鮮やかすぎない曖昧な発色が魅力の「ニュアンスのあるキレイ色」ブームは、服だけでなくスニーカーにも到来。ほどよい華やぎとドラマティックさを併せ持ちながら、どんな色ともすんなりなじみ、大人にふさわしい洒落感を与えてくれます。スタイリスト吉村さんがその魅力を解説！

今年ならではの注目カラー。黒やネイビーに少量さして

今回取り上げた色の中で最もインパクトが大きいオレンジは、一点投入で少量使いするのが正解。黒はもちろん、デニムのネイビーやカーキ、ブラウンなど、濃いめのベースカラーと合うから意外と万能なんです。赤より肌なじみよく、レトロな華やぎも今年っぽい！（吉村友希さん）

モノトーンを無難に終わらせないビタミンシューズで印象刷新！

スニーカー￥22000／ノヴェスタ ジャパン（ノヴェスタ）　Tシャツ￥9900・トートバッグ￥9900／マッハ55リミテッド（マスター＆コー）　スカート￥24200／グラフペーパー（グラフペーパー）　ピアス￥26400／デミルクス ビームス 新宿（モダン ウィーヴィング）　ショルダーバッグ￥4939／バロックジャパンリミテッド（アズールバイマウジー）

ソール以外はすべてオレンジという大胆なスニーカーを、いつものモノトーンボーダーとペアリング。コントラストの強さが黒＆白のモード感を強め、ボーダーのマンネリ感を払拭してくれます。

NOVESTA MARATHON CLASSIC

￥22000／ノヴェスタ ジャパン（ノヴェスタ）

（右）朱赤に近いオレンジスエードを使ったトリコロール配色だから、フレンチっぽい着こなしにもフィット。すっきり細身のフォルムが、脚をすらりと長く見せてくれます。

￥16500／カメイ・プロアクト（パトリック）　

（左）明るいオレンジとさわやかな白のバイカラーで、夏の終わりから大活躍間違いなし。オールスターの中でも軽さを追求したモデル。

￥7150／コンバースインフォメーションセンター（コンバース）

Yuki Yoshimura
スタイリスト 吉村友希さん

トレンドを取り入れながらも、女性らしく上品なスタイリングに仕上げる名手。愛用しているカラースニーカーは、ヴェジャのくすみグリーン。

撮影／遠藤優貴（MOUSTACHE）

レトロな色に季節感を託して

これまではカラースニーカーというと、白や黒などベーシックカラーにビビッドなラインが入ったものが主流でしたが、今季はベースにキレイ色を使ったものが豊作。カラーといっても、今年はレトロブームに乗り、少しあせたような発色のものが多いため、大人が気負わず楽しめるのもポイントです。服で色を取り入れるのが苦手な人も、スニーカーなら面積も小さく、顔から遠いため、思いきって冒険できるはず。まずは白Tやデニムなど、いつものアイテムと合わせ、秋の始まりのおしゃれを楽しんでみて。（吉村友希さん）

次回は、軽やかハイテクで「夏旬ボトム」を一気に秋シフト！リーボックのベージュスニーカーをご紹介します。

撮影／渡辺謙太郎（モデル）　魚地武大（TENT）（静物）　ヘア＆メイク／木部明美（PEACE MONKEY）　スタイリスト／吉村友希　モデル／竹下玲奈　取材・原文／栗田瑞穂
※商品価格は消費税込みの総額表示（2021年8/5発売LEE9月号現在）です。