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LIFE

飯田りえ

コロナで運動不足の小学生に、アスリート指導の無料かけっこスクールが開校【息子たちは1回で50m0.6~0.8秒短縮!】

  • 飯田りえ

2021.09.28

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陸上スクール かけっこ教室体験の様子コロナ禍2度目の2学期に突入しました。対面での授業がなかなかできなかったり、運動会や行事などが軒並み延期になったり…。子どもたちの運動”機会”不足が非常に気になっています。

休みの日に家族で走ったり泳いだり、習慣化させていれば良いのでしょうが、なかなかそうもいかず。友達同士で毎日、自由にサッカーやおにごっこができる休み時間や放課後って、どれだけ豊かな時間だったのでしょう。

そんな子どもたちの運動機会の減少を危惧した企業が、小学生をメインにした陸上スクールCORD ATHLETE CLUBを昨年4月開校しました。現役の陸上アスリートが直接指導し、しかも小学生は無料! こんなありがたいスクールが今、東京・大阪・京都・兵庫・神奈川の5拠点で、週1回の無料スクールを展開しているのです。

わが家の子どもたちは兄弟ともに走るのが大好き。「陸上選手の指導受けてみたい!」と、東京の拠点である杉並の和田堀公園で体験してきました。

コロナ禍でアスリートたちも活動の場を失っていた

陸上スクール かけっこ教室体験の様子

「現役アスリートの指導受けられて、どうして無料なの?」と思っちゃいますよね。そこでまず、CORD ATHLETE CLUBのことについて。母体となる企業は、コミュニケーションデザイン会社MINT TOKYO。本業とはまったく異なる分野ですが、スポーツを通じて変化の激しい時代にココロを育てるべく、協力企業とともに立ち上がったそうです。

コロナ禍は子どもたちの運動の機会だけでなく、陸上大会が中止になったり、実業団での活動できなくなったり、アスリートたちの活動の場をも奪っています。昨年、収入源がなくなってしまったアスリートたちの副業の場を作るべく、まずは中高生むけにオンラインでの陸上指導の動画配信サービスを開始。その後、陸上競技のマンツーマンの出張サービスをローンチし、今回の小学生無料の陸上クラブを主催することにつながりました。

今回のコロナによって活躍の場を奪われたアスリートと、教わる機会を奪われた子どもたちのそれぞれの状況を、社会の課題解決としてマッチングする取り組みをされているのです。なるほど! これで無料のレッスンが叶う謎が解けました。それでは実際にどんなレッスンなのでしょう。

まずは準備体操&ウォーミングアップからスタート

杉並区の和田堀公園 第二競技場で毎週水曜日に開催されている無料スクールに参加させてもらいました(この日は撮影のために2人だけ)。400mの本格的な陸上トラックがあって子どもたちも大興奮。こんな専門的な場所で現役アスリートに教えてもらえるなんて、贅沢ですね!

この日、教えてくださるのは深沢宏之コーチ。跳躍と走り幅跳びの現役選手で陸上歴15年、指導歴10年で全国大会にも複数回入賞し、中学・高校の保健体育の教諭免許もお持ちという、アスリートでありながらスポーツ指導のプロでもあるのです。CORD ATHLETE CLUBの東京支部の代表コーチをされています。

この日はまずは軽くトラックをジョギングしてから準備運動です。しっかりと足のつけ根やもものストレッチで筋肉を伸ばし、そのあとはケンケンで走ったり、大股で歩いたり、体を少しずつ動かしていきます。

腕のふり方、足の使い方、体の軸…ポイントをわかりやすく

ここからは、実践的にポイントをわかりやすく、体感しながら教えてくれます。
まずは腕の振り方。指先をあごのラインからお尻にタッチするぐらい、振り切ります。その時「ズボンのポケットかTシャツのスソをめがけて切るように力を抜いて振り切ってみて」実際に目指す具体例があるのが、子どもでも意識しやすくて、ポイントが明確ですね!

次は姿勢について。頭から一本の軸が入っているとイメージして、そのまま倒れた姿勢を保ちます。前に倒れる感覚を体で覚えて、その後は、かかとを上げてかまえて接地面を「ザッ」と音が出るぐらい蹴り上げます。

ほかにも、足の揚げ方は数字の7を作るようにモモをあげる…など一つひとつ、体感しながらフォームを意識して行くので、自分たちでも変化がわかりやすいよう。これらをとにかく反復練習して、体に正しいフォームを覚え込ませるのですね!



実際に50mを走ってみてタイムを計測すると…!

ここまでざっと習いましたが、子どもたちがどんどん吸収していっているのがわかります。とにかく、変わっていく実感があるのか、もっともっと「走りたい!」という気持ちが、表情に出ています。

最後に50mの計測をしていたのですが、最初にレッスンを受ける前の計測よりも、そこからなんと0.4~ 0.5秒も縮まっていました。この結果には本人もびっくり。「かかとをつけずに走れていたのがすごく良かったよ、注意するとしたら腕の振り。腕が伸びきってしまっていたので、あごからお尻までで止めておいて」

最後、もう1度50mを計測し直すと、さらに良い結果に繋がり、二人ともトータル0.6〜0.8秒も速く走れるようになりました。8秒台→7秒台になったので、今まで出したことのないタイムに大喜びです!

何よりも走りやすいのか、早く走れて楽しいのか、最後の方は体力的に疲れが見え隠れしていたのですが、表情はイキイキしています。さすが、現役アスリート&指導のプロですね! 教える、というよりは、自分で考えながら隣で伴走してくれるので、競技性だけでなく心から楽しんでいる様子が伝わってきました。

今回参加した運動向上教室60分間のコースは無料ですが、さらに「大会に出てみたい」「もっと早く走れるようになりたい」という人は有料でクラブチーム(120分)のコースもあり。ぜひ、走るのが好きなお子さんだけでなく、運動機会が少なくなっている子やアスリートから教わりたい子は、ぜひ訪れてみてください。

これからの日本全国で展開予定ですので、詳しくはCORD ATHLETE CLUB のHPで場所と日時のご確認の上、予約フォームにて事前予約を。<現時点での主な開催場所>
東京:和田堀公園 第二競技場、富士森公園陸上競技場
神奈川:武蔵小杉スポーツラボ、仲町台スポーツパーク
大阪:大阪城公園、服部緑地、淀川河川公園
京都:西京極陸上競技場周辺
兵庫:芦屋市総合公園陸上競技場周辺、みなとのもり公園(神戸)、ベイコム陸上競技場周辺(尼崎)

*今回参加したレッスンメニューはほんの一例です。開催地により、異なるので詳細を知りたい方はお問い合わせください。

CODE ATHLETE CLUB

飯田りえ Rie Iida

ライター

1978年、兵庫県生まれ。女性誌&MOOK編集者を経て上京後、フリーランスに。雑誌・WEBなどで子育てや教育、食や旅などのテーマを中心に編執筆を手がける。「幼少期はとことん家族で遊ぶ!」を信条に、夫とボーイズ2人とアクティブに過ごす日々。

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