気軽に着られて、お手入れも簡単で、それでいてトレンド性も抜群！ そう、Tシャツはニューノーマル時代のおしゃれに求める要素を、すべて満たしてくれるアイテムです。しかも、初夏から晩夏にかけてのこれからの数カ月、ロングスパンで活躍する服だけに、間違いのない一枚を厳選して楽しみたいもの。

定番の白Tシャツ、トレンドの色Tシャツ、人気急上昇の映えTシャツと、今シーズン、手にすべき3タイプにクローズアップ。

この夏、絶対使える3枚のTシャツを総力上げてお届けします！ LEEを代表する人気スタイリストが、今季らしいチョイス＆コーデをレクチャー！

01.
存在感のあるオーバーサイズが今の気分！
スタイリスト福田麻琴さん×白Tシャツ

誰からも愛されるカジュアルコーデを得意とする人気スタイリスト。物選びにも定評があり、ブランドとのコラボアイテムは完売続出！

デニムのセットアップとスカーフで、夏の鉄板コンビの鮮度をUP！

白T×デニムという定番の着こなしも、オーバーサイズの白Tが主役ならこんなにも新鮮に。デニムをセットアップでコーディネートしたり衿元にスカーフをあしらったりと、旬の味つけを施すことで鮮度がさらにアップ。シンプルな白Tを存分に楽しめます。

メンズライクなサイズ感と、ひと盛り小物がキーワード！

「カジュアル派の私にとって、白Tは夏の相棒的存在です。旬の甘い白トップスも好きですが、やっぱり白Tにしか出せないこなれたムードは別格。ただ、トレンド的にも年齢的にも、“普通の白Tシャツ”では、心許ないのも事実です。だからこそ、自信を持って白Tを楽しめる、選び方と着こなしに気を配ります。

まずは選び方。今シーズンは、メンズのTシャツを着ているような、オーバーサイズがおすすめです。身幅も丈も大きめで、袖丈はひじが隠れるくらいのサイズ感。主役級の存在感があるので、下着の透けが気にならないカジュアルな地厚素材を選んでも、華やかな印象を手にすることができます。

着こなしは、“＋ひと盛り”を取り入れてみて。今季は、ネックレス、スカーフ、帽子など、白Tに似合う“映えアクセ”が大豊作。自分好みのひと盛り小物が、必ず見つかるはずです。

このふたつを意識して、白Tシャツを存分に満喫してください！」（福田麻琴さん）

Whim Gazette［ウィム ガゼット］

肩がぐっと落ちる着映え力の高いオーバーサイズと、洗いをかけたようなカジュアルな地厚素材が特徴。着用したLサイズのほか、ミニワンピにもなるXXLの2サイズ展開。

（右）INSCRIRE［アンスクリア］

今季からスタートした、スポーツアイテムに焦点を当てた「INSCRIRE CLUB SPORTS & RICH HEALTH」の白T。ユニセックスで着られる3サイズ展開。￥16500／アマン（アンスクリア）

（左）ATON［エイトン］

インドで手摘みされたスヴィンコットンを使用した一枚。ドルマンスリーブと丈の前後差がデザインのポイントに。￥28600／エイトン青山（エイトン）

02.
今シーズンはニュアンスカラー一択で！
スタイリスト吉村友希さん×色Tシャツ

大人に似合うトレンドをいち早く取り入れた感度の高いスタイルが得意。スタイルアップや男性ウケのいいコーデ上手との評判も高い。

白のスカートを新鮮に仕上げる、ブルーグレーのニュアンスTシャツ

今までなら黒やネイビーなどの色Tシャツを合わせていた白のスカート。今年はブルーグレーを合わせることで一気に新鮮かつあか抜けた仕上がりが手に入ります。

ニュアンスカラーのTシャツは、どんな色のボトムとも相性抜群

「今シーズンはリースに回っていても、ニュアンスカラーの服がとにかく多く目に留まります。今季ナンバーワンのトレンドと言ってもいいくらいです。

光の当たり方次第で色みの見え方がガラリと変わり、“これってグレーなの？　ブルーなの？”という感じで、何色かをはっきりと決められないようなニュアンスカラーは、実は着こなしやすい色でもあるんです。ベーシックカラーよりも顔映りもよく、大人の女性にこそ着てほしい色です。ニュアンスカラー初挑戦という人でも、Tシャツでなら気軽に取り入れやすいのではないでしょうか。

