支出を減らしたいとは思っているけれど、家計簿を見返しても「無駄遣い」だと思うような支出が見当たらない！ これは人間なら誰もが抱いてしまう心理のせいなんです。仕組みを知れば変われるはず！

「月3万円黒字術」で心も暮らしもラクになる！
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この記事は2021年2月5日発売LEE3月号「『月３万円黒字術』で心も暮らしもラクになる！」の再掲載です。

500円程度の支出も投資に回せば大きな資産に！

1杯のラテ程度、400、500円の支出は「無駄遣いした」という罪悪感こそ薄いですが、積み重なっていくとかなりの金額に！

「週に5回程度使うと考えると月1万円。それを40年間（480万円）すべて投資に回して、毎年3%の利益があったとすると約920万円になるのです。

これだけで老後に必要な資金と言われる2000万円の約半分がまかなえてしまいます。投資に回せたかもしれない1杯のラテ程度の小さな支出が“ラテマネー”です」（FP 山下幸子さん）

LEE読者のアンケートでも、「スーパーに寄るとついお菓子を買ってしまう」「コンビニの新作スイーツは見逃せない」など、あるあるなラテマネーが。

「これが私のラテマネーかも」と思うもの1カ月の総額を算出し、それを1年分、10年分と計算していくと「これを投資に回していたら、もっと将来の備えができていたのに……」と反省する気持ちになるはずです。

「ストレス解消につながっていると思えるものは、ラテマネーにはあたらないので我慢する必要はありません。ただ、買う前に“これは本当に食べたいのか、無意識の習慣で買っているのか？”と自問自答するようにしてみましょう」（FP 山下幸子さん）

“習慣でつい買ってしまう”という自分の心理を理解して、立ち止まることが大切というわけです。誰でも習慣化してしまうと、食べたり飲んだりしても満足感が少なくなっていくもの。

ラテマネーでお金をなくすくらいなら貯金や投資に回そうと思えるように、意識的に買い物することを心がけましょう。

ラテマネーの見分け方

POINT1 ラテマネーの見つけ方

「いつも買っているもの」「毎日立ち寄っているお店」を思い返してみます。「お菓子」「駅前のコンビニ」など思い当たるものが出てきたら、家計簿やレシートからその支出だけをピックアップして計算を。買ったこと、行ったことが思い出せない部分があればそれこそまさにラテマネーです。

POINT2 ラテマネーかどうかの判断基準

「スイーツ」すべてがラテマネーというわけではありません。後から見返したときに「それを買ったことが満足、モチベーションにつながっていない」「やめようと思えばやめられる」にあてはまるならラテマネー。ストレス解消や幸せな気分になっているならラテマネーとは言えないでしょう。

「月3万円黒字術」で心も暮らしもラクになる！
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イラストレーション／沼田 健　取材・原文／古川はる香

この記事は2021年2月5日発売LEE3月号「『月３万円黒字術』で心も暮らしもラクになる！」の再掲載です。