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LIFE

新型コロナ私たちの工夫

男児二人とおうち時間。家にいて見えてきた事【#stay home】

  • 飯田りえ

2020.04.08

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どうしたらストレスをためないで乗り切れる?

男児2人のわが家は、休みの日に家にこもっていることなんて、まぁ、皆無だったのですが…。今回ばかりは毎日、家族全員で家にこもっています(夫はリモートワーク中)。最初は子どもたちがもたないので「実家に帰るか、田舎の山奥にこもろうか」と考えましたが、これだけ状況が日に日に変わっていく中「もし、自分たちが保菌していたら?」と考えると、自宅にこもることしかできませんよね…。皆さんも同じ気持ちだと思います。

しかし、こうして仕事もしながらもご飯は3食作らないといけないし(家にいるだけなのになぜかお腹が空く)、ずっと人がいるのでホコリもたまる(余計な家事も増える)、子どもの遊びや勉強もみないといけない(おまけに兄弟げんかも増える)。一人でゆっくりおちつく暇もなく、毎日が過ぎていきます。ただでさえ見えない敵に怯えながら、数週間先をゆく諸外国の状況などを目の当たりにしていると…そりゃ大人も子どももストレスもたまりますよ。「あぁ、なんだかイライラしているなぁ」と自覚しながらも、無事にこの事態を乗り切りたい一心で、とにかくストレスを溜めない過ごし方を考えていかないと…、とあれこれ知恵を絞って生活しています。

そうこうしていると、この様な事態にならなければトライしなかったことや、発想を変えてやってみたら意外によかった!と言う気づきがあったので、少しご紹介します。

教育系YouTubeやエドテックは、大人もハマる面白さ

休校要請があってから、各エドテック企業が教材を無償提供してくれました。これまで、あまり使ってこなかったのですが、以前から気になっていた探究学舎がオンライン授業をしてくれるとのことでこれはぜひ見たい!と初日からチェック。

探究学舎とは「驚きと感動の種をまく」をコンセプトに、ひとりひとりの探究心に火をつける、興味開発型の学舎です。見ていらっしゃった方も多いと思いますが、親子ですっかりはまってしまい(特に新4年生の長男)、毎朝10時半からのライブ授業を楽しみにしていました。チャップリンやヘレンケラー、吉田松陰などおなじみの偉人はもちろん、「好きなこと」を仕事にしたスティーブ・ジョブズや人類未踏の南極探検を違う戦法で挑んだアムンセンvsスコットなど、語りながら感極まって涙する…先生たちの熱量に、どんどん引き込まれていきました。歴史だけでなく、今、私たちを悩ませているウィルスのことなど含めた人体編、他にもこれまでの授業で人気だった幾何学編や建築編など…コンテンツが実に多彩。2週間のライブ授業は、大人も知らないことばかりで「子どもたちが集中して見ている間に仕事をしよう…」と思っていても、ついつい話が気になって、結局見入ってしまうことに…。

見終わった後も「映画もあるから気になったら見てね」「こんな本もあるよ」と探究を続けるためのフォローもばっちり。(ちなみに日露戦争編をみた後から、わが家では以前NHKで放送されていた『坂の上の雲』にはまっています。)親としても探究の進め方の参考になることがたくさんありました。「もっと続けたい!」と言うので、4月からの通常授業の探究オンラインも参加することに。1週間1回のオンライン探究ですが、その間も自宅で自分なりの探究を進めるような仕掛けもあり…これからも楽しみでなりません。

 

サッカーの練習もYouTubeって有効なんだ…!

すっかりYouTubeの有効性に気づいた我が家は、子どもたちのやりたいことを色々探してみました。

サッカーが大好きな新1年生になる次男には懐かしの『キャプテン翼』を見たり、サッカー日本代表HP内にある「いま、スポーツにできること」で毎日のようにスペインからアップされる乾選手のリフティング動画を見入ったり。家でもできる練習方法を探しながら、室内用リフティングボールも検討中。早朝に子どもたちとジョギングし始めたので体力はキープしつつ、サッカーも別の形で楽しめたらな、と思っています。



料理、おかし作りはもちろん…ミシンも楽しいらしい!

