【セリア&キャンドゥの救世主アイテム3選】「お掃除プロが100均でリアルに買った優秀グッズ」とは?【藤原千秋さんの“おそうじ歳時記”】
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藤原千秋
2022.01.15
暮れに大掃除をしたからといって、向こう一年お掃除をお休みしてもよい~!……というわけには、なかなかいかないものですよね。元気に生きている限りそこかしこは汚れる。ひとつ今年もこつこつ、ちょっぴり先取りしながら、掃除とおつきあいしていこうではありませんか。
今月は、かつてTBS系『マツコの知らない世界』に”1000種類の掃除グッズを試した主婦”として出演したこともある、掃除グッズオタクの私が直近、100均で見つけた「うわ!」「これは!」使えるお掃除グッズ情報をお届け! ご近所で発見できたら即買いかも?
1:使い捨てシート状スポンジ スクラブクロス(50枚)
<株式会社キャンドゥ/キャンドゥ>
「100均」と言いながら初手から税込330円商品でごめんなさい。でもこれが、なかなかデキる商品。330円でも推せるので、ご紹介してしまいます。
使い捨てシート状スポンジ スクラブクロスはポリプロピレン製の凹凸加工がされているシート。一見キッチンペーパーのようなロール状になっていますが、「紙」じゃありません。ご家族などが間違えないように注意。そして基本、水と一緒に使います。つまり「紙状のスポンジ」。使い捨てが前提です。
主な用途はステンレスや鉄などの金属、プラスチック、ガラス、ホーロー、陶磁器。テフロン、フッ素加工などの塗装品にもOK。なのでキッチン周りは概ね大丈夫そう。変わったところでは大理石や御影石などの石関係の掃除にも使えます。ただし木製品、漆塗装、真鍮や液晶、加工ガラスや車の塗装面などには使用できないので避けましょう。
個人的には後にご紹介する、とある商品とセットで水筒、マグボトルやスープマグ洗いに大活躍。あとは、お風呂の壁、天井掃除(カビが多いので使い捨て推奨)にもおすすめです。
心情的に普通のスポンジが使いにくいことってたまにありませんか? スポンジを使いたいけど、スポンジでは臭いが気になるとか、入れない幅の汚れがあるとか、鋭角に届かないとか、一回で捨ててしまいたいけどもったいないとか。そんなあれこれに水と洗剤を伴い「清潔に」リーチできる、シート状スポンジ。
キッチンのみならず水回り全般に使えるのですから、これは応用のし甲斐がある、底の知れないグッズといえるでしょう。
2:凄腕くん 強力研磨 コゲ落とし/ヤケ落とし
<スルガ株式会社/キャンドゥ、セリア>
キャンドゥ、セリアの両店で見つけることができた、MADE IN JAPAN掃除グッズ。ところで、「コゲ」と「ヤケ」の違いってご存知ですか?
まず鍋やフライパンの内や外、食べ物が直火に当たるなどして真っ黒な「コゲ」がこびりつく。これはわかりますよね。
ではおろしたてピカピカのステンレス鍋の外側や、コンロのステンレス五徳。直火に当たったところが黄茶色に変色してしまった。これは「コゲ」? ではありません。「ヤケ」なんです。
でも通常きっと掃除するときには、ごちゃまぜに対応することでしょう。だいたい同じ場所に「コゲ」も「ヤケ」も生じるものですから。そして、落ちるような、落ちないような、微妙な結果に見舞われる。
さてこの商品、指でつまめるサイズ感で、2個入り。強力研磨 コゲ落とし/ヤケ落とし。用途が分かれていますが、いずれも「持ち手」と「研磨」部で構成されていて似ています。正直、思います。どこがどう違うの?
しかしお手持ちのそのやっかいな鍋や五徳を前に、水で濡らして擦ってみてください。まずは「コゲ」を、その後「ヤケ」を。
きっと違いがわかることでしょう。その違いを際立たせる、凄腕です。
3:ハンギングステンレススポンジトング ロングタイプ
<株式会社エルオー/セリア>
年間通してマグボトル愛好家の私は、ほとんど一年中、よりラクで衛生的で持続可能なマグボトル洗いを探し、考え続けているような気がします。
さて、このハンギングステンレススポンジトング ロングタイプという商品。非常にそっけなく簡素なステンレスのみでできています。見た目は地味。ステンレスの菜箸みたい。
しかし、ロングタイプの名に違わず全長35センチもあり、1.5Lのマグボトル(水筒)に使える(ということはそれより小さいサイズにも可)んです。
具体的には、先っちょに別のスポンジ等を挟み込み、きゅっと留め具をスライドさせることで固定。つまり手持ちのスポンジでもボトル洗いに変化させることができてしまう! というグッズ。なかなかのすぐれもの。となれば……こう使わないわけにはいかないじゃないですか!
先ほどの使い捨てシート状スポンジ スクラブクロスを、折り畳んで、挟む!
ぴったり!
汎用性、高~い!
使い捨て、めちゃくちゃ衛生的! 気持ちいい!
(ボトル洗いではさして汚れないシートは、その後お皿洗いやシンク掃除におろしてからサヨウナラできます!)
さて今回ご紹介の3品、お気付きかと思いますが、いずれもキッチン周りの用途に使うものばかりでしたね。そう……。
大掃除をしても、し終えた直後に一回料理をすればすっかり汚れてしまう、住まいの中でもとかく諸行無常を感じがちなキッチン周り。
ですが、これらのグッズを携えることで、そこに一条の光を見ることができるのでは……(私は、見ました!)。
ぜひ一緒に「うわ!」「これは!」と驚きつつ、元気を出していただければさいわいです。
LEE本誌や、LEEwebでも大活躍中の家事スペシャリスト、藤原千秋さん。早目に知っておくと安心な“おそうじ”の豆知識や実践テクを、季節先取りでお届けします。次回もお楽しみに!
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藤原千秋 Chiaki Fujiwara
住生活ジャーナリスト、ライター
掃除、暮らしまわりの記事を執筆。企業のアドバイザー、広告などにも携わる。3女の母。著監修書に『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など多数。LEEweb「暮らしのヒント」でも育児や趣味のコラムを公開。
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