ステイホーム期に『愛の不時着』『梨泰院クラス』にはハマった人も多いはず。その後も『イカゲーム』が世界的にヒットするなど、波はどんどん大きなものに。作品数が多すぎて立ち往生な人にも、まだおもしろさがわからない人にも刺さる、見れば必ず“沼落ち”な名作を、韓国ドラマを知り尽くすナビゲーターがセレクト!
「え、今まで韓国エンタメの話なんてしたことなかったですよね?」という意外な人が急激に沼落ち、その魅力を熱く語ってしまうという事態が、LEE周辺でも多発。韓国ドラマの勢い、かなりすごいです。
Since2019
料理家 堤 人美さん
ドロドロした世界も描きつつ、詩的な表現も多彩です
周りにハマっている友人が何人もいて、熱心だなーと思っていたのですが、気づけば自分もドラマを3~4本並行して見る生活に。韓国エンタメ友達(ワタナベマキさんなど)と話し出すと止まりません。
ベストの一本は『恋のスケッチ~応答せよ1988~』。韓国のリアルな生活の中に、恋愛と親子の成長がコミカルに細かく描かれています。『恋のスケッチ』にも出ているパク・ボゴム主演『青春の記録』もイチ押し。韓国ドラマは俳優が完璧だし、ドロドロした世界もちゃんと描く。それでいて詩的表現も多い。1~3話はだるんとした感じでも、4話くらいからすごいスピードで進みます! ドラマ以外にもBTSジミン推しですし、AOMGというレーベルの音楽も大好き。食生活も変わりました。
マイベスト作品
『恋のスケッチ~応答せよ1988~』
マイベスト俳優♥
パク・ボゴム
『恋のスケッチ~応答せよ1988~』『青春の記録』など
Since2021
料理家 ワタナベマキさん
『梨泰院クラス』で一気に。韓国語の“音”も心地いい
短期間入院することがあり、時間があったので韓国ドラマでも、と『梨泰院クラス』を見たら、そこから一気に。もう何本見たかな……。『賢い医師生活』も幸せを感じさせてくれるドラマで大好き。この作品のプロデューサー、シン・ウォンホの手がけるものは『応答せよ』シリーズ、『刑務所のルールブック』と、どれも本当におもしろいです。
イチ押し俳優はパク・ソジュンで、やっぱり『梨泰院クラス』の彼が最高。キム・ヘスクさんも好きで、素敵なオモニの役が多く、こんなおかあちゃんになりたい!と思います。韓国ドラマは丁寧な描写はもちろん、韓国語の音とテンポがとても心地よいなあと。『ユン食堂』などバラエティにもハマって、次から次に見てしまっていると、沼に落ちた感が……。
マイベスト作品
『梨泰院クラス』
マイベスト俳優♥
パク・ソジュン
『梨泰院クラス』『キム秘書はいったい、なぜ?』など
Since2020
スタイリスト 高橋美帆さん
コン・ユの魅力にやられてしまいました
イメージがヨン様の時代で止まっていて、その頃に母がよく見ていたこともあり、自分がハマる感じではないのかなと。でも、周りのスタッフの方から『トッケビ』をおすすめしてもらい、印象が一変! 16話、だれることなく楽しめました。コン・ユ、イ・ドンウクの演技もスタイルもすごい! ヒロインのキム・ゴウンがどんどん美しくなるのも驚きます。
コン・ユ、イ・ソンギュンなど今ではスーパースターになった俳優が出演している『コーヒープリンス1号店』も好き。男性スタッフだけのカフェに男装した女性がひとりという設定がうらやましいなと思いつつ(笑)、コン・ユが異性愛者と自覚しながら同性(男装した女性)を好きになる、その葛藤が描かれるのも見どころです。
マイベスト作品
『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』
マイベスト俳優♥
コン・ユ
『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』『コーヒープリンス1号店』など
Since2020
ライター 栗田瑞穂さん
突飛な設定も成立させる「言葉の力」がすごい
“沼る”きっかけは『トッケビ』。時代劇要素もあって初めは感情移入できなかったのですが、5話からおもしろくなり、最後はボロ泣きでした。
おすすめは『スタートアップ:夢の扉』。主演ふたりの恋模様がとても可愛らしいし、目的は違えどそれぞれの夢を叶えるために仲間と起業するというストーリーが前向きでいい。同期医師5人の群像劇『賢い医師生活』は、5人が5人とも人格者で、プロとして現場で活躍しながら後輩を育てていく姿に、いい上司がいい後輩を育て、いい職場を作る、ということに気づけます。韓国ドラマの魅力はセリフの素晴らしさ。突飛な設定も多いのに、そのあり得なさを「言葉の力」でやすやすと超えてくる。脚本の力が半端じゃないと思います。
マイベスト作品
『スタートアップ:夢の扉』
マイベスト俳優♥
チョン・ヘイン
『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』『あなたが眠っている間に』など
Since2021
ライター 野々山 幸さん
人生ベストドラマに出会ってしまいました
取材現場で韓国エンタメ好きの方からおすすめされた『私のIDはカンナム美人』が1本目で、1年弱で17本見ました。中でも『海街チャチャチャ』は人生ベストワンと言っていいほど。正反対な主人公ふたりが距離を近づけていく様子が丁寧に描かれます。舞台となる漁村の人々のエピソードも見ごたえがあり、癒し系恋愛ドラマかと思いきや、親子関係、人の生死、多様性などなどあらゆる“人生”が詰まったドラマ。感情移入しまくりで、最終回は泣きっぱなしでした。
主人公を演じたキム・ソンホは、言葉がわからなくても、彼の表情を見れば今どういうシーンなのかが伝わるほど表現力豊か。この作品が好きすぎて韓国語の脚本集を買ってしまったので、韓国語の勉強に力を入れる予定。
マイベスト作品
『海街チャチャチャ』
マイベスト俳優♥
キム・ソンホ
『海街チャチャチャ』『スタートアップ:夢の扉』など
詳しい内容は2022年LEE3月号(2/7発売)に掲載中です。
イラストレーション/ナカムラミサキ
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