気軽にお出かけしにくい世にあっても、子どもの「遊びたい」の気持ちは不変。公園遊びに付き合う回数が劇的に増えたとのママたちの声が、LEE編集部にも続々届いています。そこで今回は、外で過ごす時間をストレスフリーにする“公園カジュアル”について大研究。

「どうせ行くなら気持ちよく！」を合言葉に、辻元舞さん親子にご登場いただき、ママたちの心を楽にするおしゃれについて考えます。

夏にうれしいはっ水素材のサロペットは、肩ひもの一部にゴムを使用しているため、動きやすさ抜群！　さわやかで明るいブルーは鬱蒼とした公園で目立ち、家族から見つけやすいのも高ポイント。

• 「子どもたちがのびのび遊べるよう、お出かけ先は公園かキャンプの２択。私の服装も自然と本格アウトドア志向に。正直おしゃれは二の次になってしまいます」（モデル辻元 舞さん・息子5歳と2歳）
• 「ママ友との最近の沸騰ワードは“公園ハシゴ”。滞在時間も圧倒的に長くなって、自分の服にも、動きやすさや乾きやすさなどの機能性が欲しくなってきた！」（編集やまみ・息子8歳・娘3歳）
• 「小学校高学年になってもまだまだ公園に行く機会はたくさん。ひたすら座って見守ってるからとにかく日焼け対策が大変だし、スポーティになりすぎちゃう！」（スタイリスト徳永千夏さん・娘11歳と6歳）
• 「休日は体力があり余っている2歳児を連れ、朝一から公園へ。ちょっと目を離すといなくなるので、いつでも全速力で走れるようストレッチパンツ＆スニーカースタイルが鉄板！」（スタイリスト小野口恭子さん・息子2歳）
• 「第2子出産直前にもかかわらず園帰り1時間の公園遊びが日課。気付くと足元が砂だらけになるのでグレーのスニーカーしか履けません！」（スタイリスト高橋美帆さん・息子3歳）
• 「1歳息子と公園へ。ALLブラックコーデに日傘でUV対策ばっちりで行ったけど、あれ、なんだかコワイひとになってる？　親近感のわく公園コーデって難しい……」（編集ボブッコ・息子1歳）
• 「砂場遊びが大好きなうちの子たち。砂まみれで「抱っこ」をせがまれるけど、着こなしに可愛げだって欲しいんです！」（編集オマツ・娘4歳・息子2歳）

天候変化や汚れ、日焼けなどを気にせず、思いっきり子どもとの外時間を楽しむために必要な機能をまずはおさらい。これらを味方につければ、公園ストレスがぐっと軽くなるはず！

公園ファッションに必要な機能 01
水＆汚れに強い！

水遊びをするときはもちろん、急な雨に降られても、さっと水が払えるはっ水素材の服や小物なら慌てる必要なし。また、泥はねや食べこぼしにも強い防汚加工のアイテムなら、子育てママに一層オススメです！

はっ水に加えて、通気性よし、防虫、ストレッチ、UVカットまで機能が勢ぞろいした超優秀ジャケット。薄手でバッグに入れても場所をとらないので、旅行などにも大重宝します。帽子もはっ水加工付き。

公園ファッションに必要な機能 02
足さばきが楽！

公園まで子どもを乗せて自転車をこいだり、一緒にサッカーをしたりと、アクティブに動くママには、足さばきのいい軽快パンツが必須。特に子どもが小さい時期は、とっさの一歩が出やすい服選びがマストです。

ゆるやかなテーパードラインで美脚に。リネン混なのに、マシンウォッシャブル＆シワになりにくいため、夏場にピッタリ。

公園ファッションに必要な機能 03
UVカットもばっちり

木陰の少ない公園では、紫外線対策を万全に。毎日の日焼けの蓄積を防ぐため、さっとはおれる薄手のUVカットカーディガンや、首後ろがすっぽり隠れるツバ広のUVカットハットを持っていくと役立ちます。

光沢のある表面感や、細いストリングに、きれいめムードが漂うUVカット機能付きハット。はっ水＆水洗い可能で、汚れを気にせず扱えるから楽チンです。Tシャツとカーデももちろん紫外線カット加工が施されたアイテム。端正なネイビーで普段使いにも◎。

