ホテルのロビーからお寺の本堂が見える!
9月28日、阪急京都本線「京都河原町駅」から徒歩1分の寺町通沿いに、お寺とホテルが一緒になった〝寺院共存型ホテル〟『三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺』がオープンしました。「お寺×ホテルって、京都らしくもあり新しい!」ということで、LEE編集部HT子さんと試泊に行ってきました。お寺のホテルならば、大人がしっとりと穏やかな気持ちで過ごせる旅になるのではないかと期待。そして、せっかくの京都ですから、美味しいものもたくさん食べなくちゃ!とどん欲に京都女子旅プランをご紹介します!
まず、ホテルに着いてロビーに向かう途中、お香の香りが立ち込める中、ひときわ目を引く小窓が!黄金に輝くお寺の本堂を臨むことができるのです。このお寺は500年の歴史を誇る「多聞山鐙籠堂浄教寺」。歴史ある掛け軸なども見えて、美術館のような雰囲気も。早くお寺の中に入りたい!とワクワクします。
客室はゆったり2名以上のお部屋ばかり
私が宿泊したお部屋はモデレートツイン。スタイリッシュなデザインの中に和の要素もあり、ゆったりと落ち着く空間です。シングルのお部屋はなく、ひとり泊でも広々と過ごせます。HT子さんはモデレートクイーンのお部屋。このモデレートクイーンには和室バージョンもあって、靴を脱いで畳みでくつろぎたい人にはうれしいですね。ほかにはトリプル、アクセシブルクイーン、合計で167室のお部屋が用意されています。
お部屋に荷物を置いたらすぐに、お目当てのカフェへお出かけです!
まずはお取り寄せも入手困難だというカフェへ
焼き菓子がゆっくりと味わえるカフェ、「歩粉(hoco)」さんへ向かいます。着いてすぐに京都駅で購入した、「地下鉄・バス一日券(900円)」を利用してバスに乗車。歩粉さんは以前は恵比寿にお店があったそうですが、充電期間を経て、京都は大徳寺にほど近い場所に移転。ちょうど2周年を迎えられたばかりだそうです。焼き菓子のお取り寄せもできるのですが、大人気でいつも瞬時に完売。「これはお店に行って食べるしかないよね!」とHT子さんは予約を入れてくれたのです。
「デザートSセット(1900円・税別)」を注文。全粒粉を使ったザクザク食感のスコーンには、国産純粋蜂蜜、自家製ふじりんごジャム、ホイップを添えていただきます。もっちりとミルキーな豆乳くずもちには、ホクホクに炊きあがった甘さ控えめの餡とあんずのコンポート。この日は洞爺のはるゆたかを使った、かぼちゃのバターケーキでした。周りはサクッとしているのに、中はしっとりとしていて、見た目にも食感の違いがわかるほど。こんなパウンドケーキはいままで食べたことがありません!とてもシンプルな味なのに繊細。店主の磯谷仁美さんの焼き菓子への愛を感じました。
日常を忘れて、のんびりとお菓子とお茶を楽しんでもらいたいとの想いから、あえて12歳以下はお店での飲食ができないようになっています。ここのお店こそ、大人の女子旅向きですよね。子どもたちにはお土産に買って帰ります。
あぶり餅を食べたら今宮神社と大徳寺を散策
歩粉さんを出たら、歩いて数分の場所にある今宮神社と大徳寺へ。紅葉にはひと足早かったのですが、自然豊かで美しい風景が広がっているので、京都らしさを堪能できます。今宮神社の参道南側に2件並んであぶり餅屋さんがあります。今回は創業1000年以上という『一和』さんでいただきました。
炭火で焼いた小さなお餅は香ばしくて美味しい!あっという間に食べてしました。よく歩く京都旅にはうれしい、畳の小上がりでしばし休憩させてもらってホッとひと息。
お腹がいっぱいになったので、大徳寺を歩きます。大徳寺には国宝や重要文化財に指定されている建造物があるそうです。特別拝観でしかお目にかかれないお寺もあるのですが、自然豊かでこれからは紅葉も美しい季節なので見どころが多い場所ですね。
バスに乗って上賀茂神社へ
雨がパラついていましたが、それでも神社に着けば清々しい気持ちになりますね。せっかく1日フリーパス券があるので、バスに乗って上賀茂神社まで来ました。
短冊を川に流すという祈願があったので、HT子さんとふたり、しっかりお願いしてきました。上賀茂神社の小川の下流には祓(はらえ)の神様である瀬織津姫神が祀られていて、古くから禊(みそぎ)の川とされているそうです。
「心身を清めて一心に祈れば神に通じ諸願成就となる」とのことなので、一心に願いを書いて川に流します。短冊は水に浮かべるとスーッと消えるように溶けてしまいます。なんとも不思議で、「これは叶うはず!」とか思って……。決意表明みたいな感覚もあって、夢のために努力しようと思ったのでした。
身体が喜ぶ薬膳イタリアンでディナー
京都に来ると和食を選びがちですが、ここでしか味わえない貴重な薬膳イタリアン『LUDENS』さんへ。中京区にある古民家を改装して作られた店内は、とても落ち着く空間が広がっていました。オーナーシェフの田淵さんが優しい笑顔で迎えてくれます。まだ食事が始まる前、器や食材選びについてお話を伺っている段階で、もうシェフのお人柄の素晴らしさに感動しました!
