キャッシュレス決済が増えたり、買い物はネットで済ませたりと、30代・40代の子ども時代とは様変わりしている最近のお金事情。わが子には時代に合ったマネー育をしたいけれど、どうすれば? 今回は子どもにとって身近な“お年玉”をきっかけにした、効果的なマネー育の方法を考えます。
LEEメンバー252人が、お年玉にまつわるアンケートに回答。お年玉の管理方法や使い道、失敗談とは?
※アンケートは2021年10月5〜12日に実施。
Q.子どもへのお年玉、1人に対していくらもらうことが多いですか?
ここ数年、お年玉でもらう金額は減少傾向
お年玉でもらう金額は、子どもの年齢や住んでいる地域、親戚の数などでかなり個人差があるよう。また「この2年ぐらいはコロナ禍で親戚と会う機会が少なく、お年玉でもらう金額も減った」との声もあり、1万円以下がボリュームゾーンに。
Q.子どもへのお年玉は、誰からもらいますか?
祖父母からもらう高額のお年玉が子どもの楽しみ!
祖父母からが最も多く、一度にもらうお年玉も高額! 祖父母からは5000〜1万円、おじおばからは数千円という声が多く、特におじおばは「親戚の子どもたちには全員一律1000円と親同士で決めている」なんて声も。親戚が少ない場合は、親からお小遣いとは別でお年玉を渡すことも多いよう。
※複数回答あり。
Q.お年玉は誰が管理していますか?
金額が大きいお年玉の大半は母親が管理
小さい子どもも多く、母親が管理している家庭が4割強。子どもが大きくなってくると親と相談して使い道を決めたり、子ども本人がある程度の金額を自由に使えるようにするケースも。「いくつになっても子どもにお金を持たせるのは心配」との声もあり、思いきってまかせられないのが本音のよう。
「母親」「父親」の場合、お年玉の管理はうまくいってる?
- 母親が全額貯金。お金の価値もお年玉の意味もわかっていないので、わかる年齢になってから通帳を渡す予定。誰からどれぐらいのお年玉をもらったか、しっかり管理できるのがメリット。(みのさん 長男7歳)
- いつものお小遣いの倍以上の高額のお金を、小学校、中学校の子どもが手元に置くのはよくないなと感じます。使っていい金額、これは将来のための貯金にまわすお金だと親が示すことで、使いすぎを防ぐことに。(ペイペイさん 長女13歳、長男10歳)
- 私自身、お年玉は親が貯金してくれていて、20歳になったときに通帳をプレゼントされた。とてもありがたかったので、わが子にも同じことを計画中。(みそそさん 長女6歳)
- 母親がゆうちょの子ども本人の名義の定期貯金口座に入金。安心ですが、最近は子どもが自分でお金を管理したり、お金について理解するきっかけを奪っている気がして気になっています。(りんさん 長女5歳、長男2歳、次男0歳)
- もらったお年玉を私がすべて受け取って、将来の学費のために管理。でも、子どもは今欲しいものだらけなので、自分がもらったお年玉を親に奪われたという感覚で、あまり納得できていないみたい。説明が難しい!(ふっくらもちもちさん 長男7歳)
- 親にまかせきりで本人がお金について考えなかったからか、お金に興味がなく無頓着。将来、お金でだまされたりしないかが心配に……。(はるママさん 長男9歳)
「親子で相談」「子ども本人」の場合、お年玉の管理はうまくいってる?
- 親子で相談して、1万円は子ども名義の通帳に貯金、1万円は子どもたちが1年間自由に使えるお金、残りは親が管理して、子どもの学用品に。(あおいさん 長女11歳、長男9歳、次女8歳)
- もらったお年玉のうち、学年×1000円を自分のお財布に入れて欲しいものは自分で買う仕組みに。きちんと考えて物を買うようになったし、最近は父の日や母の日に自分でお金を出してプレゼントをくれたりと、お金の使い方に成長を感じる!(もこたさん 長女10歳、次女7歳)
- すべて子どもに渡して自分で管理。子ども自身が自分で考えてお金を使って、欲しいものを買うことで、自己肯定感が高くなる気がする。(クマクックさん 長男7歳)
- 子どもの好きにさせていたら、スーパーにたくさんのお年玉を持っていって、財布を落としてなくしたことがある……。子どもにすべてまかせるのはまだ早かったと、とても後悔した。(とうこさん 長女9歳)
- お年玉全額から数千円を子どもの手元に置いて使っているけれど、コンビニやスーパーでちょこちょこ買いをしていつの間にかなくなり、何に使ったのかはっきりわからないことが多い。記録をつけさせればよかったかも。(なるさん 長女11歳、長男8歳)
- お年玉すべてを、一度のおもちゃ屋での買い物で使い果たした!(ゆかさん 長男10歳)
Q.過去のお年玉の使い道の失敗談は?
- 大好きなクレーンゲームで使ってしまい、あっという間にお金がなくなった。(もこたんさん 長女6歳、長男3歳)
- 最初に本人に管理をまかせたときは、一度に使い果たしてしまいすぐに残高0円に! その後は反省して無駄遣いをしなくなり、お年玉は貯める、日々のお小遣いを使うことにしたそう。失敗したけど、それもいい経験に。(あおいさん 長女11歳、長男9歳、次女8歳)
- お年玉で初めて自由になるお金ができて、親に内緒でコンビニで買い食いをしていた。(ゆかっちさん 長男12歳)
- 娘がまだ小さい頃、おままごとが大好きでなんでもおままごとの道具にしていた。気づくとお年玉をおもちゃのお金と交ぜて保管してしまい、お札がボロボロに!(ぽぽぬ山さん 長女8歳)
- 計画的な買い物がなかなかできない。もらったお年玉すべてを使ってゲームを買おうとしたり、iPadが欲しいと購入を決めていたことも。本人は満足げだけど……。(のんちゃんさん 長男11歳)
マネー育 意識調査
Q.これからの時代、マネー育は必要だと思いますか?
【7割以上がマネー育の必要性を実感】
なんと7割以上がマネー育は必要だと回答! ただ「どこから始めればいいのかわからない」「何を教えればマネー育になるの?」という声も多く、正解がわからず戸惑う親世代の本音が見え隠れ。
Q.現在、マネー育を実践していますか?
【教えたいことはあっても実践が難しい!】
実践しているのは約3割。「無駄遣いしない」「お金は働くことで得られると知る」「使う・貯めるのいいバランスを保つ」「貯金や投資の方法」など、子どもに身につけてほしい金銭感覚は多々あり!
詳しい内容は2022年LEE1月号(12/7発売)に掲載中です。
イラストレーション/藤田マサトシ 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
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