こんにちは。美容エディターの伊熊奈美です。
髪のお悩みって、自分の力で解決できることが意外と多いんですよ。今回お答えするのはこちらです!
ヘアカラーの色抜けが早いんです! 改善できますか?
Q:ヘアカラーをしても、すぐにキンキンとした感じになり、色の抜けが早いんです。髪質のせいだと言われましたが、改善できますか?(PANSYさん)
A:心配しないで。髪質だけの問題ではありません! 実は、ヘアカラーの持ちが悪くなる最大の理由は髪のダメージなんです。
ヘアカラーの染料は、キューティクルの内側に入り込むのですが、ダメージがあると、はがれたキューティクルの隙間から染料がどんどん抜け落ちてしまいます。でも、ダメージ要因のひとつは、ヘアカラーだったりもして…(泣)。うーん、ジレンマ! カラー直後はツヤツヤで、傷んでいる印象がないかもしれませんが、カラーをしている人は全員がダメージしている、またはダメージ予備軍だと思ってください! そのくらい細心の注意を払ってケアをする必要があるのです。
そこで「ヘアカラーの長もち3か条」を伝授しますね!
ヘアカラーの長もち3か条
全部はなかなか難しいと思うのですが、1つ実行するだけでも効果絶大! ぜひトライしてみてくださいね。
1. カラーをした日はお家で髪を洗わない!
染めたては染料が反応を起こしたばかりで不安定な状態です。染料が髪の内部にしっかりと定着するのには約1~2日かかります。せっかくのカラーを洗い流してしまうことがないように、その日はシャンプーを避けましょう。
だからこそ、染めた直後のヘッドスパはおすすめ! 髪を洗わなくても1~2日を快適に過ごせるし、カラー後に残留した薬剤を流す役割もするからです。
ヘッドスパ専用の空間があまりに素敵すぎる、南青山の隠れ家ヘアサロン「Linda」。ここでヘッドスパしたら、毛の成長を妨げがちな私の交感神経も引っ込んで、よい毛がすくすく生えてくるに違いない!
フランス発のサロン専門ブランド「ルネ フルトレール」のメソッドで的確な毛髪診断をしてくれます。
2. 7~10日はカラーヘア専用のシャンプーを使う!
カラーヘアの人には、これがものすごーーーーく大切です!
もともとは弱酸性の髪と頭皮が、カラーをするとアルカリ性に傾きますが、すぐには戻れません。しばらくはキューティクルが開いた状態になって、その間に内部成分もカラーの染料も流れ出してしまいます。これがヘアカラーダメージの主な原因なんです。
そこで、カラーをしてから1週間から10日は「カラー直後用のシャンプー」を使ってみて。アルカリ性に傾いた頭皮と髪を弱酸性に戻すものが多くあります。これを使っておくだけで1ヵ月後の髪の状態はまったく違うんですよ。
また、色が抜けてきたな、と思ったら、直接カラーをプラスするタイプのシャンプー&トリートメントや、ヘアカラートリートメントを使うのもおすすめです。
3. 紫外線から髪を守る!
紫外線はカラーした髪や頭皮にも大ダメージです。キューティクルが開いた髪は乾燥もしやすく、ダメージに繋がるので、なるべく帽子や日傘でガードしましょう。髪の日焼け止めを使うのもおすすめです。
ヘアカラーのもちがよくなれば、カラーの回数が減って、頭皮や髪へのダメージがその分抑えられます。そうすれば、カラーのもちもますます良くなって。よいスパイラルへと繋がるので、ぜひ意識してみてくださいね!
絶賛執筆中!
実は今日のお話は、現在執筆中のこちらの書籍にも詳しく載せています。
『いい「白髪ケア」、やばい「白髪ケア」』(小学館/2020年10月下旬発売予定)
30代以上の日本人女性の髪悩みNo.1はいつだって「白髪」です。
私たちには絶対必要なことなのに、なぜか、なかなか正解にたどり着けない…。染めても頭皮がしみることもあるし、ダメージも気になる…!
私もそんな白髪のケア法で悩んできた一人です。同じお悩みをもつみなさんに、毎日の生活に簡単に取り入れられる白髪ケアの選択肢をご紹介します。ぜひぜひご覧くださいね。
現在、最後の大詰めの執筆&校正中です。発売日に間に合うか、本当にドキドキしながら作業中…進捗はこちらからぜひ!
伊熊さんへの質問募集中です!
大人女性の髪悩みの救世主、伊熊さんへの質問大募集中です! 少しずつですが、お答えしていきますので、ぜひ質問を送ってくださいね!
伊熊奈美 Nami Ikuma
毛髪診断士・美容エディター
毛髪診断士の資格を持つ美容エディター。雑誌や書籍の編集・執筆のほか、セミナー講師やヘアケア製品開発にも携わる。大人女性のヘア情報サイト『HAIRISTA』を監修。1男の母。
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