みなさん、こんにちは。美容エディターの伊熊奈美です。

皆さんの髪悩み、第一位はいつだって『白髪』！
前回に続いて、今回も白髪のお悩みにお答えしていきますよ。「少ないけれど気になり始めた白髪」について、前回はセルフケア方法でしたが、今回はサロンでできる方法をご提案します！

少ない白髪のカラーリングがわからない！

Q：まだ白髪が少ないので、ガッチリ染めると暗く、明るめにするとすぐ浮いてきます！（てんとうむしさん・43歳）

A：おしゃれな上に、白髪もカモフラする「ハイライト」を取り入れてみては？

アルミホイルの上で毛筋を染めるハイライトの技術。違う色が重なり合うことで立体感が生まれ、おしゃれな雰囲気になる。
撮影／藤井マルセル（t.cube） 書籍『いい白髪ケア、やばい白髪ケア』（伊熊奈美著・小学館）より

全体を同じ色で染めていると数本の白髪が際立って目立ちますが、数色が混ざり合った中なら迷彩色のような効果が生まれ、白髪が目立たなくなります。

この効果が見込めるのが「ハイライト」です。

ヘアサロンの技術で、毛束を一定の間隔ですくい取り、その毛束をベースの色よりも明るい色で染めたり、脱色したりします。暗い色で染める時は「ローライト」です。このプロのヘアカラーの技術は「ウィービング」ともいわれています。

全国的にこの技術に対応している美容室がありますので、担当美容師さんに「ハイライトを入れてみたいのですが」と相談してみてください。
白髪の根元が伸びてきても、目立ちにくいというメリットもありますよ。

ハイライトが入った髪。

撮影／藤井マルセル（t.cube） 書籍『いい白髪ケア、やばい白髪ケア』（伊熊奈美著・小学館）より

明るい色と暗い色がシマシマに入ることで、白髪がカモフラージュされる。ここにローライトというベースの髪より暗い色を入れ、さらに立体感を出すこともある。

ハイライトならベースの髪は自分の髪色のままで、細い毛束の部分だけ染めることもできるので、全体のダメージは抑えられます。

ただし、ハイライトの部分は傷みやすいので、ダメージケアは必要です。お店によっては全体にヘアマニキュアを重ねるなど、ダメージ予防のための施術を取り入れているところもあります。以前やったことがあるけれど、傷んだ経験がある、という場合は、担当の美容師さんに相談してみましょう！

ハイライト後のホームケアは
カラーヘア用を！

ハイライトは、部分的なものとはいえカラーリングです。効果をしっかり見えるようにするために、かなり明るい色を入れる場合もあります。

これまで経験したことがある人には、ハイライト部分だけが傷んでしまったという経験があるかもしれませんね。傷みを防ぐためには、その後のケアがとても大切なのです。

以前の連載記事「ヘアカラーの長もち3か条」は、カラーによるダメージを抑えるための3か条ともいえます。これをちょっとおさらいしてみましょう。

1）カラー（ハイライト）の後はヘッドスパをする
2）7～10日はカラー用のシャンプーを使う
3）紫外線から髪を守る

でしたね。

特に、2）はとっても大事！

キューティクルを引き締めるので、染料だけでなく、髪内部の成分を流出しないように働きかけてくれるのです。最近は明るいハイトーンカラーの流行で、カラーした髪用のシャンプーが続々登場。ドラッグストアでもたくさんのカラー用シャンプーが買えるようになりました。

（左から）
スカスカ、ゴワゴワになりがちなブリーチ毛をケア。オージュア リペアリティ シャンプー 250ml ￥3850／ミルボン
明るいヘアカラーの後の髪と頭皮のpHを弱酸性へ。サステナブルなバイオマスパッケージ。ペーハーバランスシャンプー 100ml ￥1540／uka
キューティクルをしっかり引き締めて、毛髪ダメージも補修するトリートメント。パンテーン ミラクルズ カラーシャイン カプセルミックス クリーム 120g　￥1760／P＆G

白髪ケアとヘアケアを網羅した
「白髪本」も

白髪のこと、ヘアカラーのこと、もっともっと知りたくなったら、私の著書、『いい白髪ケア、やばい白髪ケア』もぜひご覧になってみてください。重版発売中です。

『頭皮がしみる、かゆいは危険信号！ いい白髪ケア、やばい白髪ケア』
伊熊奈美著・小学館刊 ￥1606

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