スタイリスト 福田麻琴さんの、実用的で明快な「明日から使えるワンツーコーデ理論」。それぞれが厳選した自分らしいアイテムを使い日常にフィットした快適さや華やかさ、スタイルアップを獲得しているテクニックは、まねしたくなるアイデアの宝庫です!
【特集】楽して決まる! 私の「黄金ワンツー」
福田麻琴さん
ワンツーの基本は“ゆる+ピタ”シルエット
「ゆるやかでエフォートレスな服は引き続きこの夏のトレンド。年を重ねて、少しずつ丸みを帯びてくる女性の体を上手にカバーしてくれるシルエットでもあります。選ぶポイントは"素材"。高見えしたり涼しげに見える質感を選んでこそ、大人らしい仕上がりに」(スタイリスト福田麻琴さん)
A.ドット柄ブラウス
お尻の隠れる丈と、落ち感のある軽やかな素材がうれしい一着。フレンチテイストのドットは、大人になって足りなくなってきた"可愛げ"を上手に取り入れられるアイテムです。
B.リネン混ワイドパンツ
リラクシーなワイドシルエットは、腰高に見える効果もうれしい。リネン×レーヨン素材で風通しよく、見た目も着心地も夏らしく涼しげです。サンドベージュで今っぽさも満点。
C.ワーク風オールインワン
今年はワンピの代わりに旬アイテムのオールインワンを。辛口なテイストがギャップのある女性らしさを演出します。風合いのあるコットンで、体のラインを上手にカバー。
A_blouse : Plage
B_pants : 12closet
C_all in one : Yarmo
「コンパクトなアイテムは、コーディネートにメリハリを作り、スタイルよく見せてくれます。重要なのは、体のラインが出すぎないほどよいフィット感。ピタピタしすぎると肉感を拾ってしまうので注意! 引き締め色やリブの質感で、上手に体型カバーして」(スタイリスト福田麻琴さん)
D.フレアデニム
この夏選ぶなら断然フレア。定番スキニーのようなシャープさはそのままに、裾の広がりでひざ下がすらりと見えます。ブラック&ハイウエストなら、落ち着いて見えて安心。
E.リブニット
つかず離れずの絶妙なシルエットと、ヘルシーな鎖骨見せの衿あきで、女性らしさ満点。縦落ちのリブが上半身をほっそり見せ、ヌーディベージュにリズムある質感を加えます。
F.ロゴTシャツ
袖がコンパクトなジャストサイズの薄手をセレクト。黒でも重くならず、体の華奢さを強調してくれます。胸の上に配置した今っぽいロゴプリントには、重心アップ効果も。
D_denim pants :CITIZENS of HUMANITY
E_knit : Whim Gazette
F_ t-shirt : agnès b.
たった2着でかなう、大人に似合う体型カバー術
「今はむやみにワードローブを増やすより、自分に本当に必要なものを愛着を持って着たい。ステイホーム期間を経て、本質を求める気持ちが強くなった気がします。
ワンツーコーデは、重ね着をするよりも一枚の服のシルエットがわかりやすくきわだつもの。年を重ねるごとに気になる体型のコンプレックスも、組み合わせ次第で上手にカバーできます。特におすすめは“ゆる×ピタ”シルエットのコーデ。ゆったりトップスと細身ボトムの組み合わせは、肩からお尻までを隠しつつ下半身をシャープに。逆にコンパクトなトップスにゆるボトムを合わせれば、すらりと脚長に。どちらもたった2つのアイテムでメリハリを作り、スタイルアップできるシンプルな法則。少ない服ですっきり見せたい夏にも、おすすめです」(スタイリスト福田麻琴さん)
Profile
好感度の高いスタイリングで絶大な人気を誇るスタイリスト。近著『ただ着るだけでおしゃれになるワンツーコーデ』(¥1300/西東社)は、今までの麻琴さんのワンツーコーデ理論が凝縮。
Makoto Fukuda Style
ワンツーに映えるテイスト別小物セットは?
