「ピンチをチャンスに！」

これは、美容家 小林ひろ美さんがいつも口にしている言葉。

シミも毛穴もたるみも目立つボロボロの肌から、失敗を重ねつつも業界随一と称される美肌へとV字回復していった小林ひろ美さん。
その根底にあるのは、母であり美容研究家の小林照子さんが培ったキレイへの遺伝子。

母から娘へ。

忙しいほど、年齢を重ねるほど、ますますポジティブに、どんどん輝いていく、その家宝とも言えるとっておきの秘訣をご紹介します！

小林照子さん×小林ひろ美さん
母から娘へ受け継ぐ｢キレイの家宝」

多忙な毎日についキレイを諦めてしまいそうになる……。そんなLEE世代こそ必見。肌もマインドもぐんと上向く＂家宝＂を大公開！

	美容家 小林ひろ美さん 56歳。自ら編み出したテクで、ガン黒＆老け肌から一変、業界随一の美肌に。お金をかけずに楽しみながらキレイになるアイデア満載の美容法はLEEでも大人気。
	美容研究家・ヘア＆メイクアップアーティスト 小林照子さん 美容業界の草分け的存在。化粧品会社コーセーで取締役まで務めた後、現職に。ヘア＆メイクアップアーティスト、教育者、コスメ開発など、85歳にしてますます精力的に美容活動に邁進中。

小林照子さん×小林ひろ美さん
キレイの家宝01｜いつでも笑顔が人生を変える

ひろ美　小林家は実は笑顔と真逆な“への字口”の家系なのよね。

照子　そうそう。ひろ美が生まれたときも、口角が富士山みたいに下がっていて、あら、どうしましょうって思いましたよ（笑）。

小林家は＂への字口＂。口角を意識して幸せを呼ぶ笑顔の人に

照子　笑顔は何にも勝る薬なんです。表情は美しくなるし、言葉も明るくなる。そうすると、自分もまわりも変わっていくのよ。

ひろ美　確かに。私は若い頃、“だって、でも、どうせ”というネガティブ発想が多かったけど、以来、不平不満が解消されて、ポジティブな自分に生まれ変わったと思う。口角を上げるというたったそれだけを意識しただけなのにね。

口の形を＂E～＂と発音したときの形にするよう意識していれば、頑固な＂への字口＂の人も口角がキュッと上がった人になれるんですよ！

小林照子さん×小林ひろ美さん
キレイの家宝02｜常にプラス転換

ひろ美　私が30代後半の頃、ちょっとネガティブ系になっていたときってあったでしょ？もうすぐアラフォーだし、仕事もうまくいかないしって。

照子　家に帰っては愛猫のみーくんにグチを言っていた頃ね。

ひろ美　そう、でも、それを続けていたら、みーくんが弱っちゃって。

負ワードはNG！感情をプラスに転換できればよい循環が生まれる

照子　人間には喜怒哀楽といった感情があるでしょ。その感情をどうやってコントロールすべきかって本当に大切なことよね。

慌てたり、怒りの感情がわき上がったら、ふーーーっと深く息を吐いてみて。気持ちが落ち着きます。

ひろ美　私はいつも機嫌のいい母を見て、そうしていればうまく物事が回ると学んだの。でも、私は母よりもっと弱いし、ストレスの抵抗力も半分もない。だから、負の感情をプラス転換できる自分なりの方法を習得したのよね。

グチが出ちゃったら、後悔せず速攻キャンセル。＂コンコンと机をノック＂がひろ美流キャンセル術。

ひろ美　LEEの読者も煮詰まっちゃう年代だからこそ、自分の感情をうまくコントロールする術を身につけてほしいです！

撮影／天日恵美子　ヘア＆メイク／藤枝暁子（美・ファイン研究所）（照子さん）広瀬あつこ（ひろ美さん）　スタイリスト／程野祐子（ひろ美さん）　イラストレーション／いいあい　取材・原文／山崎敦子　本誌構成／中島 彩