何かと多忙なLEE世代は、家事や育児で自分の母親を頼ることも多いはず。困ったときには相談に乗ってくれる母のことを頼りにはしているけれど、どうにもイライラしてしまう発言や、「しんどいな」と感じてしまう場面も。
読者から多く集まった下の声のように、近づきすぎるとぶつかってしまい、疎遠になると寂しい。そんな母親とのちょうどいい距離感を保つにはどうしたらいいのか? 考えてみました。
この記事は2021年6月7日発売LEE7月号の再掲載です。
私も“女性のマザコン”なのかも?と思うことがある
- 母とは友達親子のような関係です。結婚した今でもごはんを作ってもらったり、とても頼りにしています。年をとって、母が頑固になってきたのを面倒に思うこともありますが、やっぱり甘えてしまいます。(みんさん・35歳)
- 結婚後も近所に住んでいるので、毎日行き来しています。母が毎日手料理を持ってきてくれるので料理をしなくなりました。夫からは「和食は飽きた。こってりしたものが食べたい」と言われますが、母に「料理はいらない」とは言えず……。母に完全に依存しているので、いなくなったら私の家庭がうまく回るか不安なほどです。(ありちんさん・39歳)
- 姉と年が離れているので、ひとりっ子のように母をひとり占めして甘えてきました。幼い頃は父と母のもめ事も絶えず、母をひとりにできないという気持ちが強いです。でも、結婚して地元を離れたことで心理的に少し離れられました。(もちこさん・32歳)
最近メディアでも取り上げられる“女性のマザコン”。結婚後も連絡を頻繁に取り、困ったことはまず母親に相談。母なしでは生きられない状態に。
夫と母が不仲&夫より母親につい頼ってしまう
- 結婚して子どもができてからも、夫より母を頼ってしまう。母からも依存されていて、夫から「母子依存で親離れできていない」と指摘されました。(あやママさん・31歳)
- 夫が多忙すぎて家にいないため、出産後に母を頼ることが増えました。以前は1カ月に1度会うくらいだったのが頻繁に来てもらうようになり、母の愚痴を延々と聞かないといけないのがしんどいです。(しいたけ茶さん・33歳)
- 母との仲がよすぎることを夫がよく思っていないようで。ほぼ毎日連絡を取っていますが、夫の前では控えるようにしています。(CHEROさん・33歳)
- なにげない会話や世間話をしたつもりが、過剰に心配して、あれこれ聞き出してくる母。それに対して「過保護すぎ」と夫からは小バカにするような反応をされるので、どちらもストレス。(m裕子さん)
娘の夫への不満をあからさまに態度に出す母。母のサポートがなくなると困るからと、母のフォローを優先する娘が多数。その態度に、夫も機嫌を損ねてしまい板ばさみ状態に!
私の自己肯定感が低いのは母のせいかも…
- 思い出すのは、子どもの頃に「◯◯してもいい?」と母親に聞いて、「好きにすればいいよ」「いいんじゃない?」と許可してもらったはずが、実際に行動に移すと「どうしてあんなことしたの!?」と怒られていたこと。おかげで理不尽に怒られることには慣れたかもしれませんが、自己肯定感は低いです。(ももさん・32歳)
- 子どもの頃から褒められた記憶はほとんどなく、自己肯定感の低さの根源はそこにあるのではと感じています。でも、結婚後も実家の近くに家を購入し、子どもの幼稚園のお迎え、雨が降ったときの洗濯物の取り込みなどお願いし、家族の一員のような感覚に。(かまこさん・40歳)
- 結婚してからも近くに住んでいるので、週に2回くらいは一緒にスーパーへ買い物に。思い返すと昔から過保護で、すべてに指示を出したりダメ出ししたりしてきます。いまだにさまざまな場面で自分の決断に自信を持てないのは、母の育て方が影響しているのではと姉と話しています。(ぽみこさん・36歳)
特に慣れない子育てに奮闘している時期、経験者である母親から批判されることで「昔からこうだった!」と、子どもの頃に言われてきた言葉を思い出してしまう人が多いよう。
ステイホームで帰省や母の来訪が減って、実は気楽?
