「肩こりがある人~?」と聞いたら、10人中8人は手が挙がるはず!?
「国民病」とも呼べる肩こり、もはや付き合いが長すぎて治すことを諦めている人も多いのでは? 姿勢の改善と寝る前の簡単な体操で、長年のツライ症状から抜け出せます!
鉄板みたい… 頭痛まで…
LEE100人隊のわれこそ\肩こりチャンピオン/
●仕事中にホッと一息ついたとき、肩を回すとボキッと周りの人に聞こえるほど大きな音がして恥ずかしいことがあります。(TB さりいさん)
●小顔エステで、肩と首がこりすぎて小顔までたどり着かない。「2500人ほど触っていますが、こんな人は初めて。肩が死んでます」と言われた。(No.053 ちたさん)
●子供を抱っこしたり、寝ている間に寝相の悪い子どもに押しつぶされないように変な姿勢で寝たり、常に荷物を抱えたり。慢性的な肩こりがもはや普通。(TB はなさん)
●月に何度も肩こりから頭痛と吐き気が起こることも。肩もみをしてくれる夫の指が、あまりの硬さに腱鞘炎に…… 。(No.032 カヨさん)
●美容室でマッサージを受けるときに、びっくりした顔で「何の仕事してるんですか?」と聞かれます。(No.044 utacoさん)
●スーパー銭湯でのマッサージに軽い気持ちで行ったら、「30分じゃ無理なので、もう30分でいいから延長してください!」と即延長を言い渡された。(No.026 negiさん)
つらい自慢している場合じゃない!?
肩こりが引き起こすデメリット
病気じゃないし、と肩こりを放置している人は要注意。ひどくなると体や顔、心にまで影響を及ぼす場合も。あまりに痛む場合は、病気の可能性も!
教えてくれたのは……
整形外科医 中村格子さん
「Dr.KAKUKO スポーツクリニック」(東京・渋谷)院長。クリニックでの診療のほか、独自のエクササイズを考案、メディアや書籍等で積極的に発信し人々のQOL向上に尽力。
筋力不足から始まる負の連鎖で慢性的な肩こりが生じる!
「もともと、肩や首は5kgもある頭を支えているため負担が大きい場所。
重たい頭をのせているために、背すじ(脊椎)をまっすぐ保つための腹筋などの筋肉がないと猫背になっていき、それが習慣化すると脊椎が固まってしなやかに動かせなくなります。
そして肩や首の筋肉が緊張しっぱなしという負の連鎖から、こりや痛みが出るのです。
自分でもんで一時的にしのいだり、つらさをガマンしてしまう人も多いようですが、肩こりがQOLを下げるのは確実!
しかも、さまざまな不調につながる可能性があるので、放置しないほうがいいのです」
肩こりが慢性化すると
こんなデメリットが!!
肩こりの人に多い姿勢
内臓機能の低下
背中が丸いとおなかに圧がかかり、内臓を圧迫。働きが鈍って消化不良や胃もたれが起きやすく。
便秘
悪い姿勢によって腸の位置も下がり、圧迫によって働きが低下。便通が悪くなる可能性も。
顔のたるみ
あごを出した姿勢が続くと口角が下に引っ張られ、ほうれい線やマリオネット線がクッキリ。
集中力の低下
猫背で胸が圧迫されると呼吸が浅く。脳に十分な酸素と血液が行かず、頭の回転もDOWN。
もっと怖い!
ひどい肩こりには病気が隠れているかも!?
たかが肩こりと軽く考えていると、実はそのこりや痛みが病気のサインという場合も。
「肩こりは姿勢を正したり血流をよくすれば、一般的には症状が軽くなっていくもの。
ですが、自分でもんだりマッサージなどの対策をしているのに痛みが続く、痛みの程度がひどくなる、また痛み止めを飲んでも効かない、などの『しつこい痛み』には注意が必要です。
そのような場合は自分でどうにかしようとせず、できるだけ早く病院で診てもらって」(整形外科医 中村格子さん)
● 片方の肩だけが痛い→心疾患かも?
●手がしびれて肩が上がらない→首の病気かも?
●動かしていないのに痛む→胃や内臓の病気かも?
まずは自分の肩こり度をCheck!
実は肩がこっているのに、その自覚がないという人も!?簡単な動作で、自分の肩こり具合を自覚することからSTART!
腰~首までをまぁるく丸めて
脊椎のしなやかさCheck!
①正座をして両手はももの上に置く。首、背中、腰の順に丸めていくイメージで、頭を徐々に前に下げていく。
②おでこがひざについたところでストップ。腰や背中がまっすぐのまま、首しか前に倒せない人は胸椎の柔軟性がなく、肩がこりやすい。
背中に回した手がどこまで上がる?
肩関節の内旋Check!
片手の親指を立て、その手を背中に回す。親指が肩甲骨の間の高さ(前から見るとみぞおちの真裏あたり)まで上がるかをチェック。
この動きができない人は肩の内旋(内側にひねる動き)がスムーズでないということ。肩がサビついていてこりやすい。反対腕もやってみて。
体の前でしか腕を回せないと肩こり!
肩の可動域Check!.01
まっすぐに立ち、体の真横から真上に向かって腕を片方ずつ上げる。真横ではなく、体の前側からしか上げられない人は、肩の外転(外側に回す)がスムーズにできないということ。反対腕もやってみて。
真上まで上がらない人は要注意!
肩の可動域Check!.02
まっすぐに立ち、体の前から真上に腕を片方ずつ上げる。真上までいく手前で止まってしまう人は、肩の可動域が狭まっているということ。反対腕もやってみて。
ひとつでも痛みやうまくできないものがあれば、次回「こらない!ゼロポジ座りをマスター」をチェック!
次回は、「こらない!ゼロポジ座りをマスター」をご紹介。
詳しい内容は2020年LEE5月号に掲載中です。
撮影/フルフォード 海 イラストレーション/沼本光太郎 ヘア&メイク/杉山えみ スタイリスト/高橋美帆 モデル/金月絵里(LEEキャラクター) 取材・文/遊佐信子
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