新型コロナの影響で家に閉じこもることが増えそうですが、そんなときに「お金の大掃除」をしませんか?
家族全員の通帳やカード類を取り出して、これからも使う・使わないの整理をするのです。
銀行が長期間使われていない不稼働口座に手数料
「通帳? いつもアプリで管理しているから――」という人こそ、すっかり忘れている昔の通帳がないか、ぜひチェックを。というのも、銀行は長い間使われていない不稼働口座(休眠口座)に手数料を課す方向に動いているからです。長く続くマイナス金利政策の影響で、銀行は金利で稼ぐということが難しくなりました。そのため、店舗の縮小や人員カットなど、さまざまな方法でコストを圧縮しようとしてきましたが、それにも限界が。では、預金口座に管理手数料をかけられないかという声は前からありましたが、いよいよ現実的になってきたのです。利用されていない口座であっても、銀行にとっては維持コストがかかります。預金者に少しでも負担してもらいたいというのが本音なのです。
とはいえ、すべての口座に一律で手数料をかけるというわけではありません。今始まっているのは、2年間入出金などの動きがない「不稼働」の口座が対象。そこから毎年手数料を引き、残高がゼロになった時点で口座解約になるという流れです。すでに制度を導入しているりそな銀行では、最後の出し入れから2年以上、一度も預入れまたは払戻しがない普通預金口座を「未利用口座」とし、まず文書で通知します。その後、一定期間(約3ヶ月)以内に出し入れ、あるいは解約の手続きをしないでいると、未利用口座管理手数料の引落しが開始されます(ただし、残高が1万円以上、あるいは普通預金以外の定期預金、財形預金、投資信託、外貨預金、国債などが1円以上ある場合などは対象外)。
そのうちすべての口座が対象に?
口座管理手数料が話題になったのは、メガバンクの三菱UFJ銀行が2020年秋からの導入を検討していると報道されたため。もしそうなれば、他のメガバンクも右にならえとなる可能性が高いでしょう。ただし、不稼働口座となるのは新しくこの制度が導入されたあとに新規開設された口座に限られます。少なくとも現段階では、今ある口座すべてが対象というわけではなさそうです。ただし、いつまでもそうとは断言できないでしょう。この口座管理手数料の導入話は、出ては消え、また出てきてはくすぶり続けています。もし使っていない口座が見つかったら、残高を調べ、今後利用しないと決めたら早めに解約してしまった方が安心ではないでしょうか。
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松崎のり子 Noriko Matsuzaki
消費経済ジャーナリスト
消費経済ジャーナリスト。雑誌編集者として20年以上、貯まる家計・貯まらない家計を取材。「消費者にとって有意義で幸せなお金の使い方」をテーマに、各メディアで情報発信を行っている。