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知っておいて損はなし!離婚とお金

【専業主婦の離婚】時短でできる?費用、支援制度、保険は?現役FPが解説

  • LEE編集部

2020.09.17

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もし本当に離婚をするとしたら、どんな準備が必要?専業主婦でも離婚できるもの?

実際に離婚に至らなくても、知っていると安心な情報も。

離婚相談にも応じる現役のファイナンシャルプランナー加藤葉子さんが、離婚する際の重要ワード解説とともに、不安の声にこたえます!

この記事は2020年7月7日発売LEE8月号の再掲載です。


現役ファイナンシャルプランナーに聞く
離婚を考えたら確認すべきお金のこと

女性とシングルマザーのお金の専門家®
加藤葉子さん

(株)マイライフエフピー代表。自身も離婚を経験しており、主に離婚や家計・働き方や起業などの相談を受ける。執筆監修、講師業・FPの育成などでも活動中。詳細はこちら。https://mylifefp.com/

専業主婦ママ&時短で働くママが実際に離婚をするとしたら……?

・子ども9歳、7歳
・第1子の妊娠中に前職の事務職を退職
・育児中心の専業主婦で、最近パートを始めたばかり
・節約してコツコツと約200万円貯金

・子ども7歳、4歳
・新卒で入社した会社で営業事務職
・産後は時短勤務中でほぼワンオペ
・夫婦の財布は別々で、自分の収入から約500万円貯金

※1 【学資保険や貯蓄型の保険】は、財産分与の対象になるので要確認!

学資保険は、夫が契約者で離婚後に妻が子どもを養育するとしたら、契約者の変更をしなければ満期金などを受け取れません。
支払いも元夫が続けるのは難しいので、養育費で保険料分ももらえるようにきっちり取り決めを。ほか、自分の医療保険は何に入っているか、いま一度確認しましょう。



※2 収入は【源泉徴収票】などを確認

専業主婦で夫が家計を管理している、または、共働きのため夫婦でお互いの収入を知らないケースも。
養育費の取り決めはそれぞれの収入などによって決まるので、できれば夫の源泉徴収票や確定申告書類をコピーなどして手元に置いておいて。
自分の源泉徴収票も、離婚後のひとり親家庭への手当に関係するので保管しておきましょう。

※3 査定額と【ローン】の残りを比較

まずは、現在の住宅ローンの残金を確認して。不動産会社で家の査定が可能なので、今の家の価値も参考にチェックをしてみましょう。

※4 知っておきたい【年金分割】

年金分割とは、厚生年金、共済年金のみ、婚姻時の年金保険料の納付実績に基づき分割する制度。
今後のために年金をいくらもらえそうか調べたい場合には、ねんきん定期便などに記載されているアクセスキーや、基礎年金番号などでねんきんネットを活用。

自分がこれまで支払った年金保険料に応じた年金額と、今後、仕事を始めて正社員になったら、また今の会社を辞めたらなどのシミュレーションもできるので一度確認を。

※5 住まい、生活費、養育費・・・【離婚後の家計】

住まいは大切なので、実家のサポートを受けられるのか、賃貸住宅(公営・民間)に住むのか、離婚前から見立てを。
生活費は、基本の食費などのほかに、意外にかさむ子どもの携帯電話代なども忘れないように。教育費は、学費や塾代はもちろん、習い事やスポーツをしていればユニフォームや遠征費などがかさむことも。
子どもとの生活を守るために、現状をしっかり把握して、離婚後を計算することが大切です。

※6【社会保険】に加入できるか確認を

専業主婦、パートだと夫の扶養内で生活する人は多いものの、離婚すると扶養から抜けることに。自分で国民年金・国民健康保険に入らなければいけないので、できれば社会保険に加入できる会社を探して。
社会保険がある会社なら非正規でも加入できるので、ハローワークなどで確認がマスト。

※7 所得制限あり!【児童扶養手当】

子ども1人の場合だと満額月4万3160円もらえる。所得制限があり正社員など、収入が高いとまったくもらえないことも。養育費の8割も所得に含まれることに注意。

※本表は、平成30年分の所得額より児童扶養手当法施行令に定める額を控除した後の額です。また、本表の適用期間は令和元年10月〜令和2年9月30日までの請求によるものです。

※8【ひとり親家庭への支援制度】

ひとり親家庭への住宅費助成、ひとり親家庭の医療費助成制度、水道料金・下水道料金の減免などが。自治体によっても異なりますので、どんな支援が受けられるか役所の窓口で確認を。
また、2020年4月より「高等教育の修学支援新制度」がスタート。低所得者向けの給付型奨学金制度です。


イラストレーション/朝倉千夏 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
この記事は2020年5月7日発売LEE6・7月合併号『知っておいて損はなし!離婚の経済学』の再掲載です。

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