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MONEY

「月3万円黒字術」で心も暮らしもラクになる!

コロナ禍で世帯収入は減った? 家計の変化を読者306人にアンケート!

  • LEE編集部

2021.03.20

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この1年で生活はどう変わった? LEEメンバー306人に大アンケート 読者のコロナ時代の家計の変化

新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの家計にも大きな影響が! LEE読者の家計の現状についてファイナンシャルプランナーの山下幸子さんにチェックしてもらいました。

この記事は2021年2月5日発売LEE3月号「『月3万円黒字術』で心も暮らしもラクになる!」の再掲載です。


教えてくれたのは
ファイナンシャルプランナー 山下幸子さん

教えてくれたのは「ファイナンシャルプランナー」の山下幸子さん

山下FP企画代表。1児の母でもあり、自らの子育て経験を生かした実践的な家計へのアドバイスが持ち味。「書いて・しゃべれて・話がわかりやすい」実務家ファイナンシャルプランナーとして主に関西で活動。

毎月の大きな支出を見直せば
収入減にも対応できる

LEE読者の家計の変化をみると、コロナの影響を大きく受けているのがあらためてよくわかります。ファイナンシャルプランナー山下幸子さんのところにも、「世帯収入が減った」という相談が。

「世帯収入が減った場合、毎月かかる大きい費用を削るのが最優先なので、子どもの塾代や住宅ローンの見直しがおすすめ。特に住宅ローンは金利が高い時期に契約した人もいるので、低金利時代の今、借り換え検討はマストです」(FP 山下幸子さん)

コロナ禍で在宅時間が増えたことで、食費が増加した人が多かったが、これについては無理をして削る必要はないとか。

「食費を頑張って削ると、健康に影響が出ますし、食卓が寂しくなって精神的にも影響が。より安く買える店に行くなど簡単にできる節約は実践してほしいですが、それよりも通信会社、電力会社などを乗り換えて、通信費、光熱費を下げることをおすすめします。旅費や外食費など、逆にコロナ禍だからこそ支出が減った費目もあるでしょうから、収入減を補う工夫をすることは決して難しい話ではないと思いますよ」(FP 山下幸子さん)

TOPIC1
コロナ禍で約4割の読者の世帯収入が減った!

Q:コロナ禍で世帯収入は減りましたか?

コロナ渦で世帯年収は減ったか 減った4割 減らない6割 月々の減少額平均は3万〜5万円

すでに収入に影響が出ている人は4割ほど。2020年はさほど変化がなくても、「会社の決算が出て、これから影響していきそう」と予測する人も。心配は尽きません!

ボーナスをあてにしない家計を考えておきましょう

コロナ禍でリモートワークが推奨されたことで、通勤がなくなったのはよかったものの、残業代や通勤手当のカットが収入に響いたという声が。また、子どもの休校・休園のために仕事自体を辞めざるを得なくなった人も少なくありません。

「ボーナスカットで慌てる人もいますが、リスクに備えるなら、普段からボーナスをあてにしないで家計を考えたほうが、計画が立てやすいですよ」(FP 山下幸子さん)

エピソード

  • 「ボーナスが30万円減りました。去年は積み立てを一部取り崩すなどでなんとかなりますが、長く続くと老後資金に影響が出そうです」(らてさん)
  • 「コロナの影響で月1万~5万ほどあった在宅ワークがなくなりました。月数万円でも自分の収入があるのとないのとでは、精神的な安定が違います」(ちいたむぅさん)


TOPIC2
支出増となった要因は主にリモートワークでした!

Q:コロナ禍で支出増になったものはなんですか?

コロナ渦で支出増になったもの 1位 食費 2位 通信費 3位 光熱費

いずれも家族全員が家にいる時間が長くなったことにまつわる支出増。リモートワークやオンライン授業に対応するために、パソコンなど通信機器を購入したという人も。

生活スタイルの変化で増えるのは当然

子どもを持つ家庭の多くが「給食ってありがたい……」と痛感した休園・休校期間。家族全員が3食家で食べるとなると食費が今までと同じ金額で済むはずもありません。在宅時間が長ければ当然光熱費もアップします。

「これらは生活の変化に伴って、増えても仕方がない費目です。支出減になった費目もあるでしょうからそこで吸収できるのでは?」(FP 山下幸子さん)

「ファイナンシャルプランナー」の山下幸子さん

エピソード

  • 「外出を控えるようになった代わりに気晴らしをしようと、出前やスイーツのお取り寄せをよく頼むようになり、食費がアップしてしまった!」(きゃなさん)
  • 「夫の在宅勤務が増え、仕事部屋確保のためにマンションを売却し戸建てを購入。住宅ローンが増えました」(risboaさん)

TOPIC3
通販をすることが以前より増えた人は55%

Q:コロナ禍以前より通販が増えましたか?

