渋滞に巻き込まれたりテントの設営に時間がかかったり。慌ただしいキャンプ初日でも、おいしくて“映える”アウトドアレシピが知りたい!
そこでキャンプ達人たちがたどり着いた、最小限の手間で簡単に完成するおいしいキャンプ飯の極意をおすすめアイテムとともにご紹介!
お母さんがリラックスして楽しめる外ごはんが基本!
「キャンプは子どものためだけではなく、大人たちがリラックスして楽しむもの」とAYUMIさん。
料理はなるべくシンプルに、素材の味を楽しむスタイルを心がけているといいます。
「お肉は炭火で焼くだけで最高においしいので、凝った味つけはせず、塩こしょうだけ。あとは好きな調味料を用意して、好みでつける程度に。キャンプはお肉メインになりがちですが、それだけに偏ってしまうと胃が重たくなるので、私はいつも旬のフルーツや野菜をたっぷり持っていくようにしています。フルーツはサラダに加えたりお酒に入れたり、デザートにしたりと幅広く楽しめます。お家で簡単な下ごしらえを済ませておけば、現地に着いたら、お酒で乾杯〜。ゆるっと肩の力を抜いて外ごはんを楽しみましょう!」
家で食材用意ついでに簡単下ごしらえ!
手をかけすぎず旬を堪能するAYUMI流キャンプ飯のポイント5つ!
Point 1
いつものお鍋で炊く季節のごはん。冷めてもおいしい!
ごはんを炊くのは、家で使っているお鍋で。春はグリーンピースごはんがわが家の定番。
Point 2
手作りサルサとトルティーヤはキャンプ飯の万能選手
サルサソースで、料理のアレンジも広がります。保存がきく市販のトルティーヤもあると安心!
Point 3
ファイアグリルの炭で焼く焼き鳥は最高のごちそう!
家で下ごしらえした焼き鳥は、炭火にかけて焼くだけ。遠赤外線の力で抜群においしく。
Point 4
手作りの冷凍豆腐白玉でかんたんデザート
豆腐白玉を冷凍して持ち込めば、保冷剤としても、ひんやりデザートにも大活躍!
Point 5
フレッシュなフルーツと野菜はマスト。現地調達もあり!
途中の道の駅や現地スーパーなどで新鮮なご当地ものを買うのも楽しみ。旬を感じて!
AYUMIさんがキャンプに用意する道具は?
AYUMIさんが必ず用意する食器は、家で普段も使っている直径15㎝程度の木の取り皿と、直火にもかけられるシェラカップ、そして使い捨てではない竹のお箸。サルサソースは家で作り、そのままテーブルに出せる保存容器に。
保温、保冷効果があるタンブラーもおすすめ
高さを3段階に変化できるテーブルは、天板の風合いもいい
ごはんを炊くのは家でも使っている鋳物鍋。煮込み料理のときも大活躍。
自然の中で家族と遊ぶ最高の時間です!
子どもたちと料理をしたり、大人はお酒を飲んだり、本を読んだり。キャンプは開放的で心地いい〜!
家で準備すれば現地調理も効率よし!!
AYUMIさんの映えキャンプ飯レシピ
モデルAYUMIさん
13歳の息子さん、10歳の娘さんと4人家族。10年前に家族でキャンプデビュー。今では年に2〜3回、家族の恒例イベントに
スターターは「フルーツサラダ」
キャンプ場に到着したら、初めに作る一品。果物はなんでもOK! お酒を片手にサラダをつまみながら、さぁ準備開始!
材料・4人分
- オレンジ…1個
- モツァレラチーズ…1個
- プロシュート…8枚
- ベビーリーフ、ルッコラ、クレソンなど…適量
- オリーブオイル、塩、粗びき黒こしょう、レモン汁…各適量
作り方
キャンプ場で
- オレンジは皮をむき、輪切りにする。モツァレラチーズ、葉物は食べやすい大きさにちぎる。
- 葉物にオリーブオイルをまぶして和えてから、塩、レモン汁を加えて和え、器に盛る。
- プロシュート、モツァレラチーズ、オレンジをバランスよく盛りつけ、黒こしょうを振る。
メインは「炭火焼き鳥」
ひと口サイズに切った肉や野菜は火が通りやすく、すぐに食べられます。串から外してトルティーヤで巻いて食べてもGOOD。
材料・4人分
- 鶏もも肉…大1枚(300g)
- ささ身…4本
- ブロックベーコン…80g
- 玉ねぎ…1/2個
- エリンギ…2本
- ミニトマト…8個
- ししとう…8本
- 塩、こしょう…各適量
作り方
家で
- 鶏もも肉は余分な脂を除いて2㎝角程度に切る。ささ身はすじを取り縦半分に切る。ブロックベーコン、玉ねぎ、エリンギは2〜3㎝角、1㎝厚さに切る。ミニトマトとししとうのヘタを取る。
- 鶏もも肉×玉ねぎ、鶏もも肉×ししとう、ミニトマト×エリンギなど、好みの組み合わせで串に刺し、密封袋に入れ、クーラーボックスに入れる(このとき、火の通りが同じくらいの食材で組み合わせるとよい)。
肉や野菜を竹串に刺して密封袋へ
肉や野菜は家でひと口サイズにカットして竹串に刺し、密封袋に入れる。クーラーボックスで保冷して運ぶ
キャンプ場で
- 家で下準備した材料を取り出し、塩、こしょうを振り、炭火でこんがりと焼く。
調味料
- 叩き梅…(梅干し〈塩分8%〉2個〈正味30g〉は種を除いて叩き、みりん大さじ1、しょうゆ小さじ1/4を加えて混ぜる)
- 柚子こしょう、オリーブオイル、塩…各適量
AYUMIさんレシピ「サルサソース」
作り方
家で
- トマト大3個湯むきして種を除き1㎝角切り、紫玉ねぎ1/4個60gみじん切り、青ねぎ3本小口切り、パクチー2本みじん切り、ライム果汁1個分、塩小さじ1/2、クミンパウダー小さじ1を混ぜ合わせる。
アレンジがきく定番の2品
サルサソースは肉との相性ぴったり。なんでも包めるトルティーヤは必ず持参。小腹がすいたときはチーズをのせてパリパリピザにも大活躍!
