今年も前半が終わり、なんとか七夕を迎えましたね。みなさまにはお元気でお過ごしですか。
さて、夏至に更新された「星がたりスペシャル」は、楽しんでいただけたでしょうか。この春のステイホームの過ごし方について、星座ごとに本当にこんなに違うんだと実感した人も多かったようで、星を読む者としては、「やった!」というところもあります。星占いに対するティピカルな思い込みを覆したいんですよね。
特に、「星がたりスペシャル」で対談させてもらった、担当のHT子さんも、今回ようやく、「私は、お祭り好きのしし座だけど、月はいて座にあって束縛されるのが嫌いだし、金星がてんびん座にあって社交も好き。本当にそうだ」と腑に落ちたのだそうです。確かに、占星術は、トレンドとは言え、多くの人には未知の世界。「あなたの癖や考え方のこの点に星座が表れているんですよ」と1対1でひとつひとつ指摘されることで、初めてピンと来るものかもしれませんね。
アンケートに答えてくれたLEE100人隊のみなさんからも、「私はおひつじ座だけど、おうし座にも星があるってどういうことですか?」などと質問があったので、改めて、生まれたときの星まわりについて話してみたいと思います。
通常の星占いは“太陽星座”。ほかの惑星の位置を読み解くと、もっとその人のことが見えてくる
私たちが普段、「私はおとめ座」などと言うのは太陽星座のこと。でも、実は、占星術では、おもなものだけでも太陽系には10の星があって、私たちひとりひとりが太陽系の10の星とそれぞれの星座を割り当てられています(これを図にしたものをホロスコープと呼びます)。太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星、それぞれに星座があるわけです。
これらは、1対1ではないと伝えられない星よみ。そこで、マスメディアでは太陽星座だけを取り上げて運勢を書くことが流行しました。でも、それは一面的なもの。真実の一部を切り取ってはいるけれど、すべてではないんですね。
太陽星座以外で身近なものと言えば、金星星座があります。たとえば、しし座を例にとると、しし座のなかには5種類の金星星座がいて、金星はふたご座、かに座、しし座、おとめ座、てんびん座のいずれかになります。お祭り好きでステージに立つのも臆さないしし座というのは同じでも、ふたご座金星なら、さらにとてもおしゃべりになるし、かに座金星なら、普段は、おうちにこもって漫画を読んでいるほうが心地いいかもしれません。おとめ座金星なら、ちょっと恥じらった可愛さや真面目さがありそうだし、てんびん座金星なら、たくさんの人と知り合い、交流を広げていきたいと願います。
もちろん、しし座の太陽星座の上に、しし座の金星という人もいます。これは、とても強い星まわりですね。実は、うちの夫がそうなのですが、しし座の守護星の太陽のように遠赤外線みたいなパワーをもっていて、どこにいても、いつも人が集まってきます。太陽と金星のパワーが二乗されているので、こちらがジメジメしていても、パーッと乾かしてしまう感じです。
試しに、しし座の女優さんたちの生まれたときの星まわりを見てみたのですが、天海祐希さん、米倉涼子さん、水川あさみさんなど、みんな太陽はしし座だけれど、金星がおとめ座でした。華やかで意思はあるけれど、可憐さや端正さもある。なんとなくわかりますよね。これが菅野美穂さんになると、太陽はしし座だけれど、金星がかに座。あんなに美人なのに、どことなく親しみやすさがあるのも、母性を表すかに座的です。
太陽と金星の星座が違う人には、
魅力的なギャップが宿る
金星のことをよく愛と美の星と表現していますが、端的に言うと、〝生まれつきの魅力〟なんだと思います。太陽と金星が同じ星座にあると、パワーは強まりますが、女優さんたちの例を見ていると、むしろ太陽と金星が別の星座のほうが魅力の引き出しがひとつ増えるようでもありますね。すごく華やかな人だと思って会ってみたら、意外と普通の気配りをしてくれる。分け隔てなく、接してくれる。そんなギャップを作り出し、本当の意味での〝人たらし〟となるのは、実は、太陽と金星星座が違う人なのかもしれません。
金星はまた、ファッションの好みや恋愛の傾向にも表れます。好きな服やメイクなのに、全然似合わないというときは、太陽の性質を意識してみると、ハマッたりするんですね。たとえば、金星がおとめ座、太陽がしし座の女優さんたちなら、おとめ座的なシックなものもいいけれど、ハイブランドの女優ドレスのほうがより似合うのがわかりますよね。自分が好きなもの(金星星座)と、自分が似合うもの(太陽星座)は別というわけです。そして、おとめ座の金星は案外、相手に尽くすので、あんなに華やかに見える女優さんたちでも、きっとプライベートでは違うんだろうなあとも。特に、若い頃は恥ずかしがりやで、自分には女優は向かないと悩んだりもしたかもしれない。でも、だからこそ、技術を磨こうと努力して、今の地位を築かれたんだろうなあとか、想像の翼は広がっていきます。
太陽と金星の違い、なんとなく伝わったでしょうか。星の世界の奥深さを少しでもつかんでもらえたら嬉しいです。
(次回は、8月7日に更新)
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Saya Saya
アストロロジー・ライター
1971年生まれ。おとめ座。現在は、京都で夫とふたり暮らし。雑誌連載のほか、オンライン講座や、ホロスコープ・リーディングのセッションを行う。著書に「星を味方につける生き方、暮らし方」(集英社)など多数。
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