コロナ渦以前より通販利用が増えたか 増えた55% 増えない45% 通販が増えたもの 1位 日用品 2位 飲み物や保存食 3位 服

外出自粛期間もあり、日用品や食品を通販で買う機会が増えるのも当たり前。いつも使うものやまとめ買いは通販で、日常の買い物はスーパーと使い分けが進んでいるよう。

通販の気軽さから、余計なものまで買ってしまいそうなイメージ

ポイントにつられて余計な買い物をしないよう注意を

トイレットペーパーやお米、おむつなどかさばるもの、重いものを通販で購入するのはもはや常識。

「気をつけないといけないのは気軽さから、ポチポチ余計なものまで買ってしまうこと。ポイント目当てにどうでもいいものを買っていないか注意を。一晩寝かせるなど、勢いで購入しない工夫をしましょう」(FP 山下幸子さん)

「ファイナンシャルプランナー」の山下幸子さん

エピソード

  • 「送料無料につられて必要より多めに買ってしまった。ストックが増えすぎて収納場所に困ってます」(えみーるさん)
  • 「ウイルス対策のため自宅で洗えるアウターを購入。リモートワークで着る頻度が減ったはずなのに、外出できないストレスもあって買ってしまいました」(ねこななさん)

TOPIC4
ネットでのサブスクリプションなどのエンタメ課金が増えてしまったと感じる人は全体の1割

Q:コロナ禍以前よりエンタメ課金の負担が増えましたか?

コロナ渦以前よりエンタメ課金負担が増えたか 増えた 1割 増えない 9割 ただしそのうちの半数が初めの1カ月は無料だからと入会し、そのまま解約をし忘れてしまう方や、やめようと思いつつやめるに至らない人でした

子どもの休校期間中、Amazonプライム、Hulu、Netflixと動画サブスクリプションをいくつも契約して乗り切ったという人も。子どものストレス解消のためには仕方なし!

「無料」を軽く考えがちに、契約を忘れない工夫を

動画配信・音楽配信などのサブスクリプションの負担増を感じるLEE読者はコロナ禍にあっても少ないものの、“1カ月無料”につられて入会して、そのまま忘れて料金を払い続けている率が高め!

「最初が無料だと軽く感じてしまい、契約したことを忘れてしまう人間の心理をついていますね。気づいたらすぐ解約を」(FP 山下幸子さん)

無料につられて入会しそうな人のイメージ

エピソード

  • 「AbemaTV、めちゃコミ、Huluなど試してみたくて入っていたら、トータル月3000円以上になってしまった」(みいさん)
  • 「Amazonで懐かしの映画を観るのにハマり、1作品100円のはずが気づくと2000円オーバーに」(グラグラさん)

TOPIC5
支出減となったのは主に旅費と外食費

旅費の年間平均減少額 -¥255000 外食費の月間平均減少額 -¥19000

家族での海外旅行が定番だった家庭では、年間50万円もの支出減に。また、子どもがいる家庭では、休日に出かけるレジャー費も月1万、2万円程度の支出減になったそうです。

コロナで海外旅行が行けなくなって、妄想している人のイメージ

外で使っていたお金が減ったのはいい影響大!

家にいる時間が増えた結果、外で使うお金が減ったのは当然のこと。「飲み会やランチ会にかかるお金が減ったのは家計にとって大きいのではないでしょうか。

その分食費が増えたと思いますが、お酒は激安店で箱買い、食材は安いスーパーを利用するなど、家での食事は工夫ができるので、十分カバー可能だと思います」(FP 山下幸子さん)

エピソード

  • 「田舎なのでどこへ行くにも車移動ですが、外出しなくなったのでガソリン代がかからなくなりました」(よし子さん)
  • 「コロナ前は毎週末家族で外食していましたが、今は月1回程度に。月1万2000円の支出減になり驚きです」(ふみママさん)

※アンケート実施期間(2020年11月20日〜12月1日)

イラストレーション/沼田 健 取材・原文/古川はる香

この記事は2021年2月5日発売LEE3月号「『月3万円黒字術』で心も暮らしもラクになる!」の再掲載です。

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