肉好き、パスタ好きで、もちろんミートソースは大好き。
パスタが好きすぎて、山盛りゆでて完食してから、食べすぎたと後悔してしまうタイプだという、コウケンテツさんご自慢のミートソースは、ほろっとほぐれる牛肉がちょっと贅沢な味わい。
アレンジでバゲットにはさんでもおいしいですよ！

「ミートソースはやっぱり肉が大事。ちょっと贅沢に牛切り落とし肉を使います。煮込んでほろっとほぐれたときの食感のやわらかさ、これはひき肉にはないよさですね。それに、トマトと赤ワインには牛肉のしっかりした味わいが最高に合います。牛肉は初めはほぐさずに表面を焼きつけて、うま味を閉じ込めてから煮ていくのがポイントですよ」（コウケンテツさん）

わが家の肉

牛切り落とし肉のうま味を閉じ込める
牛肉はほぐすとパサパサに。ほぐさず、先に炒めた玉ねぎのうま味をしみこませながら表面を焼きつけて。中は赤いまま「煮込みハンバーグを作るイメージで」で煮ていく

わが家の味つけ

ケチャップとソースの熟成感を
ケチャップとウスターソースを少し入れると熟成感のある味に。
「ウスターソースって、果物のうま味やスパイスがぎゅっと入っているので、料理にも使わない手はないなと」

わが家の野菜

オリーブがいいアクセントに
基本はごくシンプルに、たっぷりの玉ねぎとにんにくで。オリーブの酸味や苦味が、しっかり味のミートソースの中でいいアクセントに。盛りつけたときの見た目もきれい

ミートソースレシピ

材料・作りやすい分量（パスタ8人分）

• 牛切り落とし肉……800ｇ
• 玉ねぎのみじん切り……2個分
• ミックスオリーブ……60ｇ
• にんにくのみじん切り……2かけ分
• トマト水煮（ホール）……3缶（1200ｇ）
• 赤ワイン……1カップ
• ローリエ……2枚
• 砂糖……大さじ1
• 塩、粗びき黒こしょう……各適量
• トマトケチャップ、ウスターソース……各大さじ1/2ほど
• オリーブオイル……大さじ3

作り方

1. フライパンにオリーブオイルを熱し、強火で玉ねぎを炒める。フタをして3～4分蒸し焼きにし、上下を返すように混ぜる。焦げつきそうになったら水大さじ1程度を足して、これを数回繰り返す。
2. 玉ねぎがあめ色になってきたらにんにくを加えてさっと炒め、香りが立ったら牛肉を加えて玉ねぎ、にんにくを肉の上にのせ、ハンバーグを焼くように表面を焼きつける。裏返して同じように焼きつける。
3. 赤ワインを加えて半量になるまでそのまま煮詰める。つぶしたトマト、ローリエ、塩小さじ1 、砂糖、ケチャップ、ソース、ミックスオリーブを加えて弱火で15分ほど煮詰め、塩、こしょうで味を調える。

ほろほろの牛肉をたっぷりのせて
平打ちパスタのミートソース

材料・２人分

• タリアテッレなどの平打ちパスタ……160ｇ
• ミートソース……出来上がりの1/4量
• 粗びき黒こしょう、ディル（あれば）……各適量

作り方

1. 鍋に1.5ℓの湯を沸かして塩大さじ1（分量外）を加え、パスタを袋の表示より1分短めにゆで始める。
2. フライパンにミートソースとパスタのゆで汁お玉1～2杯分を入れて中火にかけ、2分ほど煮詰める。ザルに上げたパスタを加えて全体にからめ、器に盛って、粗びき黒こしょうを振り、刻んだディルを散らす。

バゲットサンド

「ポロポロのひき肉だと食べにくいので、バゲットにはさめるのは切り落としで作るからこそ。ただごはんにかけるのもおいしいです（笑）」

材料・２人分

• バゲット1/4本
• ミートソース100ｇほど
• レタスなど好みの葉野菜適量
• バター適量

作り方
バゲットは切り目を入れてバターを薄く塗る。葉野菜、ミートソースをはさむ。

「がっつり肉のソースには、平打ちのパスタがよく合うと思います。ソースとパスタはフライパンでしっかりからめて味をなじませて」（コウさん）

たっぷり作れば、ふだんごはんにごちそうに、何度でもおいしいミートソース。
週末ごはんにぜひ！

撮影／松村隆史　スタイリスト／朴 玲愛　取材・原文／海出正子　本誌編集部　撮影協力／UTUWA
詳しくは2016年12/7発売のLEE1月号に掲載　[最新号] 試し読み・定期購読はこちら