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LIFE

Sayaの「星がたり」

おとめ座的スモールファーマーのすすめ/Sayaの【読む星占い/星がたり】

  • Saya

2021.09.07

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心と身体の総合的なウェルネスを志向するのが、おとめ座のエネルギー

まだまだ残暑も厳しい折り、みなさまにはいかがお過ごしですか。

「星がたり」は、『LEE』本誌の発売日と同じ7日なのですが、2021年9月7日はおとめ座の新月でもあります。おとめ座での新月ではおとめ座に太陽と月がある状態ですし、9月15日までは行動や戦いの星・火星も滞在中。この夏は、おとめ座のエネルギーが強まっていました。

おとめ座のエネルギーとは? おひつじ座で始まった12星座の旅ですが、おとめ座では個人を完成することに関心が向かいます。心と身体を統合し、完全性を手に入れたいと願うので、ホリスティックな健康に興味を持つ人もとても多いのです。

昔、東京・渋谷に住んでいた頃、表参道のジェルネイルのサロンに通っていたときのことを思い出します。ジェルネイルのカラー選びが上手なおうし座ネイリストさんに対し、おとめ座ネイリストさんは、爪の健康に関心が向かう。同じネイリストでも星座によって、こんなに違うのだなとおもしろく思ったものでした。

女性星座であり、環境に依存的なおとめ座は、環境への意識も高い星座です。私もおとめ座生まれで、太陽、水星、金星、冥王星の4天体がおとめ座にあるのですが、生年月日まで同じなのがステラ・マッカートニー。サスティナブルなデザインを提唱していることで有名ですよね。個人を完成させるのに有害な環境、物質を排除しようとする星座です。

おとめ座的開運方法は「癒しの環境づくり」

さて、なかなか旅にも行けなかった今年の夏。秋を迎えても、33都道府県で、緊急事態宣言が出ています。おとめ座的に開運するなら、自分を癒してくれる環境を自分で作ることがまずおすすめです。

私は住まいの隣で畑をしているのですが、公共交通機関を使わなくても、そこで土をいじり、遊べることは、コロナ禍のなか、よい精神安定剤になってくれています。暑い夏の間は水やりくらいしかしないのですが、トマトやキュウリ、ナスなど夏野菜が食べきれないくらい採れました。

今は、秋に向けた畑づくりの真っ最中。雑草を取ったり、夏野菜を撤収したり、肥料を入れたり、土を耕したり。太陽がおとめ座にあるひと月(今年の場合は、8月23日から9月23日)は、農作業が忙しい時期ですから、おとめ座の象徴に「労働」や「農業」が当てられているのも、とても理にかなっている気がします。

Sayaの星がたり スモールファーマー

もちろん畑でなくてもいいのです。ベランダのプランターやインドアグリーンで十分。自分を癒してくれる環境を近いところに作り出すことで、心がきっと救われるはず。実際、最近のSNSを見ていると、たくさんの人がプランターでミニトマトやハーブを育てたりしていますよね。秋に植えるなら、私のおすすめはニンニク。放っておくだけでいいし、自分で育てるととてもおいしい。厚切りでローストしてもいいし、みじん切り少量でも香りが立ちます。

また住まいの隣ではなくても、少し離れた場所なら畑も借りられるかもしれません。畑は土が水分を含むので、あまり水やりをしなくていいですから、遠い場合は毎週行かなくてもなんとかなる。初心者には実は畑のほうが楽なのでは、と思うこともあります。うちも夫が耕してくれるので、力がなくても大丈夫。女性ひとりでやるなら、ミニ耕運機を使う手もあります。

無農薬なので、雑草取り、虫取りは大変。草はいいとしても、虫が苦手で踏み出せない女性も多いと思うんですけど、ニンジンやダイコンのように根菜にすると、虫責めに合わなくて済みます。とくにニンジンは間引きさえ真面目にすれば、種から育てられて、たくさん収穫できるので、とてもおすすめです。またタマネギも秋の終わりに植えれば、そのあと追肥をするくらいで育ってくれます。

“スモールファーマー”がちょうどいい

週末農学校に通った一年を含めると、畑を始めてもう五年。慣れてくるとだんだん雑になって、手抜きもしてくるので、逆に失敗したりしていますが、それでも、畑があることで救われることがいっぱい。なにしろ更年期まっさかり。ちょっとしたことでイライラしたりしても、植物や土に触れるとアースできるので、植物のある暮らしっていいなあと日々感じます。

私たち夫婦のように本業にせず、都市部で小さくやる農業とそこに携わる人たちをその農学校ではスモールファーマーと呼んでいました。スモールというサイズのコンパクト感も、またおとめ座的。そう、小さく始めるので十分なんですよね。大きく、大きく手を広げなくても、自分が楽しいと思える範囲でいい。

できるだけ楽なものしかやらない、手抜き農業ではありますが、まだ始めていない方はぜひ。週に一回、二週に一回程度でも、育てられるものもたくさんあるし、暮らしがとても豊かになりますよ。

 

(次回は、10月7日に更新)


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Saya Saya

アストロロジー・ライター

1971年生まれ。おとめ座。現在は、京都で夫とふたり暮らし。雑誌連載のほか、オンライン講座や、ホロスコープ・リーディングのセッションを行う。著書に「星を味方につける生き方、暮らし方」(集英社)など多数。

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