モデルとしてますます人気を集め、本誌での登場回数も増えている高山都さん。多方面で活躍する今思うこと、若い頃に感じたコンプレックス、挫折、そこからコツコツと積み重ねてきたこと……。高山さんの素敵の秘密に迫りました。
「散歩中も、お弁当を食べているときも。日常生活のちょっとしたところに、センスを磨くためのヒントはたくさんあります」
● 高山 都 Miyako Takayama
1982年、大阪府生まれ。本誌をはじめ、数多くの女性誌でモデルとして活躍。女優、ラジオパーソナリティなどの活動も。著書に『高山都の美食姿 「したたかに」「自分らしく」過ごすコツ。』『高山都の美食姿2「日々のコツコツ」続いてます。』(ともに双葉社)。公式インスタグラム(miyare38)も更新中。
「料理をするときは必ず身につける、モチベーションを上げるエプロンたち」
「手前の白は、ATELIER BÉTONとコラボレーションして作ったもの。ドイツ語で『継続は力なり』とプリントを入れています。えんじ色はアイルランドのリネンブランド"31 Chapel Lane"。グレーはDRESSSENで、こちらもコラボで製作。リバーシブルで表に『I’m hungry』、裏に『I’m stuffed』と書かれていて遊び心満載に。物作りをするときは、ユニセックスで自由に使ってもらえるように心がけていて、私の使い方は一例として参考にしてもらえればなと思っています」
洋服の着回しを考えるように
何にでも合う器をセレクト
モデルとしての活動はもちろん、最近ではそのライフスタイルと圧倒的なセンスのよさが人気を集める高山都さん。なんと、以前からこの連載に出たいと思い、紹介するアイテムまで考えてくれていたそう……!
高山さんのお気に入りが、いつの間にか増えていったというエプロンたち。
「買ったりブランドとのコラボレーションで作ったりしているうちに、たくさんのコレクションに。今は25枚ぐらい持っています。エプロンってなくてもいいものだけど、あるとスイッチが入ってオンとオフの切り替えができる。毎日の料理やホームパーティの準備などの前につけて『よしやるぞ!』とモチベーションを上げています」
高山さんといえば、著書『高山都の美食姿』やインスタグラムで披露する料理の腕前、器やテーブルコーディネート、インテリア、ファッション、美容と幅広い活躍が注目の的。多方面に抜群のおしゃれさを発揮する秘訣とは?
「すべてにおいて『自分ならどうするか』というフィルターがある気がします。外食で食べておいしかったものを自分で作るとしたらどうアレンジしようかなとか、家ならあえてカプレーゼを和食器に盛ってみようとか。私の中ではファッションと料理も似ていて、洋服を買うときに着回しを考えるように、いろいろな食事に合うかどうかを吟味して器を選ぶことも。センスを磨くためにわざわざお金や時間を費やさなくても、日常のちょっとしたところにヒントはたくさんあるなと感じます。道を歩いていてお花と空の色合わせがきれいだなと思ったら、服のカラーコーデに生かしたり、お弁当をいただくときに隣り合わせのおかずの味の並びがどうなっているか気にしたり。ちょっとした意識の違いで、情報やアイデアの吸収力が変わってくるのかなと思います」
形になるまでに5年かかる。
見向きもされなくても継続
10代からモデルを始めたものの、背が低くファッションページに出られないのがコンプレックスで、意外にも挫折の連続だったと話す高山さん。本当にやりたい仕事ができるようになったのは、ここ数年だと言います。
「30歳を過ぎてから、先のことを考えて物事に取り組むようになって、私は何でも形になるまでに5年間はかかるなと思うように。最初はくじけそうにもなるし、不安な時期のほうが長いんですよ。でも、私がお守りみたいに大事にしている言葉が『見向きもされなくても続ける』。自分が本当に好きでやりたいことなら誰も見てくれなくても続けられるし、めげずにコツコツとやってきた料理や暮らしのことが、ここ数年で実を結んだ。今後も、少しずつやり続けてきたことを花束みたいにぎゅっと束ねて、人生の軸を少しずつ太くできたらいいなと。そしてしっかりとした軸を持ちながら、流されたり頑固になったりするのではなくて、揺れても折れないしなやかさを持てたらいいですね」
この10年間、コツコツと続けてきてよかったことのひとつがランニングだそう。
「ランニングを始めてから免疫力が上がったり、肌に透明感が出たりといいことばかり。中でも、いろいろな感情が滞らなくなり、メンタルが整いやすくなったことが一番の変化でした。嫌なことがあっても周りにモヤモヤをぶつけるんじゃなくて、まずは走りに行って自分の中で循環させて、感情を浄化するとスッキリ。今は月に100㎞、1日で換算すると約3㎞走ることを決めていて、忙しくても寒くてもできる自分の最低ラインだとわかっているから、無理せず達成できます。これも、10年続けてきたからこそ、できることなのかもしれません」
『高山都の美食姿3・4』同時発売!
好評の『美食姿』シリーズの続編として2冊同時に発売。第3弾は暮らしやファッション、第4弾は食、器にフィーチャー。高山さんの今が詰まっています。(各)¥1500(ともに双葉社)
撮影/須藤敬一 ヘア&メイク/鈴木智香(A.K.A.) スタイリスト/高橋美帆 取材・文/野々山 幸(TAPE)
LEE1月号『教えて! 笑顔の素』から。詳しくは2020年12/7発売LEE1月号に掲載しています。
LIFEの新着記事
この記事へのコメント( 0 )
※ コメントにはメンバー登録が必要です。