アトリエの窓際には各社のコーヒーメーカーやドリンク用のマシンがズラリと並んでいますが、一番活躍の頻度が高いのがUCCのドリップポッド。初代モデルから愛用していますが、2020年の春に発売された、3代目のDP3はデザインが刷新されて、スモーキーでおしゃれな4カラーがラインアップ。格段に素敵になりました。ハンドドリップで淹れたような香り高いコーヒーはもちろんのこと、いろいろなお茶のカプセルもあって、その日の気分やお客様の好みに合わせて1杯ずつ淹れられるのがいいんです!
プロのハンドドリップの技術を再現したカプセル式コーヒーシステム
コーヒーメーカー選びはなかなか難しいですが、エスプレッソタイプよりもハンドドリップで淹れたたっぷりのコーヒーが飲みたい方なら、ぜひこのドリップポッドを選んでほしいなと思います。というのも、ドリップポッドはプロがハンドドリップの時に大切にしている5つのポイント「鮮度」「計量」「蒸らし」「抽出速度」「コーヒーの成分を引き出しながらもクリアな味わいになる形」をしっかりと再現して作られているから。
挽き立てのコーヒー豆を1杯ずつカプセルに密封パックしているから、シールをはがして中身を取り出してマシンにセットするときにとてもいい香りがして幸せな気分になります。グラインダーで豆を挽いているときの香りと同じで、淹れる前からワクワクできるのが素敵なんですよね。
最大700mlまで入る水タンクに水を入れて、本体の後ろにセットしたら、これから飲むドリンクの種類に合わせて「Coffee」「Tea」「GreenTea」の中から選び、カプセルのシールに書かれている最適な抽出量にメモリを合わせます。抽出モードはスタンダードほか、蒸らし時間をより長くし、抽出スピードを遅くすることで、香り高く濃厚な味わい淹れられるストロングモードがあるので、好みに合わせて選びましょう。
あとはスタートボタンを押せばOK。スタンダードなら約60秒で香り高いコーヒーが目の前に出来上がります。
専用カプセルは世界各地の11種類のコーヒーのほか、紅茶やお茶も3種類!
1杯ずつ適量のコーヒー豆が入っている専用のコーヒーカプセルも「モカ&キリマンジャロ」「マンデリン&ブラジル」「ハワイコナブレンド」「鑑定士の誇りリッチブレンド」など11種類のほか、「深蒸し静岡煎茶」「ジャスミン茶」や「アールグレイ紅茶」もそろっていて、コーヒー専用でないのもうれしいところ。家族やお客様の好みに合わせて選べるので便利です。
「Coffee」は「Tea」「GreenTea」とそれぞれ最適なお湯の温度に設定されているから、どれもみんな香り高く味わい深いのが特徴。1箱に12カプセル入って816円~という価格で、定期便やたくさん入ってお得なセットなどもあるので価格的にもちょうどいいのではないかと思います。
これからの季節は「アイスモード」で作るアイスコーヒーやアイスティーなどのアイスドリンクもおすすめ。たっぷり氷を入れたグラスに直接ドリップすることで急冷され、クリアな味わいが楽しめますよ。
エシカルなビジネスから生まれた「ルワンダ フイエマウンテン」が数量限定で発売中
UCCでは数量限定のスペシャルティコーヒーのカプセルも発売していますが、今年4月15日から昨年に続いて発売が開始されたのが「ルワンダ フイエマウンテン」。UCCグループでは「カップから農園まで」を合言葉に一貫したコーヒー事業を展開していて、コーヒー産業の持続可能性にも配慮した独自のサステナビリティ活動を行っています。中でも、ルワンダにおいてはJICA(国際協力機構)の一村一品運動を通じて2012年から農園の開拓から始まり、深く携わってきたとのこと。
「ルワンダ フイエマウンテン」の発売開始に合わせ、4月15日には駐日ルワンダ大使をゲストに迎えたイベントが開催され、そこに参加してきました。登壇されたのは、ルワンダ大使のほか、UCC農事調査室・室長としてルワンダのコーヒー農園の土づくりから製品開発まで一貫して携わってきた中平尚己氏と、ルワンダの伝統的デザインが施された美しいバスケットの生産・販売を通じて、女性の経済的な自立を支援する「Ruise B」代表の小澤里恵氏。
1990年からの内戦、そして1994年のジェノサイド(大量虐殺)では100万人もの人々が亡くなるという壮絶な歴史を持つルワンダ。それから27年の時を経た今では、農業改革やIT産業の振興などによって急速な経済成長を遂げ「アフリカの奇跡」と呼ばれています。駐日ルワンダ大使によって、様々なルワンダの魅力が紹介されましたが、野生のマウンテンゴリラが見られる唯一の国であること、標高1600mの東アフリカの山間にあり、大きさは四国の約1.5倍ほどであること、インフラが整っていてきれいな街並みであること、安全と平和を掲げていることなど、初めて知ることも多く、とても勉強になりました。
ジェンダーギャップ指数(男女平等度)ランキングが151か国中、日本は121位と劣っている中で、ルワンダはなんと世界9位。各国で大使を務めているのも女性が多いのだそうです。イベント後に気になって調べてみたら、こちらは2020年のランキングで2021年版ではルワンダは世界7位に!(ちなみに日本は120位と1つだけ上がっています)
でもこうした活躍は27年前のジェノサイドで男性たちの多くが命を落とし、女性たちが強く前を向いて歩んでいかなければならないという現実があったという側面からも目をそむけてはいけないのだと思います。
数量限定販売の「ルワンダ フイエマウンテン」は、Ruise Bが支援するルワンダの伝統工芸品のバスケットとセットでも販売しているのは、UCCもRuisenBも現地の人々と立ち上げの段階から携わり、製品化・販売まで一貫してサポートしてきた持続可能な“エシカルなビジネス”の形が共通しているからなんですね。
カプセル販売で得た収益金の一部は、農園のあるフイエ県ソブ村の灌漑施設の開発に充てられ、第1回となる昨年の収益では、4基の井戸の開発が計画されているそうです。
「ルワンダ フイエマウンテン」はグリーンアップルやマスカットのような明るいフルーツの風味が印象的で深い味わいが特徴で、リラックスタイムにぴったり。私も売り切れになってしまわないうちに、バスケットセットを購入したいと思っています。
DATA
- ブランド:UCC
- 商品名:「UCC ドリップポッド DP3」
- 製品詳細
「神原サリーの愛しの家電語り」は、毎月2回更新。次回もお楽しみに!
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