ひき肉は、ごちそうのときにも大活躍。特になつかし洋食には欠かせない存在です。丸めて、詰めて、煮込んで……おいしさ自由自在！

しっかり練って、ふっくらジューシー！
ハンバーグ

洋食屋さんのハンバーグがあんなにおいしいのは、ひき肉をとにかく練って、粘りを出すからでした。「肉は冷たい状態から混ぜ、効率よく粘りを出します」

材料・2人分（2個分）

• 合いびき肉（よく冷やしておく）……200g
• 玉ねぎの粗みじん切り……1/2個分
• A
  • 卵……1個
  • パン粉……大さじ2
  • 牛乳、マヨネーズ……各大さじ1
  • ナツメグパウダー……小さじ1/4
  • こしょう……少々
• 塩……小さじ1/4
• サラダ油……大さじ1
• B
  • トマトケチャップ……大さじ4
  • 中濃ソース……大さじ2
• 〈つけ合わせ〉クレソン……適量

作り方

1. ボウルにひき肉と塩を入れて粘りが出るまでよく混ぜる（a）。混ぜ合わせたAを加えて白っぽくなるまで混ぜ、玉ねぎを加えて全体を混ぜる（b）。
2. 手にサラダ油少量（分量外）を塗り、①を2等分にして軽くまとめる。空気を抜くように平たい楕円に成形する。
3. フライパンにサラダ油を中火で熱し、②を入れて両面を2分ずつ焼く。フタをして弱火で7〜8分蒸し焼きにして（c）、器に盛る。
4. ③のフライパンにBを入れ、弱火で軽く煮詰めて（d）、③のハンバーグにかける。つけ合わせのクレソンを添える。

a 冷たい状態から練って食感を高める

“肉感”を味わいたいハンバーグ。「冷たい状態で練ることにより、粘りに必要な摩擦が効率よく起こり、仕上がりのおいしさがアップ」

b 生玉ねぎを味わいのアクセントに

玉ねぎを炒めてから入れる方法もあるけれど、生のまま入れて食感と風味を楽しむのが今井流。「炒めて冷ます……の手間も省けます」

c 焼き色をつけたら蒸し焼き

おいしそうな焼き色をつけてから、蒸し焼きにして中まで火を通します。「分厚いハンバーグも、この方法なら生焼けになりません」

d 焦がしめの風味がおいしい

フライパンに残った肉汁に調味料を足し、ソースに。「ケチャップはしっかり火を入れ、焦がしめに。酸味を飛ばしまろやかにします」

小さく作ってお弁当に！

ひとつ25gを目安に小判形に丸め、焼いてから冷凍。オーブンシートを敷いたバットに1個ずつ離して並べ、冷凍開始。完全に凍ったところで、冷凍対応のジッパー付き保存袋へ移す。食べるときは必要分を耐熱皿に移してラップをし、電子レンジ（600W）で2〜3分加熱すればOK。冷凍で1カ月保存可

ソースを替えれば、まったく別物！ リピート必至！
ハンバーグソースバリエ

ソースを替えるだけで、ごちそうレパートリーはぐんと広がります。味わいも見た目もガラリと違う3種をどうぞ。

野菜たっぷりヘルシーなおいしさ
トマトアボカドソース

さっぱりトマトと濃厚アボカドの名コンビ。「メキシコ風？と思いきや、しょうが風味の甘酸っぱい和風ダレで、予想の上行く味わい」

材料・2人分

• トマト、アボカド……各1個
• しょうがのみじん切り……1かけ分
• A
  • しょうゆ……大さじ2
  • 酢、砂糖……各大さじ1
  • ごま油……小さじ2

作り方

1. トマト、アボカドは2㎝角に切る。
2. ボウルにAを入れて混ぜ、①としょうがを加えて和える。

薬味でさっぱり、「やっぱりこれ！」
たっぷり薬味ポン酢

ホッとする味、和風のソース。薬味はたっぷりめがおすすめです。「ごはんに間違いなく合う、たまらない味！」

材料・2人分

• 大根おろし……5㎝分
• みょうが……2本
• 青ねぎ……4本
• ポン酢……適量

作り方

1. みょうが、青ねぎは小口切りにし、大根おろしと和える。
2. ①をハンバーグにのせ、ポン酢をかける。

真っ白なビジュアルも楽しい
ホワイトチーズソース

「インパクト大のクリーミーソースは、鍋に材料を合わせるだけのお手軽レシピ」とろりと後引く、贅沢なおいしさです。

材料・2人分

• モツァレラチーズ……100g
• 牛乳……200㎖
• バター……20g
• 薄力粉……小さじ2
• 塩、粗びき黒こしょう、パセリのみじん切り……各少々

作り方

1. 鍋にバターを入れて弱火にかける。溶けたら薄力粉を加えて炒め、粉っぽさがなくなったら牛乳を2、3回に分けて入れながら混ぜる。
2. ①にチーズを加え、溶けて全体がなめらかになったら塩で味を調える。ハンバーグにかけてこしょうを振り、パセリを散らす。

次回は今井 亮さんの【ひき肉で感動のごちそう】実は料理ベタさんにおすすめ「メンチカツ」を紹介いたします！ 詳しい内容は2020年LEE6・7月合併号（5/7発売）に掲載中です。
撮影／鈴木泰介　スタイリスト／長坂磨莉　取材・原文／福山雅美