ワンツーでせっかく簡単におしゃれできるのだから、小物使いも迷わず"正解"の組み合わせを選びたい。イメージに合わせてセットにしておけば、毎日のコーデはもっとストレスフリーでいられます。この夏は、エレガントな黒とベージュをメインカラーにチョイス。
G.大人の可愛げを忍ばせたセットはシーンやコーデを選ばず好感度UP
プレーンなパンプスとパールネックレスは、福田さん永遠の定番。そこに、小ぶりのかごとキャスケットでフレンチな可愛げを。きちんと感と甘さの絶妙なバランスが、シンプルコーデを"お出かけ"仕様に。品よく、親しみやすくてどんな場面でも気分が上がります。
basket : e.ba.gos
cap : HERMÈS
shoes : MANOLO BLAHNIK
pearl necklace : TIFFANY & Co.
H.リラックス感の中にスパイスをきかせて、女子会や休日の散歩へ
夏の日差しの下が似合うラフィアバッグにサングラス。ローヒールのヌーディサンダルは、ちらりと見えるパイソンがコーデを新鮮な印象にしてくれます。アクセサリーは涼しげなシルバーで、目に留まるボリューム感を意識。オフの日は今っぽいおしゃれを満喫して!
bag : SANS ARCIDET
sanglasses : EYEVAN 7285
sandals : TKEES
pierced earrings : MARIA BLACK
silver necklace : Harpo
I.上質な格上げアイテムは気合いの日にも、デイリーにも
ヒール靴に、ヴィンテージエルメスの「コンスタンス」。ジュエリーとシルクスカーフで、ブラックとゴールドをリフレイン。女性らしくリュクスな小物は、気分を引き締めたい打ち合わせやよそゆきの日はもちろん、カジュアルシーンにも気軽に合わせてコーデを高見せ。
sandals : NEBULONI E.
pearl ring : shinkai
gold necklace : MARIE-HÉLÈNE DE TAILLAC
pierced earrings : off-brand
scarf : BEMBIEN
bag : HERMÈS(vintage)
Makoto Fukuda Style
ワンツーコーデ実践編
体のラインがきれいに見えるシンプル服だから、毎朝、鏡の前で自分にちょっと自信が持てる。そこに、おしゃれを底上げしてくれる小物セットを加えて、さらにうれしい気持ちが高まる。ワンツーコーデって、夏バテしそうなときも、気分を上げてくれるものなんです!
A+D+G
ほどよく肩の力を抜いた全身バランスで、好感度高く
ゆるシャツが上半身をふわっとカバーし、フレアデニムが下半身をキュッと引き締めて見せてくれる王道ワンツー。フレンチなドットを主役にしたモノトーンコーデは誰からも好感度大です。
B+E+H
旬度満点のワントーンはメリハリの“ピタ×ゆる”で攻略
"太って見えそう"と敬遠しがちなヌーディなワントーンですが、リブニット×ワイドパンツなら、すっきり脚長に。同じベージュでも、色みのトーンを変えてアイテムを選ぶことも大切です。
C+F+I
“夏の黒”は、辛口カジュアルにフェミニン小物で抜け感を
オールインワンのトップを腰に巻けば、上半身の細身感を強調してスタイルアップ。ラフなワンツーにヒール靴やハンドバッグを合わせるミックステクで、シーンを選ばない着こなしに!
【特集】楽して決まる! 私の「黄金ワンツー」
次回は、人気スタイリスト2人の、子どもと過ごす日の「ワンツーコーデ」拝見!
撮影/魚地武大(TENT)(静物) 取材・原文/久保田梓美 本誌編集部 撮影協力/上野佑莉 伊藤あかり
※この特集に掲載されているアイテムは私物のため、すでに購入できないものも多数含まれています。
※商品の価格は本体価格(税抜き:2020年7/7発売LEE8月号現在)で表示しています。詳しくはLEE8月号をご覧下さい。
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