気になるアノ漫画が無料で読めちゃう! 集英社が贈る秋を彩るデジタルマンガ祭「秋マン!!2021」がスタート!! 各週のラインナップの中からLEE読者の皆さんにオススメの作品を、LEE100人隊やLEEスタッフの熱~いコメント付きでご紹介します。
ゴールデンカムイ
野田 サトル
日露戦争での鬼神のような戦いぶりで「不死身の杉元」と呼ばれるようになった帰還兵と幻のエゾオオカミを連れたアイヌの少女・アシリパ(正確には「リ」は小文字)、脱獄した死刑囚たち、クーデターを目論む軍人たちといった3つの勢力がアイヌの埋蔵金を巡ってときに協力し合い、騙し合い、奪い合い、殺し合う! アイヌ文化への深い理解と造詣が感じられる歴史エンターテインメント大作。
編集者として大事なことは全部『ゴールデンカムイ』が教えてくれた(?)
以前、別媒体で編集担当させていただいていた某文芸作家さんが「〆切とかしんどすぎて死にたくなるけど『ゴールデンカムイ』の続きが気になるから頑張って生きる……!」と打ち合わせの度に言及されていたのが、わたしと本作品との出会い。「どれそんなに言うなら読んでみるかね」と軽い気持ちで手に取ってしまったのが最後。全仕事及び家事を放棄して当時の最新刊まで一気読みしてしまい、諸々差し支えました。が、某作家さんとは「『ゴールデンカムイ』トーク」という潤滑剤を得たことにより、良好な関係を築くことが出来ました。感謝。
わたし自身北海道にルーツがあるにもかかわらず知らなかったことを、本作品を通じて知ることが多々ありました。後に著者の野田サトル先生が連載開始まで2年も事前取材をされたと知り、改めて取材の必要性について強く思い知らされた作品でもあります。魅力的な登場人物がたくさん出てきてそれぞれのビハインドストーリーもいちいち面白いのですが、わたしの推しキャラはスケベな阿仁マタギの谷垣源次郎さんです♡
日露戦争の英雄、砂金で一攫千金を狙う
日露戦争の最前線で鬼神のような戦いぶりを見せて「不死身の杉元」という名で知られるも、上官に歯向かい英雄になり損ねた帰還兵・杉元佐一。金に困った佐一は北海道へ流れ着き、日がな一日砂金を求めて川底を掘る日々を過ごしていました。そんな佐一の傍らには、昼間から酒をあおる謎の老人の姿が……。
アイヌの埋蔵金伝説とは
懸命に砂金を掘る佐一を気に入ったらしい酔っ払いは、唐突にアイヌの埋蔵金伝説について語り始めます。北海道中で砂金が取れまくった時代、一部のアイヌたちがため込んだ砂金を一人の男がブン盗り、北海道のどこかに隠したのだと言います。その金額、実に8萬圓(現代の8億円相当)。
仲間のアイヌを皆殺しにしたその男は、その後警察に捕まり、死刑囚として牢獄へ。しかし、いつか牢を出る日のために、囚人たちに財宝の在り処を示す刺青を彫りました。その話をかぎつけ、わがものにしようとした屯田兵たちが刺青のある囚人を連れ出そうとましたが……。
え、伝説じゃなくてマジですか……オイ…オイオイ どういうことなんだ? こりゃあ……
疲れで居眠りをして締まった佐一が目を覚ますと、背後に佐一の銃を携えた老人の姿が。「しゃべりすぎた」と言う老人の表情に身の危険を感じた佐一は、逃げる老人の背を追いかけますが、広い森の中で見失ってしまいます。
ようやく老人の姿を発見した時、彼の体は不自然に雪の中に埋められており、近くには大きな足跡が。どうやらヒグマに襲われたようです。掘り出してみると、はらわたが食い荒らされ、上半身には全面謎の紋様の刺青が…!!
不死身の杉元、絶体絶命のピンチ!
埋蔵金伝説を現実だと確信した佐一。ヒグマにこれ以上食われる前に手がかりを確保しようと、死体を背負ってその場を去ろうとします。その瞬間、背後からヒグマが襲い掛かり、絶体絶命のピンチ──と思いきや、ヒグマにどこからか飛んできた矢が直撃。一命をとりとめた佐一が振り返ると、そこには弓矢を持った年端も行かぬアイヌの少女の姿が……!
週刊連載というのが信じられないほどの圧倒的な画力で描かれる、歴史スペクタクル・エンターテインメント『ゴールデンカムイ』。敵味方入り乱れた息もつかせぬ展開に血沸き肉踊り、繊細な筆致で描かれるアイヌ文化に知的好奇心をくすぐられること必至です。
なお、重要人物として新選組の生き残りたちも大活躍するため、近代にあまり興味がない幕末萌え属性の方もご一読なさって……! 現在単行本27巻まで発売中ですが、いったん読み出すと途中で止められなくなる危険があるため、ぜひお時間に余裕のある際にチャレンジを。
食欲、肉欲、名誉欲!人の欲に限りなし!
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文・構成/トミザワヒナ
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