今季特に多いのがブルーグレー系のカラー。次にイエローベージュ系とダスティピンク系が続きます。3色ともどんな色のボトムとも相性がいいので、同系色のボトムとワントーンでなじませたり、定番色のボトムにきかせたり、ほかのきれい色ボトムと組み合わせたり、今年らしいさまざまな配色を楽しんでみてください」（吉村友希さん）

1.￥11000／ジョゼフ ストゥディオ

顔映りのいい光沢感のあるブルーグレー。袖口に切り替えデザインを加えることで立体感を持たせて。

2.￥8250／レイ ビームス

後ろを長く設定したアシンメトリー裾が特徴。

3.￥12100／アンフィル

若草色がフレッシュな表情。

4.￥7590／チャンピオン×レイ ビームス

お尻がすっぽりと隠れるオーバーサイズ。後ろのみVネックに。

5.￥7480／アデュー トリステス

ボトムにアウトしたときにもきれいに決まる身幅が広めのタイプ。

6.￥14080／アール ジュビリー

わきの下までサイドスリットが入ったデザインT。

7.￥9900／マルモア

フェミニン派におすすめのサーモンピンク。

8.￥13200／イレーヴ（イレーヴ）

落ち感のきれいなとろみの薄手素材。両サイドにスリット入り。

9.￥6600／ピルグリム サーフ＋サプライ

辛口派におすすめのベリー系ピンク。丈は短め。

03.
大人向きのデザインを厳選して賢く楽しむ
スタイリスト松村純子さん×映えTシャツ

長く愛せるベーシック服をベースに、トレンドを効果的に加えたスタイルが人気。大人に似合う間違いのない旬服選びならお任せ！

ポイントを押さえて選べば瞬時におしゃれになれる！

「フォトT、ロゴT、デザインTといった今季注目の“映えT”は、着るだけで瞬時におしゃれ感がまとえる、この夏のマストバイアイテムのひとつです。ただ、選び方を間違えると子どもっぽくなってしまいがちな服でもあるので、賢く選んで大人っぽく着こなしたいもの。

フォトTは、人物が主張しすぎているデザインだとコーディネートがしづらいので、風景や抽象画、もし人物写真なら人が小さいものを選ぶのがおすすめです。ムードのある着こなしが手に入るはず。

ロゴTは、古着っぽいニュアンスのあるタイプを選ぶのが正解。シックな色みのTシャツ地と文字をチョイスすれば、“イベントTシャツ”感を払拭できます。

デザインTは、自分らしいテイストの一枚を選ぶのが成功への近道です。フェミニン派、カジュアル派、きちんと派など、今シーズンは本当に豊富なテイストで出ているので、必ず自分好みの一枚が見つかるはず。手持ちのボトムがブラッシュアップされますよ」（松村純子さん）

パームツリーの風景フォトが、リラックスコーデに＂映え＂をON

夕陽に染まるパームツリーをあしらった、大人のムードのフォトT。Tシャツのアイボリーと同系色のシャツをはおって上半身のニュアンスをさらにアップ。スリット入りのロングスカートと一緒に、リラックス感満点の着こなしを堪能して。

ヴィンテージ風の素材感と、シックな色みのロゴが大人向き

ヴィンテージ風の香りが漂う墨黒ベースのロゴTシャツ。洗いをかけたようなニュアンスのある素材に、オフホワイトのロゴが大人っぽくなじんで。バギーパンツにインしてすっきりと着こなして。

デザインT×ドット柄パンツで、フェミニン派のモノトーンコーデに

裾部分をフレアで切り替えた白のデザインTは、フェミニン派におすすめの一枚。ドット柄パンツが甘さを引き立てて。

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次回は、「白Tシャツは、＂＋ひと盛り小物＂で 着こなすのが正解です！」をお届けします。

撮影／金谷章平（白Tシャツ）　渡辺謙太郎（色Tシャツ）　遠藤優貴（MOUSTACHE）（映えTシャツ）　魚地武大（TENT）（静物）　スタイリスト／福田麻琴（白Tシャツ）　吉村友希（色Tシャツ）　松村純子（映えTシャツ）　ヘア＆メイク／森 ユキオ（ROI）（竹下さん）　TOMIE（優木さん）　桑野泰成（ilumini.）（比留川さん）　モデル／竹下玲奈　優木まおみ　比留川 游
取材・原文／磯部安伽
※企画内のサイズ表記はすべて編集部調べです
※クレジットのないものはすべてスタイリスト私物です

※商品価格は消費税込みの総額表示（2021年5/7発売LEE6月号現在）です。