鮮やかすぎない曖昧な発色が魅力の「ニュアンスのあるキレイ色」ブームは、服だけでなくスニーカーにも到来。ほどよい華やぎとドラマティックさを併せ持ちながら、どんな色ともすんなりなじみ、大人にふさわしい洒落感を与えてくれます。スタイリスト吉村さんがその魅力を解説!
今年は甘くないピンクが豊作。メンズっぽい着こなしのやわらげ役に
くすみキレイ色の中でも、最もたくさん見かけるのがピンク。春からの流行で、定番カラーとしてすっかり浸透したうえ、可愛げを足すなら、やはりこの色に勝るものはありません。白とのバイカラーやグラデになったものだと、甘さ控えめでより取り入れやすいはず(吉村友希さん)
濃淡ピンクがカジュアルコーデのフェミニンなアクセントに
かかと部分に衝撃を緩衝するGELを仕込み、歩きやすさを最大に高めた’90年代初頭の人気モデルを踏襲。辛口なグレー×カーキの武骨なオールインワンスタイルも、ツートーンのピンクをひとさしするとぐっと女らしくシフト。
ASICS GEL-LYTE III OG
(右)クラシックなマラソンシューズに旬カラーを落とし込んだ人気モデル。スエードとナイロンのコンビで、軽さとアウトソールのグリップのよさが自慢。¥22000/ノヴェスタ ジャパン(ノヴェスタ)
(左)白の2本ラインがきいたシンプルデザインで、使い勝手抜群。大人に似合う絶妙なピンクの発色に注目を。¥1990/ジーユー(ジーユー)
Yuki Yoshimura
スタイリスト 吉村友希さん
トレンドを取り入れながらも、女性らしく上品なスタイリングに仕上げる名手。愛用しているカラースニーカーは、ヴェジャのくすみグリーン。
レトロな色に季節感を託して
これまではカラースニーカーというと、白や黒などベーシックカラーにビビッドなラインが入ったものが主流でしたが、今季はベースにキレイ色を使ったものが豊作。カラーといっても、今年はレトロブームに乗り、少しあせたような発色のものが多いため、大人が気負わず楽しめるのもポイントです。服で色を取り入れるのが苦手な人も、スニーカーなら面積も小さく、顔から遠いため、思いきって冒険できるはず。まずは白Tやデニムなど、いつものアイテムと合わせ、秋の始まりのおしゃれを楽しんでみて。(吉村友希さん)
次回は、人気セレクトショップのスタッフがおすすめ!「別注&限定スニーカー4選」をお届けします。
撮影/渡辺謙太郎(モデル) 魚地武大(TENT)(静物) ヘア&メイク/木部明美(PEACE MONKEY) スタイリスト/吉村友希 モデル/竹下玲奈 取材・原文/栗田瑞穂
※商品価格は消費税込みの総額表示(2021年8/5発売LEE9月号現在)です。
FASHIONの新着記事
この記事へのコメント( 0 )
※ コメントにはメンバー登録が必要です。