「肩こりは治らない!」と諦めていない?
「最近眠りが浅い気がする」、「首こりや肩こりは万年。だからもう、諦めよう」などと感じている人、多いのではないでしょうか?私もそのひとりです。特に今年はオン・オフ関係なく、家にいる時間が長い分、運動不足で肩こりも進行中。私の肩こりデビューは中学生の時でした。期末テスト前に気分が悪くなり、保健室に行って判明。それ以来、TV番組で「肩こりに効く」というストレッチを見れば、メモして実践してきました。でも、あまり効果を感じず、長続きません。なので、プロの手に委ねるという選択肢しかなくて、月に一度の整体は欠かせないものとなりました。
たいていの場合は、この月1のメンテナンスで快適に過ごすことができるのですが、深夜の仕事が続いたり、気温の変化に身体がついていかなかったりすると、もうダメ。肩首が重く感じて、頭痛がしたり、軽いめまいが起きたり……。そうなると、仕事はなんとかできても、家事をするまでの気力が湧きません。いったいどうすればよいのでしょうか?
その〝月1メンテナンス〟をしてくださっている、水野先生は「施術後にどうやってこのいい状態を維持してもらうかというのが、課題なんです!」といいます。施術する側の、先生も手が及ばない時間について考えてくれていたんですね!
家のメンテナンスはしても、身体のセルフメンテは後回し!?
「たとえば、長く愛用する車や時計、家のメンテナンスはしっかりするのに、身体のメンテナンスの方法を自分でもっていない人が多いですよね?替えがきかないのにね。家なども壊れてから直すって難しいでしょう?身体だって同じ。だから、普段の生活の中で自分に合った簡単なストレッチで、ベストな状態を維持してほしいです。……で、本をつくりました!!」
スゴイ!まさに今、解決したいと思っていたことを!でも、(水野先生のキラキラした瞳を目の前に、実際には言えませんでしたが)まず初めに思ったことを正直に申し上げましょう。ストレッチ本……TVで見たストレッチでも続かなかった私が、こんなにたくさんのストレッチをちゃんとできるのかしら?と心配になりました。でも、よく読んでみると、本の中の全部のストレッチをやるわけではなく、1回15秒行うだけ!セルフチェックの結果から、自分に合ったストレッチを2種類ほど行ったとしても、1~2分で終わってしまうんです。これなら私もできるかもしれません。
耳の高さが違う左右の傾き&首のねじれを解消
実際にやってみることにします。この日の私は少し頭痛があり、首の付け根のこりを感じていました。鏡に向かって立ってみると、左右の耳たぶの見え方が違います。これは首がねじれている証拠。少し高さも違いますね。首だけではなくて、背中までねじれがありました。
まずは頭痛や不眠の原因になるという、首のねじれを元のポジションに正していきます。ねじれている方向と反対の腕を首の後ろに回して、頚椎の棘突起のそばに指をグイっと当てます。もう一方の手でひじを外側へ押しながら、頭をゆっくりと後ろへ倒します。頚椎にかけている指を上・中・下とずらして5秒ずつ、合計で15秒のストレッチです。
次は背中のねじれです。肩の位置をチェックしてみるとわかります。どちらかの肩が前後にずれているとバッグを同じ方の肩にかけるクセがある人に多いのが、背中のねじれ。肩が後ろへ引いている方の手首を反対の手でつかんみ、つかんだ方と同じ側の脚を斜め前に出します。状態をゆっくりと前に倒し、脚を出した方向へ回しながら、手首をつかんでいる手を同じ方向へ引っ張ります。背中の筋肉が伸び切ったと感じるところで15秒キープ。
背中のねじれがなくなると、背中の張りや猫背が解消されます。それと同時に大胸筋もほどよく伸びてバストアップ効果もあるそうですよ!デスクワーク、スマホ操作、子育てや家事での動きは、ストレートネック気味になり、肩が内側に入る動きばかり。美しい姿勢のためにも、15秒ストレッチは取り入れたいですね。私の場合は、すぐに効果が感じられたので、まずはこの2種類のストレッチを続けてこの状態をキープしたいと思います。15秒ずつなら、忙しいことも言い訳にならないくらいあっという間にできますもんね!みなさんもぜひチャレンジしてみてくださいね。
これまでストレッチが続かなかったのは、自分に合っていなかったから?
__この本では、誰もが同じストレッチをするのではなく、その人にいま本当に必要なストレッチがわかるんですね。
「人には利き手や利き足があるように、身体の使い方のクセがありますよね?そのほかにも職業によっても違ってきます。それによって身体に歪みが出てくるのです。その使い方のクセの度合いも人によって違いますよね。なので、万人に向けて肩こりにはこのストレッチをしてください!と同じようにやってもらうのは違うのではないかと思っています。私のところへ通って来られるみなさんには、まず自分の身体が今どうなっているのか?どんなクセがあるのかということをしっかりと知ってもらうことから始めてもらっています」
__たしかに!私が過去にやっていたTV見たストレッチは万人に向けたものでした。だからあまり効果を感じなかったのでしょうか?結局は途中でやめてしまいました。でも、身体は動かした方がいいなとは思っているんです。
「そうですね。自分の身体は長く使うし、大切にするためには負担をかけにくい運動をするのがいいでしょう。雑に使っていくと、将来必ず自分に返ってくるんですよね。初期段階で歪みに気がついて、自分に合った方法で日常の中でいかにケアしていけるかが重要です。この本は、医学博士の坂本忠弘先生に監修もしていただいています。そのときの症状で逆引きして、すぐにストレッチに取りかかることもできるので、しっかり自分の身体に意識を向けてセルフメンテナンスをしてもらいたいです」
__15秒というのには何か理由があるのでしょうか?
「はい、もちろんです!10秒では筋肉が十分に伸ばしきれない。20秒では長く感じて飽きてしまうのと、あまり長すぎると身体に負担がかかるということから、15秒がベストなんです。何度か続けて行う場合も、15秒を何セットという風にやってもらえれば無理なく行えると思います。このストレッチを始めるにあたって、特別な道具は必要ありません。洗面台にあるような、身体が映る鏡さえあればOK。本当に簡単ですから、みなさんもぜひやってみてくださいね!」
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上紙夏花 Natsuka Uegami
ライター/ビューティープランナー
1977年、大阪府生まれ。吉本新喜劇の女優を経て、ライターに。現在は化粧品の商品開発やPRを手掛けるほか、ベビーマッサージ講師としても活動している。夫・息子9歳、3歳