思いもよらない災害に、非常持ち出し袋を購入した、という家庭も多いはず。
でもその防災グッズ、「購入したときのまま」になってはいませんか?
つい後回しになってしまう防災対策、この機会に見直しを!
「わが家に本当に必要なもの」を見極めるポイント&リストを、NPO法人ママプラグ代表理事の冨川万美さんに教えてもらいました!
この記事は2019年8月7日発売LEE9月号の再掲載です。
防災グッズを用意する際のポイントは?
緊急性や重要度に応じて3パターンの用意を!
「避難指示が出た際などにすぐに持ち出せるのが“非常持ち出し袋”で、最低限の食料や着替えなど、発災時に必要なものをまとめておきます。
持ち出し袋に入らないものは、第2次避難バッグ、もしくは自宅で備蓄として備えて。
さらに、携帯電話のバッテリーなどの常時必要なものは、常時携帯用のポーチに入れておきます。このパターン分けを基本に、家庭ごとに必要な防災グッズのリストを作りましょう」(NPO法人ママプラグ 冨川万美さん)
各家庭の“ベスト”を考えて!
非常持ち出し袋の中身をチェック!
市販の非常持ち出しセットを購入して、安心するのは禁物。特に子どもがいる家庭では、こんな注意点も。
「小さい子どもがいると、避難所での長期滞在は難しいので、どうしても自宅に戻れない場合を除いて、自宅避難することを考えましょう。
そうなると、非常持ち出し袋の中身は最低限でOKなので、1泊2日の旅行バッグの延長で考えてみて。
小学生ぐらいの子どもには1人に1つバッグを用意して、簡単な非常食や着替え、名前や生年月日、連絡先などを書いたカードなどを入れておくと、万が一はぐれても安心です」(NPO法人ママプラグ 冨川万美さん)
非常持ち出し袋は、両手があいて子どもを抱っこできるリュックサックがベスト。アウトドアメーカーのものなど、肩に食い込みがなくて背負いやすく、軽いバッグがおすすめ。
真っ暗な停電時、ライトはあればあるほど便利。懐中電灯やLEDライトのほか、暗い中でトイレに行く際などにヘッドライトが便利。
水が使えず入浴できない状況で体をふくなど、衛生面を守るうえで大活躍。赤ちゃん用のおしりふきも用意しておくと同様に使える。
断水時のトイレ問題は深刻。衛生的に過ごすためにも、携帯トイレは必ず用意して。できれば、一度使ってみるのがおすすめ。
何かと必要なタオル。赤ちゃんであればおくるみ代わりに使ったり、子どもが寝るときに肌掛けのようにも使える。入るだけ用意を。
食料同様、水も入れすぎると重くて身動きがとれなくなる! 最低限、500mlのペットボトル1 本を。夫専用のバッグに追加しても。
夏の避難所は気温が上がり、熱中症の危険も。冷却ジェルや水にぬらすと冷たくなるタオルなども入れておくと安心。
ミルクを吐く、うんちをもらすなどしても洗濯ができないので、子どもには多めに用意。半年先ぐらいまで着られる大きめサイズを。
缶詰などを入れすぎると重くなるので、クッキーや栄養補助食品などの軽食を。緊張時でも唾液を出やすくするあめやガムも◯。
冬に必要な防寒対策。小さく丸められて軽いものも用意しておくと安心。持ち出し袋の中身は、できれば季節ごとに見直して。
そのほかこんなものも役立つ!
●汚物を入れられるポリ袋
●レインコートなどの雨具
●危険物を素手で触らないための軍手
●ふとん代わりの敷きマット
●子どもが飽きないおもちゃ
防災対策|毎日携帯したいものは?
仕事中などのひとりのときも常備
連絡手段、情報収集にも欠かせない携帯電話のバッテリーは必携。日常的には充電式のハイパワーのものを常備すれば、フル充電2 回は可能。また、パンプスが多い場合は、オフィスにスニーカーを用意しておいて。
防災対策|女性に必要なものは?
ストレス緩和に自分のための備え
夜中の発災でパジャマのまま避難して、ブラジャーがなく困ったという被災者の声が多数。カップ付きインナーは重宝します。避難所ではストレス緩和も大切で、ティーツリーのアロマオイルは抗菌効果もありおすすめ。
防災対策|赤ちゃんがいる場合に必要なものは?
ママバッグが基本!授乳を第一に考えて
ママバッグの延長で考えて。普段からミルクを使っている場合は、避難先では哺乳瓶が洗えないケースもあるので、使い捨ての哺乳瓶を用意するか、紙コップなどで少しずつ飲ませる方法もあるので、そのための備えを。
イラストレーション/藤田マサトシ 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
この記事は2019年8月7日発売LEE9月号『家族で見直す、考える「防災チェックリスト」』の再掲載です。
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