華麗な泥棒稼業を代々受け継ぐ“Lの一族”の娘と、代々警察一家の息子の禁断の恋を描いて話題を呼んだドラマ『ルパンの娘』が続編を経て、劇場版に! 主要キャストはみな続投。瀬戸康史さんも、ヒロインの華と恋に落ちて結婚した和馬を演じた。
瀬戸康史さん「演じた和馬は基本、熱い男! でも少々抜けているのが魅力」
「禁断の愛を乗り越えて精神的に強くなり、娘が生まれて部下もできたので、少しは頼れる存在になったと思います。基本、敵がどれだけ多くても立ち向かう熱い男ですが、ちょっと抜けているのが魅力。捕まえる立場なのに今回も自分が捕まっちゃう、相変わらずダメなところも多々あって(笑)」
ズバリ、映画化まで至った人気の秘訣は、“んなバカな”泥棒テク、奇抜な泥棒コスチュームやアクション、突如ミュージカルになるぶっ飛び演出。それを名だたる俳優たちがこれでもかと熱演する。
「今回も、旅行先に小沢真珠さん扮する華の母・悦子が、『愛の不時着』状態で空からパラグライダーで飛んできますからね(笑)。基本、Lの一族のシーンはみんな本気でふざけていますが、僕はわりとまじめなシーンが多いので、完成版を観るのが毎回すごく楽しみなんです。自分が参加していないシーンは、すべて笑える! 特に今回、Lの一族がみんなで凍えるシーンは、個人的にもツボりました(笑)」
ドタバタの間を縫って、Lの一族・三雲家が抱えてきた家族の秘密や葛藤が描き込まれる。独特の家族愛も、和馬の家族・桜庭家と対照的だから一層、引き立つ。
「どちらも、伝統を大切にする点は共通していて。三雲家はお互いバラバラなようで、いつも一緒にごはんを食べている。桜庭家は全員警察関係で、口数は少ないけれど目線で伝い合える。そんな桜庭家が泥棒一家に振り回され、人間味が引き出されるのがおもしろい。今回は家族の絆が軸となり、切なくて温かくて思わず泣けました」
さらに劇場版では、和馬のアクションシーンも大幅増! 瀬戸さんのキレある動きも見どころだ。
「シーズン1からトレーニングをずっと続けてきました。アクションはすべて難しかったですが、特に脱いだジャケットを利用して闘うアクションは、刃物を持つ相手と呼吸を合わせなければ成立しなかったので、大変でした。長めに持ったほうが巻きやすい、短めに持つとハリが出るので跳ね返しやすいなど、カットによって闘い方も見せ方も変えているんです。『ルパンの娘』以前は体重が50㎏前後でしたが、筋肉をつけた今は平均62、63㎏キープと、体が変わりました。がっしりした体型になったのでスーツが似合うようになりましたね」
さて、濃いメンバーが揃った本作の現場で、ほかの方から“盗みたい”と思ったものはありますか。
「麿赤兒さん、藤岡弘、さんなど、強面な方々がおもしろいことをすると、ギャップの幅がとてつもなく、めちゃおもしろくて(笑)。盗みたいです!! でも、僕には僕の武器があるはず。それもいつか、お見せできるかもしれません」
最後に、濃い家族ばかりが登場する本作にちなんで、瀬戸さんの理想の家族像を聞いてみました。
「連絡は頻繁に取り合いますが、互いにあまり干渉しない、いわゆるベタベタしていない家族で僕は育ってきました。だから、仲はいいけれど干渉しすぎない、ほどよい距離感のある家族が理想かな」
せと・こうじ●1988年5月18日、福岡県生まれ。2005年にデビュー。代表作に映画『寝ても覚めても』(’18年)、ドラマ『私の家政夫ナギサさん』(’20年)、ミュージカル『日本の歴史』(’21年)ほか。主演舞台『彼女を笑う人がいても』が12月上演予定、主演映画『愛なのに』が来春公開予定。
『劇場版 ルパンの娘』
代々泥棒一家“Lの一族”の娘・華(深田恭子)は、代々警察一家の息子・和馬(瀬戸康史)と恋に落ちて結婚。娘も生まれ幸せに暮らしていた。娘のためとついに父・尊(渡部篤郎)は泥棒引退を宣言し、娘家族に新婚旅行をプレゼント。しかしそれは壮大な泥棒の計画が組み込まれた旅行だった。監督は『翔んで埼玉』の武内英樹。10月15日より全国ロードショー。
撮影/小渕真希子 ヘア&メイク/須賀元子 スタイリスト/田村和之 取材・文/折田千鶴子
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