美味しいパンを食べるだけでフードロスを解決!レスキューメニューを買いに行こう【PAUL × HenoHeno × TABETE】
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佐々木はる菜
2020.10.08
「10月16日は国連が制定した「世界食料デー」です。10月は「世界食料デー」月間で、世界の飢餓問題や食料課題について考え、解決に向けて一緒に行動する1ヵ月です。
(国連WFP公式サイトより)」
そんなこの時期、りんごを使った美味しいパンを買うだけでフードロス解決に役立つことができる楽しい取り組みをご紹介します!
「PAUL」×「HenoHeno」×「TABETE」コラボによる、りんごレスキュー企画
今回の企画の中心となるのは、こちらの2種類の美味しそうなりんごのパン。
実はこちらのパンは、食品ロス削減に取り組む3社の企業が協力して作り上げたものなのです。
使われているのは、猛暑の影響で日焼けしてしまったりんご。中身は美味しく品質にも問題がないにも関わらず、皮が変色してしまっただけで正規品として扱われず廃棄の危機にあってしまった果物です。
この取り組みをプロデュースする「TABETE(タベテ)」は、飲⾷店や販売店に存在する“まだ安全に美味しく⾷べられるのに捨てざるをえない状況にある⾷事”を、美味しくお得に購⼊することによって「レスキュー」できるサービス。完全な対策が難しいと⾔われる飲⾷店や惣菜店での⾷品ロス削減に寄与する仕組みが特⻑です。
りんごを提供するのは以前LEEwebでも取材させていただいた、デイブレイク株式会社。「美味しくフードロス削減」をコンセプトに、規格外フルーツを活用したフローズンフルーツ『HenoHeno』を製造・販売する日本で唯一の特殊冷凍機の専門商社です。自社ブランド『HenoHeno』では、年間約100万トンが廃棄されると言われている果物をフローズンフルーツにすることで、新たな価値ある商品として世の中に送り出しています。
そしてその素材のおいしさを生かしたパンを作るのが、元々TABETEのサービスを活⽤して廃棄削減に取り組まれてきたブーランジェリー「PAUL」。説明不要の人気店で、私もファンの一人です。
どうやって購入するの?実際の味わいは?
◆PAULのお店でテイクアウト!
今回私はメディア向けの試食会に参加しましたが、実際の販売期間同様、お店に受け取りに行きました
◆リモート試食会でおいしさを体験!
そして同じ日の夜に「リモート試食会」に参加。3社の皆さんから、この企画の説明や立ち上げの経緯、取り組みへの想いなどを伺いながら、参加者みんなでパンをいただきました。
「ロスになってしまいそうなりんご」を使ったレスキューメニューですが、とにかく美味しいの一言 !
「フィユテ・オ・ポンム」というアップルパイ(写真右)の方は、しっかり時間をかけて熱を入れてりんごのうまみを引き出しているそうで、とてもコクのあるしっとりした甘さでした。
また試食会で盛り上がったのがアーモンドクリームを使っている点で、「意外な組み合わせだけど相性が良く、りんごの味を引き立てている」と感心する声が多数挙がっていました。
一方「ブリオッシュ・ポンム」(写真左)はりんごのジューシーさ残すために浅い焼き加減にし、ブリオッシュが持つバターの風味と合わさった時の一体感を考えて作られたそう。りんごのシャクシャクした歯ごたえが残っていてみずみずしく、同じりんごを使ったパンでも全く違う味わいを楽しむことができました。
重要な問題だからこそ、”楽しみながら”解決を目指す仕組みづくりを
試食会を通して印象的だったのは、フードロスは考え続けなければならない重大な問題だからこそ「楽しみながら関わる」ということもまた大切だというお話でした。
◆フードロス問題に向き合うための足掛かりにして欲しい
今後も「フードロスに取り組むことって楽しい」と感じてもらえるような仕組みをどんどん作っていきたいと話されていたのは、「TABETE」を運営する株式会社コークッキング 取締役COOの 篠田沙織さん。
「2015年の設立以来ずっと食品ロスの問題に取り組んできましたが、ここ2~3年はメディアに取り上げていただく機会も増え、社会的に認知が高まったと感じています。でも、『問題なのは分かったけれど日常の中で具体的に何をすれば良いかわからない』という方も多い。今回のりんごレスキューは、そういった初めてフードロスに向かって対してアプローチしようとする方々への足掛かりにもなるような、親しみやすい企画だと思っています。」
「フードロスは真面目に捉えていくということももちろん大切です。でも先ほど皆さんで一緒に試食した2つのパンは本当に美味しいですよね。まずは自分で美味しいと感じ、そういうところを楽しみながら取り組むこともまた、大事なことではないかと思っています。」
◆LEE世代に向けてのメッセージも!
