連載20回の記念を飾るのは、お笑い芸人のいとうあさこさん。
お酒が大好きな二人が、楽しい話をつまみにほろ酔いトークを展開。
バイタリティあふれるいとうさんに勇気をもらったはまじでした!!
Asako Ito 1970年、東京都生まれ。雙葉高等学校卒業後、舞台芸術学院へ。1997年、お笑いコンビを結成。2003年、ピンとして活動をスタート。R-1ぐらんぷり2010では、初の決勝進出を果たす。現在、『世界の果てまでイッテQ!』『ヒルナンデス!』『メレンゲの気持ち』など、レギュラー出演多数。
Naoko Hamajima NHK総合『あさイチ』などテレビでも活躍。日常を包み隠さず切り取ったInstagram(hamaji_0912)も人気。ラジオDJを務めるbayfm「東京ガスCurious HAMAJI」は11年目に突入。夫・アベカズヒロ氏との共作絵本の最新作「ねぶしろとおいしいまる」(ミルブックス)が4月15日に発売予定!
ロッテンマイヤー先生を演じてお笑いに目覚めました!?
はまじ ずっとお会いしたかったので、今日は本当にうれしいです!!
いとう こちらこそ、お呼びいただき、ありがたい限りでございます。
はまじ 私が最初にいとうさんをロックオンしたのは(笑)10年以上前。いわゆるテレビのドッキリ企画でした。ヌード写真を撮らせてほしいみたいな話がきてるけど「どうする?」ってマネージャーさんから相談されていて。
いとう テレビに出始めの頃ですね。よく覚えてないけど、ありましたね。
はまじ そのときのいとうさんの断り方が素晴らしくて感動したんですよ。「私なんかによくぞ声をかけてくださって」って感謝から始まって、「ありがたいお話だけれど……」って丁重に謝って。相手への気遣いが完璧でした。
いとう ドッキリなのに(笑)。
はまじ ドッキリなのに(笑)。
いとう しかもそののち40歳過ぎて、脱ぐようになるという(笑)。
はまじ 『イッテQ!』のボディペイントですね!? あれはすごいっ。毎回、大笑いしてます。
いとう ありがとうございます。でも、あのとき、ドッキリでヌードを断ったのは、ただ脱ぐだけではおもしろくないと思ったからです。当時、青木さやかさんがヌード写真集を出して、海ぶどうで乳首を隠している写真があったんですよ。あれはおもしろいからいいけれど、ただ生々しいだけの裸は嫌だなと。今もそのスタンスは変わってないですね。パンツ一丁で出るにしてもそのパンツの形次第で、おもしろくもなるし、つまらなくもなる。それをわからずに、ただ脱げばいいと思っているディレクターがいたら、「裸なめんなよ!」と(笑)。
はまじ 細部へのこだわり、大事ですよね。裸ひとつにもいとうさんのお笑い美意識を感じます。そもそもお笑いに目覚めたきっかけは何だったんですか。
いとう 小さい頃からテレビっ子で、うっすらと芸能界への憧れはありました。ピンク・レディーになりたい、マッチのお嫁さんになりたい、アイドルになりたいって。その後23歳のとき、舞台の専門学校に行ったら、なぜかコメディ要素の役をつけられるんですよ。で、それでウケると喜んでる自分がいて。
はまじ 自分の中のお笑いの素質には、気づいてなかったんですね。
いとう そんななか、家族向けのミュージカルで『ハイジ』のロッテンマイヤー先生をやったら、子どもにめちゃくちゃウケたんです。ハイジに意地悪する方法とか、自分で考えていろいろやってたら、「ロッテンマイヤー、死ね!」みたいになったんですけれど、最後のカーテンコールでは、みんなが「ロッテンマイヤー!」って声かけてくれて、それがもうたまらなくて。
はまじ なるほど。でも、コメディ女優でなくて、どうして芸人の道へ?
いとう ちょうど『ボキャブラ天国』が大ブームで、新しい芸人さんが次々に出てきていたので今、芸人になれば、すぐに売れて有名になれるっていう浅い考えで、お笑いの門を叩きました。でも、実際はもちろんそんな甘くなくて、ネタ見せのオーディションに行ったら、100組くらいいるのに誰も知らないんです。しかもその100組がみんなめっちゃおもしろいんです。それで「なんだ、この世界は!?」ってもう震えちゃって。売れないながらもみんなが上を見て頑張っていて、なんて素敵な世界なんだろうと。それで本格的に芸人を目指すことになりました。
はまじ 素敵なお話ですね。
いとう まあ、そこから12年間、下積み生活が続くわけですけど、一度もやめようと思わなかったことにわれながらびっくりしています(笑)。
「飲むと記憶をなくすタイプ。でも、二日酔いになったことはないんです」(いとう)
「私は酔うと『聞いて聞いて』って、もっとおしゃべりになります」(はまじ)
次回は、お酒にまつわるエピソードや、大久保さんちとの家族旅行のお話です。お楽しみに!
対談の全文は2020年LEE4月号(3/6発売)に掲載しています。
撮影/須藤敬一 ヘア&メイク/久保フユミ(ROI)(いとうさん) 吉岡美幸(浜島さん) スタイリスト/篠塚麻里(いとうさん) 松野裕子(浜島さん) 今田 愛(プロップス) 取材・原文/佐藤裕美
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