました。
声を出すときには声帯を振動させるのですが、マスクというフィルターがあると声をよりしっかり出そうとして、無意識のうちに無理をして声帯に負荷をかけすぎてしまいます。そうした状態が長く続くことで、目覚めたときに声が出ない、夕方になると声がかすれるといった症状に悩む方が増えたようです。
加齢によって声が低くなったり声が出しづらくなるというのは、女性の場合は一般的に閉経後の50~60代から。ホルモンの変化で声帯が厚くなって振動数が下がることで起こる変化なので、30代・40代でこうした悩みがある場合は、加齢よりもマスク生活の影響が一因と考えていいかもしれません。
もうひとつ、実は声を出さなすぎるのも問題です。出しすぎるのと真逆なようですが、テレワークで一日中ほとんど声を出すことなく過ごしたり、友達や仕事仲間と気軽なおしゃべりをするのも遠慮するようになったり……。声を出す機会が極端に少ないと、毎日声を出すことによって維持されている声帯の自然なポジションが保てなくなることもあるのです。
声帯の使いすぎ、使わなすぎの両方とも声にはよくないので、適度に使うことを心がけつつ、自分でケアすることも大切です。のどの粘膜を荒らす辛い食べ物は控え、糖分を含まない水をしっかり飲んで声帯の乾燥を防ぐなどです。入浴時、自分のいつもの半分の声量で歌うのもおすすめです。浴室は声が響くため、歌声が脳に届いてリラックスできストレス解消にもなるので、ぜひやってみてください」(長谷川智宏さん)

詳しい内容は2022年LEE4月号(3/7発売)に掲載中です。
撮影/藤澤由加(魚住さん) ヘア&メイク/畑野和代 イラストレーション/多田景子 取材・原文/遊佐信子
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