BEAUTY

インナーカラーにイヤリングカラー。老けて見えない「白髪染め」テクニックを伊熊奈美さんが伝授!

  • 伊熊奈美

2021.12.28 更新日:2024.07.05

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伊熊奈美さん

みなさん、こんにちは。美容エディターの伊熊奈美です。
今日は白髪染めに関するこんな質問から!

「サロンで白髪をしっかり染めてもらうように毎回お願いしていたら、だんだん全体的に暗い色になってきて、逆に老けてみえるような気がします。明るくしたいのですが、傷みますか?」(えすこ・43歳)

どうして白髪染めを重ねていくと、だんだん暗くなるの?

白髪染めを重ねていくことで、だんだん暗くなるというお悩みはよくあります。白髪染めのカラー剤には、明るい白髪を暗く染める茶色の色素が多く入っているのですが、繰り返し染めていると前に染めたときの茶色の色素が残留し、積み重なるため、次第に透明感が失われて暗く濁ったようになってしまうのです。

ブリーチしてからカラーするという方法は、健康毛には◎、エイジング毛にはややハード……

暗い状態から一気に明るくするとしたら、まずは茶色の色素を髪から抜いて(ブリーチ)、それから希望の色に染めるという方法が美容師さんの選択肢の上位にくると思います。

髪が健康な状態で今の進化した薬剤を使えば、負担はそれほど深刻でもありませんが、繰り返す白髪染めで傷んでいたり、エイジングしている髪にはややハードな選択です。

仕上がったときはきれいでも、数日すると傷みが気になってしまう可能性も高いので、まずは美容師さんに現状のダメージ状態を見極めてもらい、意見を聞いてみては?

おしゃれ染めなら繰り返しても明るさキープ!

また、白髪であっても白髪染めのカラー剤を使わずに、茶色の色素の少ない「おしゃれ染め(ファッションカラー)」だけで白髪を染める技術をもっている美容師さんもいます。「おしゃれ染め」には茶色の色素が少ないので、ずっと明るい髪色をキープしやすいのです。

教えてくれたのはCALON 銀座

CALON銀座

CALON 銀座 白髪染めを使わず、おしゃれ染めで白髪を染めるカラーで大人の女性に人気。ヘッドスパと組み合わせたカラーメニューで髪と頭皮のケアを最優先に考えてくれる。https://www.calon-ginza.com



明るいメッシュを入れて暗さをカモフラするテクニックも!

そのほか、今の時期なら髪の内側に違う色を入れるインナーカラーや、耳周りの髪だけ明るくするイヤリングカラーもおすすめ。

メッシュのように部分的に明るい色を入れるもので、これもやはりブリーチしてから希望の色に染めます。白髪は天然のブリーチのようなものなので、入れたい部分に白髪が多ければ、逆にラッキー。

これなら仮に傷んでも一部分に限られるので、全体的に傷むよりは気持ちの負担が少なく、割り切ってトライできます。暗い髪の部分とのコントラストが楽しいかもしれません。一般的なのは明るい茶色やゴールド系ですが、こんな流行がやってくることはなかなかないので、思い切ってトレンドのピンクやグリーンのようなカラフルな色を入れるのも手です!

インナーカラー

インナーカラー

前髪と顔まわりにピンクを入れたインナーカラー/画像提供:中田巧樹さん(uka東京ミッドタウン六本木 )

イヤリングカラー

イヤリングカラー

耳の周りを明るくすれば、生え際の白髪のカバーにも有効なイヤリングカラー。画像提供:ヘア&カラー/薫森正義さん(Rougy)

ハイライトは美容師さんと相談してから

また、均一に筋状のハイライトカラーを入れて明るくし、立体感を出す方法も人気ですが、こちらは美容師さんと相談するのがオススメです。

白髪が伸びてきたときの根元も目立ちにくくなるため、最近では多くの美容師さんがこの技術を使いこなしていますが、少し割高になったり、時間がかかったりと1回の負担は増える傾向があります。お財布やスケジュールとよく相談してみてください!

ハイライトの施術シーン。(撮影/藤井マルセル(『頭皮がしみる、かゆいは危険信号! いい白髪ケア、やばい白髪ケア』小学館刊より)

こんな風に、サロンで白髪染めしながら、明るい髪印象をキープするテクニックはいろいろあるので、自身の髪の状態やメニューなどを美容師さんに相談してみては。

伊熊さんへの質問募集中です!

大人女性の髪悩みの救世主、伊熊さんへの質問大募集中です! 少しずつですが、お答えしていきますので、ぜひ質問を送ってくださいね!

伊熊さんへの質問はこちら


2021年1月1日から11月30日まで、LEEwebで反響の大きかった記事を再配信します。(初公開日 2021年11月23日)

伊熊奈美 Nami Ikuma

毛髪診断士・美容エディター

毛髪診断士の資格を持つ美容エディター。雑誌や書籍の編集・執筆のほか、セミナー講師やヘアケア製品開発にも携わる。大人女性のヘア情報サイト『HAIRISTA』を監修。1男の母。

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