フェムテック(Female[女性]×Technology[テクノロジー]を掛け合わせた言葉)の中でも、今、注目を集める「吸水性ショーツ」。
本当に水分が漏れないの? お手入れは簡単? ナプキンとどう違う?
そこで、LEEスタッフがお試しレポート!最新おすすめ商品4選もお届けします!
「生理用吸水性ショーツ」体験レポ
水分を吸収する特殊な生地と、しみ出さない構造で話題を集める「生理用吸水性ショーツ」。
とはいえ本当に大丈夫なのか……。
不安を抱えつつ、ライターMがトライしてみました!
「生理用吸水性ショーツ」試してみての感想は?
メリット
「ナプキンに比べてお尻まわりが軽くて快適! スリムなボトムでもOKだし、ほぼ普段どおりに生活できました。
心配していたにおいも、トイレでショーツを下ろせば多少するもののナプキンと大差ない印象。
洗濯も楽で、これまでストレスだった大量のナプキンのゴミが出ないのもエコだし、メリットだらけでした!」(ライターM)
デメリット
「締めつけが嫌でLサイズを選びましたが少しゆとりがあり、経血量が多いとき、横漏れにヒヤッとした瞬間が……。吸水ショーツはぴったりサイズが安心です。
また私は量が多いので2日目の日中に一度はき替えを。洗う回数が増えてそこだけ少し手間に感じました。1日はき続けられる日は問題なしです!」(ライターM)
フェムテック アイテムのプロに聞く
「生理用吸水性ショーツ」Q&A
Q 水分はなぜ吸収されるの? 本当に漏れない?
「例えばNagiの吸水ショーツは5枚構造になっていて、防水・防臭・吸収・速乾と役割の異なる生地を重ねています。水分をしっかり吸い込む仕立てに。吸水部分の周りを防水シートで囲み漏れもブロック」(Nagi代表 石井リナさん)
Q においは気にならない?
大半の吸水ショーツで防臭加工がされていて安心。
「Nagiの場合、防臭布にAg(銀)を配合した繊維を使用し、においの原因となる菌の増殖を抑制。個人差はあるものの、気にならないという声が多いです」(Nagi代表 石井リナさん)
Q ショーツの洗い方は? 洗うのは大変じゃない?
「ぬるま湯に20分ほどひたした後、水がきれいになるまでもみ洗いし、ネットに入れて洗濯機で普通に洗えばOK」(Nagi代表 石井リナさん)
商品によって手洗い推奨のもの、単体なら予洗いなしで洗濯機に入れられるものもあるので各HP等で確認を。
Q 生地は肌にやさしいの?
最新のテクノロジー素材を使用している製品が多いので、コットンなどに比べると肌当たりが気になることも。
ただ「水分をすぐに吸ってくれて吸水面は常にさらっとしているので、蒸れやすい人には快適かも」(ライター 長田杏奈さん)
人気アイテムをチェック!
生理用吸水性ショーツおすすめ4選
Nagi
スモーキーな色味など、おしゃれなカラーと豊富なバリエが魅力
バリエーションが豊富なNagi。形は股上が浅いスリム、標準的なスタンダード、広くホールドするフルの3 タイプ。
スタンダードとフルは5色展開で、おしゃれなスモーキーカラーが注目の的!
(左)スタンダード¥6105・(右)フル¥6600/ブラスト
Period.
レース使い&生地が薄めのショーツは、生理を忘れる快適さ!
腰まわりがレースになっていておしゃれ。吸水面の生地が薄く、軽やかにはけるので、生理が始まりそうなときや終わりかけ、またおりものが気になるときにも。
Period.はこういったレーシーなものやスポーツタイプまでデザイン豊富。
ヒップハガー¥4950/Period.
ayame
新しいスタイルの分離型吸水サニタリーショーツ
ショーツについたスマートポケットに、吸水パッド「エコナップパッド」を収納して使う分離型吸水サニタリーショーツ。洗いやすさと吸水パッドならではの通気性のよさが◯。
スタンダードショーツ¥2750・エコナップパッド¥1210/タカギ
Bé-A
絶対漏れたくない日に圧倒的な吸水量!ジュニアラインも
5層の吸水体で、多いといわれる日の平均量30〜50mlの約3倍、約120mlの液体を吸収。ジュニアラインも発売されたので、ナプキンの交換に慣れない子どもにも○。
(左)ベア シグネチャー ショーツ 02¥7590・(右)ベア ペティート シグネチャー ショーツ¥7150/Bé-A Japan
Nagi代表 石井リナさんインタビュー
今、吸水ショーツに人気が集まる理由とは?
Nagi代表 石井リナさん
’18年にBLAST Inc.を創業。エンパワーメントメディア「BLAST」とフェムテックブランド「Nagi」を立ち上げる。吸水ショーツは昨年の発売後、即完売に。
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20年5月の発売以降完売が続く吸水ショーツ「Nagi」。立ち上げから1年半ほどかけて商品化されたといいます。
「日本のジェンダーギャップを課題に会社を立ち上げ、最初はメディアを開始。情報を発信するだけでなく、物理的に女性をサポートしていきたいと考えるように。
女性にとって身近な問題だけれどもまだまだポジティブになっていないこととして身体の課題に向き合いたいと思い、吸水ショーツの開発に至りました。
まず10〜40代のさまざまなライフスタイルを送る女性約150人に身体の悩みを聞いたのですが、日本の女性は膣の中に入れるタイプの生理用品やケアアイテムには抵抗があるのだと痛感。膣に入れるものではなく、新たな選択肢を増やしたいと思い吸水ショーツを考えました。
発売までには100枚サンプルを作ってモニターに試してもらい、生地を変更したことも。
現在もですが、実際に使用する女性の意見は地道に聞き取りをして、しっかりと向き合うようにしています」(Nagi代表 石井リナさん)
そのファッショナブルさも人気の一因。デザインのこだわりは?
「Nagiというブランド名は日本語の凪が由来で、女性たちがどんなときも凪のように穏やかに過ごせますようにという思いが。メインカラーはグリーンで、リラックスできるようなイメージを大切にしています。
ショーツのニュアンスカラーにはこだわりがあり、開発中も染色段階でとても苦労しました。吸水面を黒にすることで汚れが見えないよう工夫をし、タグは印字にするなど細かい配慮も。
また、新しいプロダクトなのでパッケージは筒状にして、一見ショーツとは思えない意外なデザインに。ギフトとしても人気が高まっており、うれしいです」(Nagi代表 石井リナさん)
今後はどのような展開を?
「Nagiのコンセプトとして、立ち上げ当初から変わらず、プロダクトを取り入れることで女性たちが自分の身体と向き合うきっかけにしてもらえたらという思いがあります。
身体ともっと上手く付き合えたら、仕事や趣味などほかのことに時間を割けるし、気持ちも少しは楽になりますよね。そのサポートができればと思っています。
ティーン用の吸水ショーツや尿漏れ用ショーツ、デリケートゾーン専用のアイテムなどが欲しいという声もいただいているので、今後商品を展開していきたいです」(Nagi代表 石井リナさん)
イラストレーション/小迎裕美子 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
※商品価格は消費税込みの総額表示(2021年4/7発売LEE5月号現在)です。
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