美しい厨房が見渡せるカウンター席に案内してもらい、まずは薬膳茶からのスタートです。京都、滋賀、福井など、近隣のこだわりのある生産者さんから仕入れた旬の食材を、まるでマジックのように鮮やかな調理でお皿を飾ってくれます。
前菜から感動!甘・苦・辛・鹹(しょっぱい)・酸の五味を表現したアミューズはそれから食べようかとわくわくします。ワインのペアリングも楽しみました。
藁でスモークの香りづけをしたお肉や薬膳スープなど、何をいただいても新しい発見のある美味しさで夢見心地。
我々はなんでもいただくので、おまかせでしたが、要望に応じて、グルテンフリー、ラクトースフリー、お肉抜きやアレルギー対応もしてくれるので、どなたをお連れしても満足してもらえるお店です。
身体にいいスパイスや麹などを使いながら、食材の持ち味を最大限に活かして芸術的なお料理でした。デザートのモンブランやマカロンまで、しっかりと堪能して、幸せなひとときでした。
お料理教室も開催されているそうなので、ぜひ参加したいと思っています!
実はLEE11月号「オンラインだから続けられる『大人の学び』特集で、HT子さんが紹介していたワークショップの「ばらジャム」と「ローズスパイスシロップ」のレシピを作られたのは、田淵シェフなのだそう。ローズスパイスシロップも特別に味合わせていただきました。エントランスにはRose Farm KEIJIの和ばらが。素敵……
翌朝はおつとめ体験も!
宿泊者限定で「朝のお勤め体験」に参加することができます。翌朝、集合時間は6:40。大満足のディナーをいただき、大浴場でのびのびと身体を温めたら早めに休みます。
後編では、朝のお勤め体験、嵐山の美術館巡り、インスタ映え必至のフルーツパフェなどをご紹介します!次回もお楽しみに。
宿泊したのは……
〒600-8031 京都市下京区寺町通四条下る貞安前之町620番
075-354-1131
この連載コラムの新着記事
-
【神戸】2泊3日の家族旅行へ行ってきました!ネイチャーライブ六甲、神戸須磨シーワールド…おすすめスポットをご紹介【2024年】
2024.11.17
-
【40代ママライターが試して実感】汗冷え・ムレ・におい…冬の汗悩みは、あったかインナー「ファイヤーアセドロン」で解消!
2024.11.08
-
【無印良品】話題の美容液、化粧水…マニアが選ぶ「使ってよかった!」スキンケアアイテム5選【2024年秋冬】
2024.11.01
-
車の香りどうしてる?話題の「TAMBURINS(タンバリンズ)」カーディフューザーを使ってみた!
2024.10.23
-
【ユニクロ×マリメッコ】2024秋冬を40代ライターが試着!ヒートテックやキッズなど注目アイテムが目白押し
2024.10.22
上紙夏花 Natsuka Uegami
ライター/ビューティープランナー
1977年、大阪府生まれ。吉本新喜劇の女優を経て、ライターに。現在は化粧品の商品開発やPRを手掛けるほか、ベビーマッサージ講師としても活動している。夫・息子9歳、3歳