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LIFE

「ベランダリビング」でちょこっとアウトドア気分

【ベランダのグリーン選び方】インテリアスタイリスト河野亜紀さんのベランダ大改造!

2020.05.30

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狭いマンションのベランダでも、植物やディスプレイの工夫次第で立派なくつろぎの空間に。室内が狭くてもリビング代わりに使えたり、外出しなくても季節を感じられて、いいことずくめ。

本日は、インテリアスタイリスト河野亜紀さん宅のベランダを大改造! プロに頼まずにできる方法と実例をたっぷりお見せします。

部屋が狭くても手に入る開放感!「ベランダリビング」で ちょこっとアウトドア気分

マンションのベランダが第二のリビングに変身!?

自宅マンションの内装リノベが終わったばかりという、インテリアスタイリストの河野さん宅。これを機に今まで放置していたベランダを素敵に変えたいとのことで、ソルソファームの諸岡さんを植物のアドバイザーに迎え、2人で“ベランダリビング化”を実践!

諸岡さんいわく、植物選びのポイントは「まずは、ベランダでどう過ごしたいか?を考えること」。河野さんは「自分で育てたハーブを料理に使いたいという夢が昔からあって。植物を眺めるだけでなく、自分の生活に取り込みたいんです。育てた植物でリースを作ったり、仕事のスタイリングにも使いたいですね」と、方向性はすでに明確。それではスタート!

(右)SOLSO FARMマネージャー 諸岡和恵さん

広大な敷地でさまざまな観葉植物を販売する「ソルソファーム」のマネージャー。店頭で植物に関するアドバイスや販売を行うだけでなく、実際に庭やベランダの施工も行う。

(左)インテリアスタイリスト 河野亜紀さん

インテリアや料理のテーブルコーディネートなど、生活まわりのスタイリングを中心に、雑誌や広告、書籍などの幅広い分野で活躍。育てたハーブでお茶をいれるのが長年の夢。

植物のプロがアドバイス!
「ベランダリビング」の作り方

諸岡さん’sアドバイス

“植物の何を楽しみたいか”をまず明確に
「ベランダで植物を楽しむとき、優先してほしいのは“そこで何を楽しみたいか”を想像すること。花を愛でたいのか、食用にしたいのか、香りを楽しみたいのか。方向性を固め、そこから植物店の店員さんに相談しながら、ベランダで育てやすい植物を探せばいい」と諸岡さん。「高層階だと強風が吹くので、水やりが苦手なら乾燥に強い植物を選ぶのも手。落ち葉が少ない種類だと掃除がラクだし、虫が嫌いな香りを出すハーブなら害虫も少なくて済むなど、それぞれメリットが。まずは、屋外向きの植物から自分好みのものをチョイスすることから始めて」(SOLSO FARMマネージャー諸岡和恵さん)

STEP1 ベランダで育てやすい植物を選ぶ

1_まず核になる背の高い鉢を置き、手前に中くらいの背丈の鉢を

「まずは、シンボルツリーとなる背の高い木を選び、ベランダ奥に配置。手前にはそれより背の低い植物を置いて、空間にメリハリをつけて」(SOLSO FARMマネージャー諸岡和恵さん)

河野さんは自分好みのユーカリをシンボルツリーに選び、手前には、実のなるビルベリーやグランドレモン、香りが楽しめるホワイトセージを並べました。

2_お好みで、こんな種類を組み合わせて

料理に使えたり香りも楽しめる ハーブ類
室外機の上に置いた木箱には、好みのハーブをいくつか並べて、料理やティータイムに使えるハーブコーナーに。今日はどれを使おうか、料理の楽しみが倍増します。ただし、風が通るように植物と植物の間には距離を設けて。左上から時計回りに、ペパーミント、スイスチャード、ローズマリー、ビートブラッドレッド、イタリアンパセリ、カモミール、パクチー。

高い位置から吊るせる垂れ下がる植物
茎を多方向に伸ばしていく多肉植物のリプサリスなどは、上から吊るすハンギングがおすすめ。繊細な茎が下に垂れて、細かく枝分かれしていく様子が楽しめます。

直射日光や乾燥に強い多肉植物
日当たりのよい環境が大好物で、寒さにも強い多肉植物のセダム(右)やセンペルビウム(左)は、ベランダで育てやすい植物の代表。ブリキの鉢に入れればオブジェのように。

POINT

◦基本的には、屋外向きな植物を 好みで選んでOK

◦高層階は風が強いので、 乾燥に強い植物がベター

◦日が入りにくい方角や低層階では 日光に当てたい植物を、高い位置に置くなど工夫を



STEP2 ベランダ植物を枯らさないお手入れのコツ

諸岡さん’sアドバイス

難しいお手入れはありません!
「一見難しそうな植物のお手入れですが、水やり・剪定・非常時の対処法の3点を心得ておけば、あとは日々お手入れしなくても大丈夫。ハーブなどは1年たったら新しいものを買い替える、ぐらいの気持ちでOK」(SOLSO FARMマネージャー諸岡和恵さん)

1_水やりは土の表面が乾いてからゆっくり、たっぷりが基本


「植物によって性質は違うのですが、鉢植えの場合、毎日水をあげる必要はありません。何日に1回と決めず、土を触って表面が乾いていたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりあげましょう。勢いよく注ぐとぬれるのが土表面だけになるので、ゆっくりと」

2_葉の風通しと、形を整えるため年に一度は枝の剪定


「オリーブやユーカリなど、枝が分かれて伸びる植物には年一度の剪定が必要です。枝同士や、葉と葉が重なった部分を剪定することで、日が均等に当たり、風通しもよくなるので植物がイキイキしてきます。剪定の時期は植物ごとに違うのでお店で聞くか、調べて」

3_暴風の日は、鉢をひとまとめにしておくと倒れにくく


「台風などの雨風が強い日に、部屋のなかへ植物をわざわざ避難させるのはひと苦労ですよね。そんなときは、ベランダの隅に1カ所にかためておくか、ロープで数個の鉢を縛っておくだけでも転倒しにくく。あらかじめ植物を鉢ごと倒しておいてもOKです」(SOLSO FARMマネージャー諸岡和恵さん)

今回、植栽の監修をしてくれた
SOLSO FARM

多種多様な植物、園芸用品を店頭で販売するほか、個人宅の植栽アドバイスも請け負う。東京・南青山には都心型ショップ「SOLSO PARK」も。

神奈川県川崎市宮前区野川3414 TEL044・740・3770 10:00〜17:00 土・日曜、祝日のみ営業 solsofarm.com


次回は、川口ゆかりさん宅の「ベランダリビング」を大公開!

撮影/砂原 文 スタイリスト/河野亜紀(インテリア) 諸岡和恵(SOLSO FARM)(植物) 取材・原文/仁田ときこ 植物/SOLSO FARM
※商品の価格は本体価格(税抜き:2020年5/7発売LEE6・7月合併号現在)で表示しています。詳しくはLEE6・7月合併号をご覧下さい。

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