私自身、外出できなくなってから仕事も十分にできないし、でも何か達成感のあることをしていたいし…、と思いついたのがミシン。以前買ったまま放置してある布を引っ張り出して、子どもたちの通学アイテムを夜な夜な作っていました。(これまでは2〜3年に1度、何か必要に迫られて出す程度でした)作っては子どもたちにプレゼントしていたところ、長男が「僕も自分で作りたい!」と言い出し、次男も「僕もやる!」と。突如、エプロン作りワークショップが始まりました。

デザイン、裁断、アイロン、ミシン(もちろん糸かけやボビンの巻きつけるところまで)など工程は色々ありましたが、あっさりとミシンを使いこなし、収納用の巾着まで作って、1日ででき上がりました。長男はやり方だけ教えて自分で縫い上げましたし、次男は私と一緒にミシンがけ。こんな事態にならなければ発想すらしなかったミシンブームが、なぜか到来したのです。

元々、子どもたちも料理やおかし作りは好きだったので家でも使えますし、学校の調理実習の時にも大活躍しそう。「お父さんのエプロンも作ってあげたい!」「体操着入れ作りたい!」またいろいろ案が出てきているので、しばらくこのブームも続きそうです。

憧れの”晩ごはんの後のボードゲームタイム”が実現!

以前、憲法ボードゲームの取材をさせていただいた時に「家族で夕食後にボードゲームをやる」という優雅な時間の使い方に、密かに憧れておりましたが…この度、実現しました!モノポリー(しかし、マリオカートver.)を以前頂いていたので、それを引っ張り出すと、子どもたちがハマって毎日せがまれる羽目に。

ボードゲームをしていると、知らなかった性格や考え方の意外な一面も見えてきて面白いです。しかし、あんなに憧れていたのに、いざ、毎晩続くと「お母さん、そろそろ眠たくなっちゃったからこの回でおわりね」と強制終了してしまうことも…(苦笑)。大人は同じゲームばかりだと飽きてしまうので…そのうち憲法ボードゲームもトライしてみたいと思います。

余談ですが、次男がトランプのスピードにはまっているのですが(私もその昔、姉たちに鍛えられたので腕には自信があり)、手を抜くことができず、毎回次男が負けてグズるのです。その時、思いついたハンデが「カード2倍」。同じトランプを2個用意して、次男は1個分、母は2個分で対決するのです。なにせ、26枚も多くカードを持っているので、ものすごい処理能力で挑むのですが、なかなか勝てない!こちらも本気でできるのでお互い楽しめて、オススメのハンデ方法です。スピードもなんどもやると飽きてきちゃうので、次は大富豪を教えようかと。

スーパー元気な男児たちも、実はお花も好きみたい

家の中でボールが飛び交うぐらいですから「花おなんて絶対に置けない!」ずっと、そう思っていました。しかし、突然の休校要請で気持ちの整理がつかぬまま長すぎる春休みに突入。2週間ぐらい経つと徐々に疲れと苛立ちがたまり、吸い寄せられるように近所のお花屋さんへ。これまで、自分のためにお花を買ったことはほとんどありませんでしたが、気持ちの欲しているまま、優しい色のお花を購入。柔らかな春のお花があるだけで、リビングの中が一気に和み、子どもたちも「綺麗だねー」と絵を書き始めました。観葉植物はいろいろ育てていますが、お花ってまた全然違った雰囲気になりますね。以来、1週間ごとにお花を飾り元気をもらっています。

 

家にこもる生活を始めて、もちろん不自由ですし、不安に襲われることもたくさんあります。せっかくの家での時間があるのですから、今までやってみたいけど時間がなくて後回しにしていたことや、考えもしなかったこと、新しい挑戦なども前向きに取り組んでいきたいと思います。(あとは断捨離と大掃除!)

これからもまだ#Stay Homeは続きそうですが、状況が落ち着いた頃には…家族の中のパラダイムシフトが起きている気がします。

飯田りえ Rie Iida

ライター

1978年、兵庫県生まれ。女性誌&MOOK編集者を経て上京後、フリーランスに。雑誌・WEBなどで子育てや教育、食や旅などのテーマを中心に編執筆を手がける。「幼少期はとことん家族で遊ぶ!」を信条に、夫とボーイズ2人とアクティブに過ごす日々。

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