クールビューティな印象があるモデルの市川紗椰さん。実は笑うことが好きで、笑顔のエピソードが満載でした……! また、おなじみの多趣味で博学な素顔にも、最近心境の変化があったそう。市川さんの今の本音に迫りました。
「撮影で笑顔を作れば自然と気持ちもついてくる。周りもみんな楽しくなって、笑うっていいなと実感します」
● 市川紗椰 Saya Ichikawa
1987年2月14日、愛知県生まれ。4歳から13歳までアメリカで過ごす。LEEをはじめ、モデルとして数多くの女性誌で活躍。著書に『鉄道について話した。』(集英社)など。『TRUME TIME AND TIDE』(J-WAVE)などのラジオ番組のレギュラーや、コラム連載も。公式インスタグラムは(sayaichikawa.official)。
ジャケット¥32000/イエナ ラ ブークル ワンピース¥47800(予定価格)/ビショップ(リワン) ピアス(片耳)¥67000/ロードス(シイハ)
「ロックにクラシック、飛行機音まで!多種多様なレコードを楽しむ時間」
「ビートルズのものは、レコード自体が赤色で赤盤と呼ばれるもの。静電気が起きにくい素材で、すごくいい音なんです。インド、ドイツなどプレスされた国によっても音が違うので、聞き比べることも。お気に入りは『ジェットサウンド』という飛行機の音やアナウンスなどが入ったレコードなのですが、昔の眼鏡屋さんのノベルティなんです。眼鏡を買ってこれがもらえるなんてユニーク! こういうグッズとしてのおもしろさもレコードの魅力です」レコード/すべて本人私物
音楽を聞きながらの料理。トマトがスッと切れて快感!
モデルとしての圧倒的な存在感はもちろん、その多趣味ぶりも注目を集める市川紗椰さん。移動中や部屋でのリラックスタイムなど、市川さんの毎日に欠かせないのが音楽だそう。
「今はラジオ、ポッドキャストなどさまざまな形で聞きますが、レコードはずっと好きですね。100枚ぐらいは持っていて、海外や地方に行ったときにその街のレコード屋さんで掘り出し物を探すことも。レコードは、溝の深さによってこの音が出るとか、仕組みが目に見えてわかるから、理にかなっていておもしろいなと思います」
最近では、音楽を聞きながら料理をすることが至福の時間。
「料理って一番手軽にできる創作物だなと思うんですよね。切ったり、煮込んだり、レシピどおりに作ることもあれば、大好きな漬け物を餃子に入れて自分なりにアレンジしてみたり。よく研いだ包丁で、トマトがスッと切れたときなんて気持ちいい(笑)! もともと料理は好きなのですが、最近は家にいる時間が長かったので、いろいろと挑戦しました。タコスをトルティーヤから本格的に作ったり、お肉を5時間煮込んだり。今どきのアメリカ料理が好きなのですが、日本のお店ではあまり食べられないので、これも家で作ってみることに。ズッキーニのミートボールやカリフラワーを生地にするピザなどがおいしかった!」
市川さんといえば、音楽や食以外にも、鉄道、相撲、アニメなど好きな分野はとことん調べ尽くし、腸活、酵素など美容や健康についての知識も豊富なことで有名。いつも情報収集していて忙しいのでは?と思いきや、最近は少し心境に変化があったようで……。
「ふと、私なんでこんなに調べているんだろう?と疑問に思って(笑)。意味あることをやりたくないなと思ったんです。もちろん趣味に没頭する時間は楽しいんだけど、息抜きになるはずの趣味が仕事になったことが、ありがたいと思いながらも葛藤で。常にどこかで『これラジオで話せるかも』『コラムに書けそう』と考えてしまっていたんです。ずっとインプットすることに追われていたなと。時間ができて、そこから解放された気がします。外出自粛期間中は、忙しくて連絡できなかった海外の友達と話したり、あとは、シーズー犬がトリミングで毛を刈られるだけの動画を見たり(笑)。身にならないものに触れるのって楽しい!とハマってしまいました」
20代後半のある日突然、歯を出して笑えるように!
撮影では満面の笑みを見せてくれた市川さん。モデルとして笑顔を求められることについて、どう感じているのでしょうか?
「最初は戸惑うこともあったのですが、顔だけでもニコッと笑っていると気持ちもついてくることがわかって。モデルが笑えば周りで見ているスタッフにも伝染して笑ってくれるし、笑顔ってみんなを楽しい気持ちにしてくれて、なんだかいいなと思ったんです。でも、私はずっとカメラの前で歯を出して笑うことが苦手で。20代後半のある日、突然できるようになったんです! 高校の同級生と一緒に母校へ行ったときに、2人で撮った写真で初めて自然な笑顔ができて。昔からの友達と並んで、リラックスしていたのがよかったのかな。この日のことはよく覚えていて、それからは撮影でも歯を出して笑えるようになりました」
「テレビやラジオの仕事も増えているけれど、モデルという肩書で仕事を続けていきたい」という強い思いが。また、得意の英語力を生かした活動にも興味があるそう。
「日本のものや文化を海外に発信していけたらいいなと思います。軌道に乗っていた日本の観光業が落ち込んでしまったので、盛り返すためにできることがあったらいいなと。それこそ、鉄道とか相撲とか、いろいろと広めたいですね。あとは、本の翻訳にも興味があります。私は自分をアピールすることが苦手で、SNSで自分のことを発信するのは抵抗があるんですね。でも、自分がいいと思うものなら推せる。これからも好きなもの、いいと思うものを少しずつ蓄えて、伝えていきたいです」
撮影/馬場わかな ヘア&メイク/MAKI(LINX) スタイリスト/小川貴子(服) 河野亜紀(物) 取材・文/野々山 幸(TAPE)
LEE9月号『教えて! 笑顔の素』から。詳しくは2020年8/6発売LEE9月号に掲載しています。
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