自粛生活も3ヶ月目に突入し、自宅でのこもり生活に飽きている子どもたちは多いのではないでしょうか? 時間がたっぷりある今こそ子どもと一緒にやっておきたい、遊びながら学べる“防犯かるた”をご紹介します。
ALSOKでは、社会貢献活動として行なっている小学生への防犯出前授業「ALSOKあんしん教室」を、家でも遊びながら楽しく防犯対策を学べるよう、ALSOK「ぼうはんかるた」の提供をスタートしました。
「ぼうはんかるた」の一例。無料でダウンロードできる
危険に遭遇するのが一番多い1学期。「下校中」「通学路」に注意!
ALSOKの調査によれば、「児童が最も多く危険に遭遇しているのは1学期」とのこと。さらには「下校中」「通学路」で被害に合うケースが多く、学校が始まって間もないこの時期に、登下校時の防犯対策を学ぶ必要性は高いと言います。今は1人で外出することがない子どもたちも、学校が再開されれば1人で登下校する子は多いと思います。特に新1年生は、初めて1人で登下校する子も多いので、防犯対策についてきちんと学んでおく必要があります。そのために「ぼうはんかるた」は、とても役立つと言えます。
早速、わが家でも「ぼうはんかるた」をダウンロードしてみました。まずはかるたをA4の紙にプリントし、絵札と読み札をカットします。小5の娘に手伝ってもらい、10分ほどで切り終わりました。
絵札を床に広げて、かるたを始めます。小5の娘、そして小2の息子が札を取る係で、私が読み札を読み上げます。2人ともかなり前のめりで、やる気マンマンです(笑)。
かるた遊びをしながら、44の防犯知識を身に付ける
かるたは全部で44枚、1枚ずつ札を読み、札を取るごとに、その意味を解説します。例えば、「か」は「帰ったら すぐに戸締り 忘れずに」。悪い人の中には、家に帰った子どもが扉を締めて鍵をかけるまでのわずかな間を狙って強引に扉を開けて入ってくる人もいるので、玄関に入ったら何より先に扉の鍵を閉めることを伝えます。
読んで、取って、説明をして、44枚分を終えるまで約40分ほどでした。かるたの結果は、娘23枚、息子21枚とかなりの接戦に。2人にやってみた感想と「一番ためになったと思う絵札」を聞いてみました。
〜小5娘の感想〜
「知っていることがほとんどだったけど、知らないこともありました。学校の防犯教室で教えてくれなかったこともあったので良かったです。絵が何種類かあったので楽しかったです」
〈ためになった絵札〉
「く」…「車から逃げるときには後ろ側」
「車の後ろ側に逃げると、車はバックするのが難しくて遅くなると初めて知りました」
〜小2息子の感想〜
「これをやったら危ないってことが分かった。知らないことがたくさんあった」
〈ためになった絵札〉
「さ」…「誘われて ついていくこと 事件のはじまり」
「『おうちの人がケガをして病院にいるから行こう』とか『猫の赤ちゃんを見に来ない?』とか言われると、ついて行ってしまいそうで怖いと思った」
“なんとなく”の防犯意識を、再確認することが大切
子どもが巻き込まれる事件が報道されるたびに「○○には気をつけようね」とか「○○に要注意」と声かけをしていましたが、小2息子のあまりの防犯意識の低さに驚きつつ、改めてきちんと教えてあげなくてはいけないと思いました。また、車から逃げるときは後方に逃げるという知識は、恥ずかしながら大人の私さえ知らなかったので、とてもためになりました。
かるたに慣れてきたら、ランダムに引いた絵札から、どんな内容だったかを答えられるかどうかを競うのも良いそうです。
親子で防犯の意識を高めるきっかけに、防犯コミュニケーションを深めるためにも、ぜひ「ぼうはんかるた」をやってみてください。それをきっかけに「自分で自分の身を守る」意識を高めて、危険な状況に陥る前に、それを回避する力も備わっていくきっかけになればいいと思います。
■おうちで防犯教室 ALSOK「ぼうはんかるた」について
・対象学年:小学生 推奨
・使用料:無料
(かるたデータをダウンロードするための通信費やかるたを印刷するための費用等が掛かります)
・使用方法:「かるたデータ ダウンロードページ」から「かるたデータ」をダウンロードし、印刷・裁断して使用します。一人でも学べるよう、読み上げと解説を行う動画もあり。
■ALSOK あんしん教室
https://www.alsok.co.jp/company/society/ansin/
■かるたデータ ダウンロードページ
https://www.alsok.co.jp/company/society/ansin/kyouzai.html
■読み上げ&解説動画
https://youtu.be/FPOGNHJd9-o
■担任の先生に聞く、小学生の防犯に関する意識調査(2019 年 8 月 23 日)
https://www.alsok.co.jp/company/news/news_details.htm?cat=2&id2=996
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武田由紀子 Yukiko Takeda
編集者・ライター
1978年、富山県生まれ。出版社や編集プロダクション勤務、WEBメディア運営を経てフリーに。子育て雑誌やブランドカタログの編集・ライティングほか、映画関連のインタビューやコラム執筆などを担当。夫、10歳娘&7歳息子の4人暮らし。