- 以前は月1回実家に帰っていたけど、コロナ禍で半年ぶりに帰ったら母がとてもうれしそうで、普段言われる嫌みもなく。このくらいの頻度で会うほうがいいのかも?(さささとさん・34歳)
- 第1子が生まれた頃は母に頼りがちでした。第2子誕生後、コロナ禍で行き来ができなくなった結果、マイペースに育児ができているのに気づきました。最近はグループを作って写真を共有できるアプリを使って近況報告しています。(さとさとさん・36歳)
- 自分の機嫌や忙しさで対応が変わる母。実家に帰ってくるよう言われるのがストレスに。コロナ禍で言われる頻度が減って気が楽になりました。荷物の送り合いや手紙、メール、LINEでのやりとりが増えて、直接会うよりもお互い冷静で穏やかにやりとりできるので、母の言葉や対応で傷つくことが減った気も。(みーままさん・39歳)
- コロナ禍で行き来が減ってほっとした一方、その間に母が体調を崩してしまい……。会わなくなって寂しい思いをさせていたのではという後悔や反省もあります。(のん子さん・45歳)
アンケートによって最新事情が明らかに! 物理的な距離をとらざるを得ないコロナ禍ですが、その結果「母親との距離感」を見つめ直すことができた人がかなりいました。
毒親まではいかないけれど、だからこそ距離をおくこともできずしんどい…
- 子どもの頃から管理的で、私のやることには必ずひと言文句を言ってきた母。自分の思いどおりにならないと不機嫌になるところも疲れます。そうは言っても出産のときなど手助けしてもらうことも多く、今は同じ市内で距離のあるところに住み、ほどよい距離感を保っています。(めいさん・39歳)
- 昔から母は過保護&過干渉。今でも毎日LINEは当たり前で、私のその日の体調や機嫌も心配して何かあると飛んできます。ただ、母の健康も気になるので連絡を取らないわけにはいかず。つかず離れずの距離のとり方に悩みます。(さやこさん・40歳)
- 自分が一番正しいと思っている母なので、私のことでも意見を聞かずに勝手に決められたことが。成人してからも結婚してからも「そこまで口出す?」と思うほど干渉は続いています。でも、子どものお世話を頼むこともあるので、波風を立てたくなくて我慢する日々です。(ももんさん)
母親と一緒にいると苦しい気持ちに。だけど好きな部分もあるし、毒親だと切り捨てるほどではなく「親不孝」だと感じるところも。結果、距離感のとり方に悩んでいる人たちが。
同性である娘との距離感も悩ましい…
- 自分と同じような悩みを持って、同じような道をたどるのではないかと心配。自分の分身のように扱ってしまうのは同性だからかも。(yさん・28歳)
- 息子がベタベタくっついてくるのはかわいいと思えるのに、娘がくっついてきても同じように思えない。気にかかるのは圧倒的に娘なのに。なぜ?(くまこさん・39歳)
- 子どもの頃、母から学校の成績で怒られるのが嫌だったのに、娘にもついつい口出しをしてしまう。子どもも嫌だとわかっているのに、「将来のために」と思って言ってしまう。(はるかいなさん・34歳)
- 今は赤ちゃんなので、私好みの服を着せているけど、成長して娘の好みが出てきたときにも私の好みを押しつけてしまいそうで、適度な距離感が保てるのか不安!(ふみママさん・35歳)
自分の母親の育て方を反面教師にしているはずが、気がつくと、母親と同じことをしている!? 同性だからこそ娘との距離感に悩む声が多数。
母親との関係について聞いたところ、母親のことが大好きだけど、距離感で悩みを持つ人が多数いました。
※LEEメンバー341人にアンケート
実母のことが好き?
母親を頼りにしている?
最近、実母とのやりとりや関係にストレスを感じたことはある?
70%の人が母を「好き」、80%以上が「頼りにしている」と、距離感が近め。だからこそ関係でストレスを感じることも多くなるのかも。
どれくらいの頻度で実母と連絡を取っている?(同居している場合を除く)
約5人に1人は、今もお母さんとLINEを送ったり、電話をしたりと毎日連絡を取り合っている! 距離感の近い母娘が多いのが伺えます。
イラストレーション/黒猫まな子 取材・原文/古川はる香
この記事は2021年6月7日発売LEE7月号『ありがたい! でも時々しんどい「母親との距離感」』の再掲載です。
この連載コラムの新着記事
-
【神戸】2泊3日の家族旅行へ行ってきました!ネイチャーライブ六甲、神戸須磨シーワールド…おすすめスポットをご紹介【2024年】
2024.11.17
-
【40代ママライターが試して実感】汗冷え・ムレ・におい…冬の汗悩みは、あったかインナー「ファイヤーアセドロン」で解消!
2024.11.08
-
【無印良品】話題の美容液、化粧水…マニアが選ぶ「使ってよかった!」スキンケアアイテム5選【2024年秋冬】
2024.11.01
-
車の香りどうしてる?話題の「TAMBURINS(タンバリンズ)」カーディフューザーを使ってみた!
2024.10.23
-
【ユニクロ×マリメッコ】2024秋冬を40代ライターが試着!ヒートテックやキッズなど注目アイテムが目白押し
2024.10.22
おしゃれも暮らしも自分らしく!
1983年の創刊以来、「心地よいおしゃれと暮らし」を提案してきたLEE。
仕事や子育て、家事に慌ただしい日々でも、LEEを手に取れば“好き”と“共感”が詰まっていて、一日の終わりにホッとできる。
そんな存在でありたいと思っています。
ファッション、ビューティ、インテリア、料理、そして読者の本音や時代を切り取る読み物……。
今読者が求めている情報に寄り添い、LEE、LEEweb、通販のLEEマルシェが一体となって、毎日をポジティブな気分で過ごせる企画をお届けします!