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LIFE

家族で見直す、考える「防災チェックリスト」

夏休み終盤、子どもと一緒に防災対策!自由研究テーマにも

  • 佐々木はる菜

2021.08.21

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「防災見直し」を夏休み中のイベントに!

子育てをきっかけに向き合うようになった「防災」

気づけばあっという間に8月も終盤。
新学期が始まる方が多い9月1日は防災の日ですが、我が家は夏休み期間に毎年1回、子どもたちと一緒に家の中に常備している防災セットの見直しをしています。

私自身が「防災」についてきちんと考えるようになったきっかけは、子どもを持ったこと。この子たちを守らなければならない、そのためにはまず私自身の身を守らなければなない!と意識が変わりました。
ただ正直なところ、災害時の対策が大切とわかっていても、日々忙しい中で色々と揃えることはなかなか大変だし腰も重くなりがち…。だからこそ、休み中にちょっとしたイベント感覚で子どもたちも巻き込み、家族で防災対策をするようにしています。

今回は、楽しく防災セットを見直す工夫、非常時用ポーチや連絡先を書いたIDカードといった子どもたちに持たせているものなど、私が子ども達と一緒に行っている防災対策について具体的にご紹介してみたいと思います。

防災グッズ点検こそ、子ども達主導で!

夏休み期間に子どもたちと一緒に防災セットの見直しをするようになったのは、長男が幼稚園に入った頃から。
彼の主な目的は「非常食の賞味期限チェック」で、期限が近付いたものを、休みの日などに非常用のランタンを付けて暗い中で家族で食べることを楽しみにしています(笑)
小さい頃は半分お遊び感覚でしたが、それでも「一緒にやる」ことが大切かなと考えて続けていたところ、長男が小学校に入学した頃からは買い直すものを書き出してリストを作るなど年々積極的に参加してくれるようになりました。

必要な「防災セット」は家族によって異なる

我が家が参考にしたオススメ本

非常用持ち出しリュックや備蓄品など準備をされている方も多いと思いますが、当然ながらそれぞれのご家庭の状況や広さなどによって揃えるべきものは違ってきます。
特に小さい子どもがいる場合は何を備えておけば良いのかわからず、最初のうちは具体的にどんな備えをすれば良いか頭を悩ませていました。

そんな中で出会い参考にしたのが「被災ママ812人が作った 子連れ防災手帖」という本です。出版当時はかなり話題を集めたので、目にされたことがある方も多いのではないでしょうか。

「3.11で被災された方々に、ご自身の体験談と必要な防災術について、自分の友人に教えるような形でシェアしてもらった」ことがまとめられており、「それぞれが自分たちの経験を語ることが、他のパパママたちの力になり、より多くの命を救うことに繋がればいい」という皆さんの想いに、強く胸を打たれました。
私は“実践編”として必要なものなどを書き込むことができる「子連れ防災実践ノート」も併せて購入し、我が家なりの準備を進める上で大変参考にさせていただきました。

家族の写真、衛生用品…本をきっかけに準備したもの

実際に体験された方々の声に触れ色々と考えさせられたことはもちろんですが、この本を読んで良かったと感じた大きな理由のひとつが、通常の「防災セット」に入っているアイテム以外に、幼い子連れの場合や女性に必要なものが具体的に書かれていたことでした。

「万一、家族とはぐれてしまった場合、家族の写真があると人に説明しやすく、探しやすい」「母子手帳の予防接種ページのコピーが役に立った」「ストレスや衛生面の不安から婦人科系のトラブルが増えるので、生理用品に加え、携帯用のビデがあると便利」「避難生活は埃も多く、常にすっぴん。肌荒れもしたので、汚れた空気から身を守り顔を隠すこともできるマスクは多めに」「ビタミン剤」など、非常に具体的で、読まなければ思いつかないモノ・コトがたくさんありました。

子どもに持たせる、非常時の連絡先などを書いた「パーソナルカード」も、こちらの本を参考に作りました。
我が家では、家族の写真と保険証のコピー、非常時の連絡先を追記した私の名刺をパーソナルカードとして小さなジッパー付ビニール袋に入れて、常に持たせています。

また最近は在宅ワークが増え出番が減りましたが、災害時に最低限必要なアイテムを、普段持ち歩けるサイズのポーチなどにまとめて常に携帯する「防災ポーチ」も作っていました。

中身はコチラ↓

・マスク(大人・子ども用)
・ガーゼハンカチ
・除菌ウエットティッシュ(20枚)
・ガーゼ・ばんそうこう
・生理用品
・スマホ・バッテリー
・首にかけられるライト
・ライト用の予備電池
・ホイッスル
・ペン
・携帯用万能ナイフ
・ガム
・現金(1,000円)

さらに、家族の写真と非常時の連絡先を書いたメモを入れ、総重量は400g程度。
通勤があり、息子は幼稚園、娘は未就園で保育園とバラバラだった数年前は非常時の対応が今以上に不安だったこともあり、使うことがないことを祈りつつ持ち歩いていました。

市販の防災セットに、我が家で必要なものをプラス!

必要なもののリストアップや買いそろえは、手間がかかります。だからこそ役に立つ本を参考にしたり、ネットの防災専門ショップなどを利用するのが効率的だと思います。ちなみに私の場合、リュックに入ってセット販売されている持ち出しセットを2つ購入し、そこに必要なものを足して準備しました。

地域から配布された、個人の避難行動計画

手書きで作る「マイ・タイムライン」

「マイ・タイムライン」とは、災害時などいざというときに慌てることがないよう、避難に備えた行動を一人ひとりがあらかじめ決めておくものだといいます。
1学期の終業式に、子ども達が小学校から「東京マイ・タイムライン」という冊子を持って帰ってきました。その後、区報などでもマイ・タイムラインを使って風水害対策の備えを促す「防災特集号」が配布され、子ども達と一緒に我が家に必要なことを考えてみました。

台風・大雨・急激な豪雨という3種類のシート、作成例や作成のためのシール、風水害に備えて必要となる情報が入っていました。小学校1~3年生用なため、とても分かりやすい内容でした。

地震だけでなく、台風など雨・風による被害も年々増えている実感があり、防災意識を持たせるという意味でも、子どもと一緒に楽しく対策を考えることは大切だと感じます。
これから自由研究という方は、「我が家なりの防災対策」についてまとめてみるというのも良いかもしれません!

佐々木はる菜 Halna Sasaki

ライター

1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。

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