ごはんものは「旬の野菜入りごはん」
夏はトウモロコシ、秋はさつまいも。季節の素材を入れたごはんは冷めてもおいしいから、余ったら翌日の朝食のおにぎりに。
材料・3合分
- 米…3合
- 塩…小さじ1
- 生グリーンピース…300g(正味150g)
作り方
家で
- 炊く分の米を計量し、袋に小分けしておく。
キャンプ場で
- 米はといで浸水する。グリーンピースはさやから出して洗う。
- 米をザルに上げて水気をきり、鍋に入れる。水3カップを加え、塩を加えて混ぜる。グリーンピースをのせる。
- フタをして中火にかけて10分煮、弱火にしてさらに10分煮たら火を止め、10分蒸らす。さっくりと混ぜ合わせる。
デザートは「豆腐白玉入りフルーツポンチ」
カラフルな見た目のデザートがあると、子どもも大喜び! 凍った白玉が氷の代わり。少し溶けてもちっとしてきたら食べ頃です!
材料・4人分
- 白玉粉…100g
- 豆腐(絹ごし)…140g
- みかんの缶詰…1缶
- みかん缶のシロップ…適量
- キウイ…2個
- いちご…200g
- 炭酸水…適量
作り方
家で
- 豆腐は水気をきり、キッチンペーパーで水気をふく(水きり不要)
- ボウルに白玉粉、①を入れて練る。様子を見て、かたいようなら豆腐(なければ水)を加えて、耳たぶ程度のかたさになるように練る。直径2㎝くらいに丸める。
- 小鍋に湯を沸かし、白玉をゆでる。弱めの中火にし、白玉が静かに揺れているくらいの火加減でゆで、浮いてきて1~2分したら水にとる。キッチンペーパーで水気をふき、密封袋に入れ冷凍する。クーラーボックスに入れる。
キャンプ場で
- 器にみかん缶をシロップごと入れ、いちょう切りのキウイ、ヘタを取ったいちご、凍ったままの白玉を入れ、炭酸水を注ぐ。
豆腐白玉は時間のあるときにストック
キャンプ前日に慌てて作る必要がないので、余裕のあるときに準備を。寒い季節には、お汁粉に入れるのもアリ
ドリンクは「モヒート」
缶ビールもいいけれど、少し手をかけカクテルで気分を上げるのもキャンプの醍醐味。ハードリカーがあれば、効率よく楽しめます(笑)。割れないグラスで気分も上々。
材料・1杯分
- ライム…1/2個
- ガムシロップ…大さじ1/2~
- ホワイトラム…大さじ2
- ミント…1〜2本
- 炭酸水…50㎖
- 氷…適量
作り方
キャンプ場で
- グラスに半分のライムの果汁を絞って入れ、ガムシロップ、ミント、ホワイトラムを加えて混ぜる。残りのライム、氷、炭酸水を加える。
レッドゴリラのシャロウバスケット
軽くて壊れにくいラバーバケツに、行きや帰りはお鍋や食材などを入れて車に積みます。キャンプ場では食べ終えた食器をここにぽいぽいと入れ、このまま水場へ。「シンク代わりになって、効率よく食器を洗えます」
イエティのクーラーボックス
「1週間保冷がきくと聞いて購入した65Lのビッグサイズ。食材や飲み物、冷蔵が必要な調味料類もすべて入れて出発。冷蔵庫感覚で使えるので重宝しています」
イワタニのカセットフー マーベラスⅡ
野外料理を楽しむためのカセットこんろで風に強く、火力は抜群。「フタが風よけになり、取っ手付きで持ち運びも楽。ボンベは家庭用でOK。防災にも優秀」
バルミューダのLEDランタン
「テーブルにはあらかじめランタンを置いておきます。LEDで倒れても安心。キャンドルのように揺らいで、いい雰囲気。シンプルなデザインも好み」
次回は「川口ゆかりさんが紹介! 料理テーマを決めるのが映えキャンプのカギ⁉︎」をご紹介いたします! 詳しい内容は2020年LEE5月号(4/7発売)に掲載中です。
撮影/大森忠明 フードスタイリスト/八木佳奈 ヘア&メイク/久保フユミ(ROI) スタイリスト/程野祐子 取材・原文/田中理恵
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