公園で過ごす時間が増えたからこそ、できるだけ気持ちを軽くしてくれる服選びが必須に。3人のママスタッフが考える、公園ファッションの理想と現実とは？

座談会のメンバー

（左）モデル　辻元 舞さん

身長158㎝と小柄ながら、モード感をほどよくMIXした私服の着こなしに定評アリ。陽気な5歳の長男と、芯の強い2歳の次男を絶賛子育て中。

（中）スタイリスト　徳永千夏さん

今年ママ歴12年目のベテランで、雑誌に加え人気キッズブランドのカタログスタイリングも手がける。『鬼滅の刃』ファンの11歳＆6歳姉妹の母。

（右）編集　オマツ

昨年2回目の育休を終え、ファッション班に復帰。4歳長女・2歳長男の子育てと仕事の両立に励む。引っ越し先にて、新たな公園を開拓中。

もう、私を楽にしてくれる服しか着たくない！

オマツ　実は最近、LEEのママ編集の間で、「コロナ禍で、公園に行く回数が増えてない？」と話題に。皆さんのお宅では、いかがですか？

辻元　もちろん、増えてますよ～。わが家は男の子2人なので、一日中家で過ごすなんて絶対無理！　かといって、お出かけ先もほかにないから、平日は公園、週末は家族でキャンプが定番に。

徳永　でも、正直一日中屋外にいるのって、本当に疲れますよね。強い日差しや、雨風にさらされていると、子育てって修行だな～って（笑）。

オマツ　だからこそ、せめて格好だけでも楽したい！って思いますよね。動きやすいのはもちろんだけれど、外のベンチに躊躇せず座れたり、泥だらけの子をさっと抱ける、そんな“耐性”のある服を着ていくと、心のストレスがだいぶ減るように感じる！

徳永　機能のある服に、助けられることって多いですよね。例えば炎天下で子どもを見守っているときも、UVカットのハットやサングラスがあれば気長に待てるし。ちなみに舞ちゃんは、外遊びに行くとき、どんなアイテムを着ていくことが多いの？

辻元　やっぱり洗いやすくて動きやすい服が一番！　トップスは“安くて丈夫”というのもポイントかな。このTシャツなんて（写真下）、2年も前に買ったユニクロUのもの。プチプラなら多少汚れてもまぁいいかと、気持ちに余裕ができるところが何よりうれしいですね。ガンガン洗ってもへたらないので、本当にコスパがいい！

オマツ　ザ・ノース・フェイスのパンツは2色買いしたんですね。

辻元　このパンツは今最も重宝しているボトムかも。はっ水性が高いのにはき心地軽やかで、まさにノンストレスなんです。足さばきもいいから、子どもを追いかけやすいし、お手洗いでもドキドキしないし。ウエスト幅が調節できるので、夫と兼用しています。

徳永　アウトドアブランドのものは、機能がしっかりしているから、公園でもすごく重宝しますよね。

辻元　キャップもザ・ノース・フェイスとハイクのコラボアイテム。本降りの雨もはじいてくれて優秀です！

オマツ　はっ水性の高い服って実は汚れもつきにくいから、水場に限らず砂場に行くときにも適している気が。

徳永　最近は防汚加工のカットソーやデニムも多いですよね。軽い汚れならふき取れるし、洗えばきれいに落ちるから、ママたちに最適だと思います。

辻元　ただ、機能派アイテムだけでフル装備すると、けっこうメンズライクになりますよね。わが家は夫婦で兼用している服も多いだけに、パパが2人？みたいになる日もあって……（笑）。

徳永　うちは女の子2人ということもあって、親子とも色を取り入れることが多いかも。服が地味でも、カラーサコッシュ（写真下）を足すだけで、ちょっぴり可愛げがUPします。カラーパンツやロゴTもよく着ますね。

オマツ　アソースメレのストールや、ブランのサングラスも、素材感や色がやわらかくて素敵！

徳永　機能アイテムを着た日こそ、女らしいものでどこかに抜けを作ると、優しげに見えるのでオススメです。公園はママたちの交流の場でもあるから、自分も相手も心地よく感じる服装を楽しめたら理想的ですよね！

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詳しい内容は2021年LEE6月号（5/7発売）に掲載中です。

撮影／川原崎宣喜（モデル）　坂田幸一（静物）　ヘア＆メイク／YUMBOU（ilumini.）　スタイリスト／徳永千夏　モデル／辻元 舞　取材・原文／栗田瑞穂