香川へ移住してきてから、週末は必ずどこかのうどん屋へ。「さぬきうどん」は、私の生活で当たり前になってきました。
セルフうどん店の仕組みにも慣れ、オーダーやトッピングなど、渋滞させることなく出来る様になってきたのではないかと思うこの頃です。
しかし、ここは「うどん県」。まだまだ知らないことが星の数ほどあるのです。
街中で見かける”年明けうどん”の文字
一年の後半に入ると、街中のポスターやチラシに「年明けうどん」の文字をチラホラ見かける様になりました。
「年越しそば」ならぬ、「年明けうどん」??
それは一体どういうものなのかを知るため、12月5日、6日に高松市内で行われた「全国年明けうどん大会2020 in さぬき」へ家族で参加しました。
”年明けうどん”とは?
「年明けうどん」とは、2008年”さぬきうどん振興協議会”が新たな食文化として提唱し、2009年元旦から展開されている行事の一つ。
紅い具材をトッピングした白いうどんを、元旦から1月15日の間に食べ、その年の幸せを願うものとして広まりつつあります。
うどんに載せる紅い具材に定義はなく、紅いものならなんでもOK。蒲鉾、梅干し…などなど、どの地域でも、誰でも参加出来る麺食行事なのです。
”全国年明けうどん大会2020 in さぬき”へ!
そして、毎年恒例の「全国年明けうどん大会」。7回目となるこのイベントでは、「年明けうどん」をさらに盛り上げるべく、讃岐うどんをはじめご当地うどんが大集合。
全国12の地域のうどんブースが並び、紅い具材でアレンジされた「ご当地年明けうどん」が、振舞われるのです。
早速各地の”年明けうどん”を試食!
長らくさぬきうどん以外を口にしていなかった私には、他県のご当地うどんはとても新鮮。迷いに迷いましたが、まずは発祥の地元、「さぬきの年明けうどん」からスタートすることに。
香川県:さぬきうどん
数ある香川の年明けうどんのレシピの中でも、”本場さぬきうどん協同組合”が新たに開発した「さぬきの年明けうどん」をいただきました。
うどんの上に載っているのは紅い「あんもち」です。出し汁の上にあんこが載っていても驚くことなかれ。香川は正月といえば、あんもち。あんもちを白味噌仕立てのお雑煮にいれる文化があるのです。(これが毎年楽しみで…)
あんこと出し汁の塩気が絡まって、絶妙なおいしさ!子供にも大好評でした。
三重県:伊勢うどん
噂には聞いていた伊勢うどんも今回初体験。紅い具材は蒲鉾で。
たまり醤油と鰹出汁を効かせたタレに柔らかく煮た太めのうどんを混ぜていただきます。モチモチした麺に絡むタレはほのかに甘く、みたらし団子の様。くせになる美味しさです!
大阪:かすうどん
大阪のソウルフードかすうどんにも挑戦。紅い具材は紀州南高梅です。
かすとは、牛のホルモンを脂分が抜けるまで低温でカリカリに揚げたもの(油かす)。添えられた梅干しを崩すと爽やかさが加わり、食欲をそそります。大阪は意外と近いので、落ち着いたら本場に食べに行きたい…
秋田:稲庭うどん
手延べ製法で作られる乾麺の稲庭うどん。紅い具材は蒲鉾と形人参で。そういえば、一人暮らしの時によく乾麺の稲庭を食べていたことを思い出しました。特徴的な細い麺は優しく、私にとっては懐かしい味わいです。
その他にも福神漬けを添えた岡山県の”津山ホルモンうどん”、クコの実を載せた茨城県の”塩ホルモンうどん”、北寄貝を載せた”北海道純雪うどん”、人参が沢山入った山梨県の”ほうとう”、蒲鉾を載せたあさりたっぷりの愛知県蒲郡”ガマゴリうどん”、などなど気の向くままにあらゆるご当地年明けうどんを味わい尽くした1日でした。
”年明けうどん”としてメニュー化しているうどん屋も
香川県発祥の「年明けうどん」。実際に「年明けうどん」としてメニュー化している店舗もたくさんあります。(香川だけでなく、東京・名古屋・大阪なども。)
お近くの方は、年末年始の営業予定を確認の上、是非食べてみてくださいね。
※お店によって提供期間は異なります。詳しくは文末のリンク先を参照。
おうちでもできる!”年明けうどん”
会場で全国のうどんを食し、紅い具材さえあれば、どこでも「年明けうどん」が食べられることを身をもって実感。
「年明けうどん」を提供している店舗で注文するもよし。
馴染みのうどん店で紅い具の入ったうどんを注文するもよし。
家で作ったうどんに紅い具を載せて食べるもよし。
細かい規定がない分、誰でも気軽に楽しめるのが「年明けうどん」なのです。
そういえば、年末年始、外食続きで胃が疲れた時は、山芋をすり下ろし、梅干しを載せた山かけうどんを食べています。
これも立派な「年明けうどん」ですよね!
皆様も、新年は紅白の「年明けうどん」で一年の幸せを願ってみてはいかがでしょうか?
■年明けうどん
発祥は香川県。”白い”うどんに”紅”を添えた、紅白のめでたいうどんを年の初め(1月1日~15日)に食べることで、その年の幸せを願うもの。紅いトッピングは何でもOK。
年明けうどんの期間中は、スタンプラリーやフォトコンテストの開催も。
この連載コラムの新着記事
-
【神戸】2泊3日の家族旅行へ行ってきました!ネイチャーライブ六甲、神戸須磨シーワールド…おすすめスポットをご紹介【2024年】
2024.11.17
-
【40代ママライターが試して実感】汗冷え・ムレ・におい…冬の汗悩みは、あったかインナー「ファイヤーアセドロン」で解消!
2024.11.08
-
【無印良品】話題の美容液、化粧水…マニアが選ぶ「使ってよかった!」スキンケアアイテム5選【2024年秋冬】
2024.11.01
-
車の香りどうしてる?話題の「TAMBURINS(タンバリンズ)」カーディフューザーを使ってみた!
2024.10.23
-
【ユニクロ×マリメッコ】2024秋冬を40代ライターが試着!ヒートテックやキッズなど注目アイテムが目白押し
2024.10.22
高木綾子 Ayako Takagi
ライター/LEEキャラクター
1981年生まれ。百貨店バイヤー、ヴィンテージショップなどファッション業界を10年経験。その後、LEEキャラクターになったことをきっかけに同世代の女性に役立つ情報を伝える仕事に興味を持ち、ライターの道へ。夫の仕事の関係で2020年より東京から香川へ移住し、ファッションや子育てのほか、四国地方についても執筆。2児の女の子ママ。