試食会の最後に、仕事に子育てに日々忙しいLEE世代の皆さんへのメッセージをお願いしてみました。
今回のりんごのパンの開発を担当されPAULの代表としてご参加されていた製品開発部の渡邉辰治さんからは、子育て中の方も多いLEE読者に向けこんな言葉をいただきました。
「今回のパンはりんごを使用したお子さんにも食べやすい味付けで、幅広い世代の方に喜んでいただけるおいしさだと思うので、社会貢献という意味も込めて是非、ご家族皆さんで楽しんでいただきたいです。また『食べるだけで社会貢献ができる』ということは非常にわかりやすくメッセージ性も強いと感じますので、使われているりんごの経緯についてお話されるなど、食卓でフードロスについて考えるきっかけになれば大変嬉しいです。」
◆大人として、子ども達に伝えたい事
また、デイブレイク株式会社の代表取締役CEO木下昌之さんは、SDGsの観点からこんなふうにお話いただきました。
「食の問題を解決することは、環境問題の解決にも繋がって行くと思っています。SDGsが掲げる2030年に向けてみんなでより一層向き合っていかなければならない一方、私たち大人世代は、日々忙しい中でなかなか行動に移すことができていない部分もあると思います。
今は意外に、学生さんの方が学校で勉強しているので知識があると感じることも多く、我々大人がもっと牽引していけるようにならなければならないとも思っています。ただ非常に壮大なテーマで、会社単位でも1社でできる限界を感じていることもまた事実。自分たちの子どもや孫が気持ちよく住める環境を目指し、今回の様にみんなで力を合わせながらできることを、試行錯誤していきたいと考えています。」
どちらのパンも大変美味しく、子ども達もまた食べたがっているので、実際のイベント期間中にも改めて足を運んでみるつもりです。
食べることは、日々のこと。私自身も楽しみながら、家族で子ども達と一緒に向き合い続けていきたいと感じています。
気になった方は是非、期間中にお店を訪れていただけたらうれしいです!
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■イベント期間中のレスキューメニュー提供⽅法について
(*以下、主催者より)
【発売期間】
2020年10⽉12⽇〜10⽉末
※レスキューリンゴが無くなり次第販売終了となります。
◆提供⽅法1
PAUL 六本⽊⼀丁⽬店・PAUL京都三条店からTABETEで出品される「PAULのパンの詰合せ」に⼊っている可能性があり
ます
※その⽇の売れ⾏きによっては、⼊っていない場合もあります。
◆提供⽅法 2
PAULの店頭で購⼊できます
※購⼊個数の制限などはありません。そのほかの商品と同様、当⽇売り切れの場合はご容赦ください。
◆取り扱い店舗⼀覧:
・PAUL 六本⽊⼀丁⽬店
・PAUL 京都三条店
・PAUL 大丸京都店
・PAUL JR京都伊勢丹店
※大丸京都店、JR京都伊勢丹店はTABETEの取扱がございませんので、「提供方法2」での販売となります。
お問い合わせ先:
info@d-break.co.jp
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佐々木はる菜 Halna Sasaki
ライター
1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。