ヘアドネーションしてみたい!
髪をばっさりカットした人から、「ヘアドネーションしたんだ!」と聞くことが続きました。ヘアドネーションとは、髪を寄付して医療用のヘアウイッグにして、18歳以下の病気や怪我で頭髪を失ってしまった子どもたちに寄付しようというボランティア活動のことです。私はしばらくロングヘアを楽しんでいたのですが、短くしたくなり、どうせ切るのならば……とヘアドネーションに挑戦することにしました。でも、いざ、ヘアドネーションすると決めても、意外と知らないことが多かったので、今回の体験をシェアしたいと思います!
まずはどこの団体に寄付するのかを決めよう!
今回私が選んだのは、Japan Hair Donation & Charity(通称 JHD&C /ジャーダック)です。2009年9月に誕生した、日本で初めてヘアドネーションを専門に行う団体ということで選んでみました。こちらのサイトを見ると、「髪の毛を送る」方法のほかにも、ウィッグが出来上がるまでの流れ、ウィッグの申し込み方法などなど、わかりやすいイラストや写真付きで解説されています。活動のレポートなどもあるので、安心できました。
まず、どこでカットするの?
送り先が決まったら、どこでカットするのかを考えました。ヘアドネーション賛同店をJHD&Cのサイトから検索することもできますが、まずは、いつも通っているサロンに相談してみました。「ヘアドネーション用のカットは可能だけれど、発送は自身で」ということで引き受けてくれました。今回カットしてもらったのは湯場崇史さんのプライベートサロン「Lien」。
守らなければいけないことは「カットの前に、決して髪の毛を濡らさない!」ということ。必ず、シャンプー前にカットをしなければいけません。少しでも湿っていると雑菌が繁殖したりカビが生えたりして、ウィッグの素材として利用できなるのだそうです。ルールがわかっていれば、賛同店以外のお店や、自宅で切って送ることももちろん可能です。
いくつかの束になるように、紐やゴムで縛る必要があります。配送の途中でほどけてバラバラになってしまわないために、しっかりと縛りましょう。
長さは?カラーしていても、グレイヘアでもいい?
JHD&Cが提供しているのは、経済産業省が定めた厳しい基準をクリアした〝JIS規格適合小児用メディカル・ウィッグ〟。小児用と聞くと、「グレイヘアでもいいのかな?」「ヘアカラーをしていても受け付けてくれる?」と少し心配になりましたが、軽く引っ張って切れてしまうような傷んだ髪でなければどんな髪でもOKだそうです。年齢や国籍、性別、髪色、髪質は問わず、クセ毛やグレイヘアでも受け付けてくれます。
長さについては、JHD&Cはメディカル・ウィッグに使用する毛髪の長さを「31cm以上」と定めています。この長さは、頭をすっぽりと覆う全頭用ウィッグに用いる毛髪の世界的な基準「12インチ」をセンチメートルに換算した数字とのこと。
すっきり、さっぱり!ショートボブは何年振りでしょう?頭が軽いし、涼しいし、シャンプーもとても楽!これまでお手入れをがんばってきた髪なので、誰かの役に立てばうれしいですね。実際に私の髪の長さを測ってみたら、後ろは31cm取れましたが、サイドの長さが少し足りませんでした。31cm未満の髪でも、「日本毛髪工業協同組合」がシャンプーやトリートメント剤、カラー剤の開発に必要な、評価毛のほか、美容師さんが練習で使うカットマネキンの素材として販売することで、ウィッグ提供費用の一部として役立ててくれるそうです。よかった!無駄にはならないですね!
ドナーシートに記入し、レターパックで髪を送ります。その際、切手を貼った返信用封筒を入れておくと、約1か月ほど後に、受領証のステッカーを送ってくれるそうですよ。
髪を寄付するという支援以外にも、チャリティーファンディングに参加するという方法もあります。髪の毛が集まっても、ウィッグを作るための資金は必要ですものね。ほかにもJHD&Cでは、ヘアドネーションシャンプーを購入するという方法も。シャンプーの収益金は全額をヘアドネーションに活かせるとのことです。私も次にドネーションできるまでには何年もかかってしまうので、次は髪を切らないヘアドネーションをしてみようと思います!
【ヘアドネーションを行っている団体】
Japan Hair Donation & Charity(ジャーダック,JHD&C)|ヘアドネーションを通じた社会貢献活動 (jhdac.org)
Hair Donation(ヘアドネーション)|ヘアドネーションならNPO法人HERO
つな髪®|髪の寄付(ヘアドネーション)で医療用ウィッグを無償提供 (organic-cotton-wig-assoc.jp)
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上紙夏花 Natsuka Uegami
ライター/ビューティープランナー
1977年、大阪府生まれ。吉本新喜劇の女優を経て、ライターに。現在は化粧品の商品開発やPRを手掛けるほか、ベビーマッサージ講師としても活動している。夫・息子9歳、3歳