年齢を重ねると、自分らしさが見えてくる一方で、しなやかさや愛嬌が足りなくなったと感じることはありませんか? そんな大人に必要なのは、ずばり"可愛げ"! 気持ちを穏やかにしてくれるお守りとして、時には人とかかわる潤滑油として……"可愛げ"のあるおしゃれは、あらゆるシーンで私たちを前向きにする力となってくれます。
今こそ手に入れたい「大人の可愛げ服」について、LEE世代の人気スタイリスト福田麻琴さんとじっくり考えました!
「トライするのに勇気がいるちょっぴり甘い素材やデザインの服も、大定番の黒なら、取り入れやすく大人にもしっくりくる」と麻琴さん。ちょうどいい可愛げをくれる"甘い黒"に、まずはフィーチャー!
Profile
文化服装学院を卒業後、スタイリストアシスタントを経て、25歳で独立。途中、パリ留学、結婚や出産などを経験し、現在は『LEE』『Marisol』をはじめとする女性誌やカタログなどで幅広く活躍。好感度の高いべーシックなスタイリングが、多くの女性から支持を集めている。
洗練された黒レースが大人にほどよい可愛げを与えてくれる
毛足の長いニットやレースなどの甘い素材もサラリと着こなせるのは、フラットな印象を持つ「黒」のおかげ。大人にちょうどいい可愛げで、気持ちをポジティブに引き上げて。
可愛げのあるガウンコートをはおればいつものデニムもたちまち新鮮!
「ノーカラーにAライン、ウエストリボンと、愛らしいディテール満載のアウターも、黒なら気負わず着こなせるはず。五分袖を生かしてシャツとレイヤードすれば、カジュアルなデニムスタイルが一気に今年顔に」(福田さん)
落ち感のあるタイブラウスは黒のワントーンで着て甘さを調節
「大人の可愛げを引き出してくれるもののひとつに、"柔らかい素材感"があります。大注目のとろみタイブラウスは、フェミニンさたっぷりな一方、ともすればマダム感が出てしまうアイテム。黒のワントーンでほんのりモードに昇華させるのが、日常のおしゃれに取り入れるコツ」(福田さん)
衿からチラリと覗くパールがほどよい可愛げスパイスに
「ベーシックな丸首ニットやタートルニットも大好きですが、この冬はよりクラシカルな衿付きの黒ニットが気になります。ちょっぴりマニッシュなポロニットは、堅さをやわらげるパールネックレスを添えてあげると、女らしさが上がって着やすく。ボトムにはデニムを合わせてもいいし、旬のプリーツスカートをチョイスしてフェミニンに楽しむのもおすすめです」(福田さん)
黒バレエシューズは、きれいめに履けるヒールタイプに更新を!
「ドットや花柄のプリントスカートが豊富な今季。今までならカジュアルなスニーカーや、フラットなバレエシューズを合わせていたけれど、今の私に最もしっくりくるのは、ヒール付きのバレエシューズ。大人にふさわしいきちんと感を与えてくれるし、やや細身のフォルムなので、可愛げを漂わせつつも、華やかなスカートをすっきりとした印象に仕上げてくれる点が優秀!」(福田さん)
お久しぶりのツイードジャケットは気さくなパンツに合わせて楽しみたい
「ブーム再来の大人可愛いツイードジャケットは、肩ひじ張らずに着るのが今どき。素材に表情があるので、ボトムにはマットなチノやデニムなどを選んで。例えば旬のワイドチノをサラリと合わせると、大人の余裕漂うスタイリングに」(福田さん)
次回は、スタイリスト松村純子さんがレクチャー!パンツ派は「つや感サテン」と「揺れ感ニット」で可愛げアップ!をお届けします。
撮影/渡辺謙太郎(MOUSTACHE) ヘア&メイク/笹本恭平(ilumini.) スタイリスト/福田麻琴 モデル/竹下玲奈 取材・原文/栗田瑞穂
※商品の価格は本体価格(税抜き:2020年11/6発売LEE12月号現在)で表示しています。詳しくはLEE12月号をご覧下さい。
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