高級日本茶の代表格、玉露。特に京都宇治産の玉露は品質が高く、「日本茶の王様」とも呼ばれています。
そんな宇治玉露をより気軽に楽しめる商品「玉兎(たまうさぎ)」がこの秋発売となり、注目が集まっています。
普段から急須で淹れたお茶を日常的に飲んでいる私。日本茶好きとしてこれは見逃せない!ということで、京都府内のホテルや飲食店限定で扱っているというこちらのお茶を特別に取り寄せ、実際に味わってみました。
瓶入り宇治茶「玉兎」は真ん丸のウサギが目印
京都府が茶業関係団体と共同で開発した「玉兎」は、宇治玉露を使った瓶入り宇治茶。
京都では、宇治茶の魅力をより多くの人に広めるために、昨年4 月から「京都府宇治茶普及促進条例」が施行。また、京都の料理界からの「日本料理に合うソフトドリンクがない」という声にも応えるため、開発に約3年の歳月をかけたという、京都府の熱意が形になった商品です。

瓶入り宇治茶「玉兎」(220ml オープン価格)
こちらが「玉兎」のボトル。高級感のある漆黒の瓶に描かれた、満月のように真ん丸のウサギが印象的なデザインです。
玉露は日光を遮って栽培されることから、このデザインは薄雲のかかる月夜を描いているのだそう。また、宇治の地の守り神をウサギが道案内したという伝説が残され英ることから、ウサギが振り向いて見返している姿が描かれているといいます。

京都府内の覆い下茶園(新芽に覆いをして遮光する茶園)で育った柔らかい茶葉を、宇治茶の伝統製法で乾燥させた高級茶が使用されている「玉兎」。より旨みが感じられる常温で飲むのがおすすめとのこと。

栓を開け、ガラスのマグカップに注いでみます。玉露というと、茶葉の色がしっかり出た濃い色を想像していたのですが、思ったよりも透明感のある緑色!ワイングラスに注いでも映えそうな色味です。
爽やかな茶葉の香りも漂い、急須で淹れたお茶のようにかすかな濁りも見られます。

ひと口飲んでみると、すっきりとした苦みの中に、自然な甘みとコクを感じます。茶葉をじっくりと蒸らしたときのようなお茶の旨みがしっかりと出ていて、深みのある味わいです。
そして、後味に残る日本茶らしいほのかな渋み。このやさしい渋みが、全体の味をキリッと引き締めてくれているように感じました。
和食とのマリアージュが楽しめるようこだわって抽出してあるといい、主張はしすぎず存在感はしっかりとある、絶妙なバランスの飲み口。ソフトドリンクとして食事と合わせたり、もちろん、あんこなどを使った和菓子との相性も良さそう!いろんな料理と組み合わせて、幅広い楽しみ方ができそうです。
「玉兎」は現在、料亭やホテルをはじめ京都府内の飲食店で提供中。京都に足を運ぶ機会があれば、ぜひ旨み豊かな宇治茶を楽しんでみては。
公式サイト:http://www.kyocha.or.jp/tamausagi/
問い合わせ:京都府茶協同組合 0774-23-7711
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